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ブログに会社の事を綴っていたら、会社で問題になり、謝罪を要求された

ご相談者:40代/女性

 ブログで職場内のことを書くとしたらどこまでが、許容範囲でしょうか。あることない事ではなく、あることばかりを書いていました。単なる誹謗中傷ではなく、現在の仕事の持つ問題点や日々の仕事について思いいれをこめて書く中で、他部署の人のこと、同僚のことを地域、施設名、個人名を伏せて、書いてきました。それが、職場内で偶然知れる事になり、厳重注意を受け、ブログの内容全体を消去することになりました。一般職員という立場ではなかったことも大きかったと思います。ところが、一週間後に書かれた側の職員がこのような人を放っておくのはおかしいと申し入れをしたため、上司から全職員の前で謝罪を要求されました。ブログということの匿名性と、職場との関係が、よく理解できませんし、なぜ全くの部外者も含む職員に謝罪を要求するのかがわかりません。辞職を決意していますが、ブログというものの法的な立場や今後の対応をどのようにすればいいのか悩んでいます。よろしくお願いします。

40代/女性 | 日付:2008年9月26日(金) 01:05 JST | 閲覧件数: 1,095

ブログへの書き込みは、通常この程度で良いと考える範囲よりも、さらに慎重な配慮が必要となると思います。

際 慶子

こんにちは。
ご自分では日々の日記のような気持で書き綴っていたのが、職場の問題に発展し、皆の前での謝罪を要求されるということにまでなってしまった事にとまどわれ、大変悩まれたことと思います。

最近は、ブログへの書き込みが、個人の人格を傷つけるような内容で行われる事も頻繁にあり、規制強化についてメディアでも大きく取り上げられる事も少なくありませんが、インターネットという特殊な媒体における個人的な書き込みに対し、一律に規制をかける事は事実上困難な上に「匿名での表現の自由」や「通信の秘密」といった権利関係とのバランスの問題もあります。
総務省における研究会では、違法情報とは、「法令に違反したり、他人の権利又は法律上保護される利益を侵害する情報」をいい、有害情報とは、「違法な情報ではないが、公共の安全や秩序に対する危険を生じさせるおそれのある情報や特定の者にとって有害と受け止められる情報」をいうと位置づけていますが、一概にどこまでが違法でどこまでがそうではないか、という線引きは難しいと言えます。

貴方がブログに書き込んだ内容も、おそらく貴方にとっては、日常の出来事を書き綴っただけで、会社や個人名が特定できないように注意を払っていたものと思いますが、実際にそれを目にした人が、自分の事や自分の会社の事を書いていると推測できたという事ですから、貴方自身の配慮の仕方にも問題がなかったとは言えないのかも知れません。
インターネット上の書き込みは、書かれた側が反論できない一方通行の情報であり、不特定多数の人間がいつでも閲覧できる事を考えた場合、通常この程度で良いと考える範囲よりも、さらに慎重な配慮が必要となると思います。

但し、貴方のした事が、全労働者を前にした謝罪が必要な程度かどうかという問題は別で、故意や過失の程度、貴方の職場での地位、実際の被害の程度や被害の可能性などを十分に考慮した上で、処分が決定されるべきだと思います。

今回の処分があまりに重すぎる、納得がいかないと思われるのでしたら、一度会社の所在地を管轄する都道府県労働局の総合労働相談コーナーにご相談されてはいかがでしょうか。

回答日時:2008年9月27日(土) 13:02 JSTお礼のコメントを書く

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