【Re婚塾】目的は具体的に目標は高く。

新年明けましておめでとうございます。
早いものでもう2011年になってから10日が過ぎました。
皆様、いい年の幕開けでしたか?
悩み辞典をご覧になられている方に、「おめでと~」とノー天気にあいさつするのも如何なものかなと思いつつ、何か新しい風を感じられる新年であればいいな、と期待しております。

さて、私のお仕事はあまり新年早々に、大声でうんちくを言うものではないと、自粛するつもりでいましたので、今日は少し無駄口を叩かせて下さい。

実は私は青春時代を関西で過ごしました。
学生の時に第1期フォークソングブームが来て、私もバンドを組んだりして、無邪気に過ごしておりました。
当時はラジオの深夜番組がオーディションなどをして、バンドを出場させるのですが、この事がきっかけで、授業をさぼって大阪の千里山という所にある放送局に通ったものです。

それが、学校にばれ、停学かバンド活動の停止かを迫られ、バンド活動を断念したのですが(けっこうカトリック系の校則の厳しい学校でした)その後は学校には隠れて、活動を続けていました。出来れば音楽で食べていけたらいいなと漠然と生活していましたが、仲間もそれどれ年頃になり、バンドは自然消滅をしてしまいました。
そのころの私は道を失い彷徨っていました。
自分が何をしたいのか、また何の仕事が自分に合っているのか、働いても判らず、またどうしたら自分の将来につながるような仕事が見つかるのか、全く判りませんでした。
しかし、特にこれという希望が無いくせに、反骨精神だけは強くて、会社に入っても
だらだら仕事をしない窓際族的な上司がなんとなく許せなかったり、大した仕事も自分はしていないのに、この仕事は私が一生を掛ける仕事ではないと、生意気に思っていました。
そして一番苦しかったのは、自分に自信がないくせに、仕事に恵まれないのが、周りのせいや、不運のせいにして生きていました。
いつか、自分で天職を見つけてみせると意気込む事とは裏腹に、この強がりを言っている時が実は一番不安でした。

こうした事を今、何故書くかと言いますと、私はその年齢の時に、今のような仕事をしているとは夢にも思っていなかったのです。

なんでも迷っている時が一番つらいと思うのです。
今は幸い、この仕事をして、プロアマ時代を含めると15年くらい過ぎました。
この仕事は私に与えられた天職だと思いますし、今は迷いはありません。
ただ、終わりのない仕事ですので、どこまで行っても日々勉強だという苦労はありますが
迷いはないと言う事が、どれほど気持ちの安定につながるか・・・・・

これを今ここで書くのは、今後の生活を考えて不安になっておられる主婦の方に申し上げたいのです。
私に相談を寄せて下さる主婦の方は、もしかしたらこの先離婚になるかもしれないと言う方です。
今現在仕事をしていてもシングルになると、はたして食べて行けるだろうかという事で
一歩が踏み出せない人もいます。
仕事を持っている人でも不安なのですから、まして専業主婦であれば、不安を通り越して恐怖心すら覚えます。
だから離婚問題だけでも大変なのに、今後の生活を考えたら、想像できない未知の生活に飛び込むより、今、慣れ親しんだ(?)苦労をしておく方がまだましか・・・と考えるようになり離婚の話も頓挫してしまうのです。

しかし、まだましと思える方はそれこそ、まだ良い方で、今現在の生活が苦痛で辛すぎる方は、現状からもにげだしたいのにこの先自分一人で、子供を育てて行けるか、何もかも不安で、どうしようもありません。
そんなとき、自分の合った仕事とかは、とてもじゃないけれど、高望のようになります。

それでも人間は1日のうちで8時間も働くならば、どうせなら自分の望む仕事をしたいと望むのは当り前です。

でも、何度も言いますが、私も最初からこの仕事をするなんて、つゆとも考えていませんでした。
しかし、なんとか子供を食べさせて行こう・・・・子供を母子家庭の不自由さをなるべく味あわせたくない・・・と食べる為に働いている内に、なんとなくこの道を歩いていました。

