離婚をする、しないに関わらず何よりも証拠が必要です。

松浦 智昌

ご相談を拝見いたしました。

お子さんが中学、高校ともなりますと、多感な時期で、楽しくもまた難しくも

あるときですから、より母と父で協力してゆきたいさ中に、

ご主人のような、不誠実な態度にはがっかりさせられるものがございます。

ただ、すぐにでも慰謝料を請求されたいとのことについては、

ご主人にせよ、相手方の女性にせよ、浮気を認めて任意に慰謝料を支払う

のであれば、構いませんが、

出るところに出て慰謝料が認められるには、単にメールをしている、食事を

しているというような証拠ではなく、性的な関係が認められるほどの証拠

がなければ、慰謝料は認められないものです。

また、ご主人に対する請求であれば特に問題となりませんが、

相手の女性に対しては、不用意に請求する事が、名誉毀損にあたることも

ございますので、証拠を用意したうえでの請求が必要となります。

なお、浮気（不貞行為）の決定的な証拠はないけれど、メール、手紙、

写真、借金（クレジットで女性に高価なものをプレゼントしているなど）、

日記、など細かな証拠が多々あるような場合は、

不貞行為に基づいた離婚請求ではなく、婚姻を継続し難いものとしての

離婚請求として、それが認められれば、不貞行為ほどは高額ではありません

けれど、多少の慰謝料が認められることもあるようです。

ただ、今回は離婚というお話しではありませんので、参考までに

お読みいただければよいのですが、

いずれにしましても、離婚にしても、慰謝料（離婚条件）にしても、

不貞の証拠があれば、ないよりもずっと有利に進められますから、

今はご主人を責めることで証拠を集めにくくするよりも、

放っておき油断させておいて、証拠を集めることに専念されることも

検討されてください。

気持ちは非常によく分かりますが、夫を責め立てても状況がよくなる

ことはありません。

夫が気持ちをあらためたら全て許し家族で仲良くやってゆかれたいのか、

また、

取れるものはとってできるかぎり有利に離婚をされたいのか、

というご自身の希望によって、その対処方法は変わってくると思います。

そこのところはよく分かってらっしゃると思いますので、

今一度、ご自身としてどうされたいのか、そしてそれを実現するには

どうすればよいのか、ということを考えてみてください。

回答日時：2008年4月27日(日) 12:03 JSTお礼のコメントを書く

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