先のことだけ考えて突き進んでください

石井 章

行政書士の石井章です。

就業規則、雇用契約書に罰則規定があり、懲戒解雇事由にあたる場合、懲戒解雇されるのは、いたしかたないと考えられます。

会社に採用されたときに、就業規則や雇用契約書をもらって、雇用契約を交わしますが、こうした手続きが全くなかったのであれば別ですが、会社に自主退職（自己都合退職）の扱いを求めることは無理かと思います。会社都合というものでもありません。

ただ、諭旨解雇というかたちで、退職金が支払われていますので、履歴書には通常通り、何年入社、何年退社と書くだけでよいかと思います。

履歴書の賞罰の欄も、不起訴だったわけですから、なにも記入しなくていいです。

当然、次の会社の採用面接では、直近の会社の退職理由を聞かれると思いますが、別の会社で、自分の力を存分に発揮したかったからというように、前向きな発言をして意欲のあることを示してください。

決して、びくびくする必要はありません。面接で、はきはきしていなかったり、採用して大丈夫かと引っかかりを感じさせるような受け答えだと、前の会社に問い合わせをしないといけない理由を与えてしまいます。

通常は、前の会社に問い合わせをすることはないと思います。ただ、応募する会社が前の会社と取引関係があるとか、グループ会社であるとかする場合、どういう社員だったかと気安く問い合わせができる所への応募は避けるべきです。

心配することなく、堂々と会社面接をうけ、自分が応募した会社に対して、多大の貢献ができる人材であることを明るく、意欲をもって訴えてください。面接官に採用に値する人材だと印象づけてください。

自分の長所を面接官にぶつけてください。応募する会社のことをよく調べ、これから会社の発展のため、自分はこうしたいという自信のあふれた発言をしてください。

自分から、諭旨解雇のことは言う必要はありません。採用面接者に、この人ならと認めさせることが最も大切です。採用する人は、人を見る目があると信じているものです。過去の経歴も重視しますが、その人となりをみて、その場で採否をほぼ決定します。第一印象が重要です。

採用面接がうまくいけば、たぶん前の会社に問い合わすことはないと思います。調べられたらしかたない、くらいで望んでください。心配しないで、これからのことだけを考えてすすんでください。

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回答日時：2011年12月 9日(金) 22:06 JST

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