あなたは悪くありません。

心理カウンセラー 青山 由

ポルシ さん、こんにちは。
ご相談拝見しました。

ご友人の死という辛い経験をした上に苦しく辛い胸の内を聴いてもらえず、人に相談することが無意味と感じられ、こころに溜まっていく苦しみや悲しみがポルシさんをより一層苦しめているのですね。
おそらく今なお、ご友人の死を消化できずにこころに傷を負った状態のままでおられるのでしょう。

ポルシさん、苦しい時、辛い時、悲しい時…人に自分の気持ちを打ち明け聴いてもらうのに、1ミリの甘えなどありません。また当然のことながら、ポルシさんが悪いということは決してありません。

人には喜怒哀楽がありそれを表現することでこころが豊かになります。嬉しい時、楽しい時はもちろんのこと怒りや悲しみ、苦しみも表に出すことで健康なこころが保たれるのです。

苦しい時や悲しい時にきちんと気持ちと向き合えず、むしろ「こんな気持ちは甘えだ」などと考え、自分の気持ちや感情に蓋をしてしまうと、発散できなかった感情がこころの中に蓄積され生きづらさの原因になってしまいます。

特に人との究極の別れである「死」に関しては、きちんと悲しみと向き合う作業を行わないと、急に悲しくて涙が止まらなくなるなど気持ちのコントロールができなくなったり、気力が失せ何もやる気になれないなどといった精神疾患にも繋がってしまいます。

ポルシさんは第三者に話すことで悲しみがこころの奥底に残ってしまわぬよう消化作業をきちんと行ったのです。ですから、もう一度言いますがポルシさんは決して甘えているのではありませんよ。悲しみや苦しみと言ったマイナスの感情を表現することが難しいと感じる人たちが多い中、気持ちや感情をきちんと伝えることで自分自身を大切に扱うことのできるとても素晴らしい人です。

ひとつだけあえて言うなら、「死」とはとても重いテーマです。ポルシさんが相談した、教会の人や周りの人には内容が重すぎて的確なアドバイスや対応が難しかった可能性があったのではと考えることもできます。
相談する方としては、ただただ聴いてもらうだけで、何も言わずに背中を摩ってもらうだけでいいのに、相談された側は、何か言ってあげたいけどどんな言葉を掛けていいのか分からなかったり、不謹慎なことを言ってしまうのではないかと、自分のことで頭がいっぱいになってしまうなど、第三者が死の悲しみを共有するには難しい部分が隠れているのです。もちろんそうだとしてもポルシさんにはなんの非難も値しませんよ。

今なお、辛い気持ちでいらっしゃるとのことですね。カウセリングには今も行っているのでしょうか。是非カウンセリングを続けることをお勧めします。また、人間ですので自分とは合わないカウンセラーがいるのもごく自然なことです。そういう場合は別のカウンセラーを探すこともひとつの方法です。
私は、東京近郊を拠点としていますのでよろしければご連絡ください。もし、遠方の方であればできればご自宅から無理なく通える範囲でのカウンセリングのほうが負担も少なくなりますのでお勧めします。無理のないようご検討ください。

ポルシさんの辛い気持ちが1日でも早く晴れることをお祈りいたします。

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回答日時：2015年5月19日(火) 19:03 JSTお礼のコメントを書く

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