私が相談者と話している時に、とても相談者の声にならない声を感じる時があります。
中には「先生はこの仕事で食べて行ける道があったんじゃないですか」と、睨みつけるように声にはならない声を感じます。

でも違うんですよ。
恥ずかしい話、私は離婚によって家も何もかもすべて失っています。
それどころか・・・・止めておきましょう、別れた元夫の名誉にも関わる事なので。

でも何にもない所から、ゼロからというより、マイナスからのスタートでした。

だから離婚によって、養育費や慰謝料や財産分与などが少なくともある離婚は運がいい方です。

運よく、裕福な暮らしをしていた方は、その暮らしが無くなる事に不安を覚えるでしょう。しかし、そういう方は何にもなしにはならないはずです。
でも、結婚生活が裕福な方は、これまでの暮らしと同等とまでは行かなくとも、裕福が心の安定につながると思いがちです。
でもよく考えて下さい。今までお金があっても、砂をかむような生活であった事を。

もちろん、お金がなくても心が豊かであれば・・・・なんてきれい事は言いません。

お金な無いよりは有った方がいいですし、最低限の安心できいるお金は必要です。
でもこの相談業の中で見てきたものは、どういう訳か、お金を沢山稼ぐ男性は心を失います。特に会社経営をされてきた男性は、会社が安定して収入が増えたら、遊びを始めます。

これはもうどうしようもない定めなのかもしれません。

でもホントの大人物も中にもいますよ、会社も大きくして人望も厚く、家族も愛して・・・・
時々そういう大人物はいるのですが、残念ながら私の相談業の中の夫像では見たことがありません(あたりまえか)

私がこの相談業の中で、培ったごく狭い、偏った統計ですが、感じたままを書きます。
(あくまでも私の個人的観測ですので、クレームはご遠慮下さい)

★お金がある男性は心がない
★お金にケチな夫は愛情にもケチである
★仕事が成功しだすと(サラリーマンでも)浮気をしだす。
★その逆もあり、仕事で多大なストレスがあれば女性へ走る。
★ディンクスカップルでお互いが別々でお金を管理している場合の男性は浮気をしだす。
★当直のある仕事のある男性は外泊もする
★どういう訳か貯金が1000万円を超えると夫が管理したがる。

以上、
だからどうなんだ?と言われたら、困るのですが、これは相談に来られる妻を通して私が見た夫像の統計です。

ある程度、無茶苦茶な方程式ですが、ここが判ると見えて来るものもあります。

昔はこんな人じゃなかった・・・という嘆きは判りますが、この方程式を理解できると
今、現在起きてくる問題は、何故?どうして?と悩みますが、ある程度、これは古今東西の方程式のようなものなのです。
何が悪い、誰が悪いと言う事ではなく、人間は変わるという程度で留めておいて下さい。
とかく原因を求めたがりますが、人生の波風だと考え、妻の立場の人はあまり自分を責めないで下さい。

あ、また話がそれました。
今回の事で言いたかったのは 誰しも最初から、自分の天職は判りません。
それがいつ判るかというと、むしろ色んな仕事をしたり、色んな苦労があった後、自然に
自分の仕事へのレールを走っている事があり、結果的にこの仕事が自分の天職と気付かされることだと思うのです。

最初からわかっていれば楽なのですが、やはり自分で紆余曲折してから、見えてくるのであって、経験の数が選択肢を多くさせるのです。

だから、万一自分に向いた仕事が何かは判らなくても、それは色んな経験の中で絞られてくるのだと思います。

これから離婚を考えている人、また働くことが出来ないと不安がある人。

とにかく働きましょうよ。
満足なお給料ではないかもしれませんが、とにかく働けば何かが変わります。
自分に向く仕事なんて、そのもっと後の話です。

家で専業主婦でいれば、仕事に出る事すら不安だらけですが、とにかく働きましょう。
仕事は慣れます。
社会に出て、一度自分を鍛えて見ましょう。
ステップアップはその次で良いです。

これも私の勝手な持論ですが、10年同じ仕事をしていれば、もうその道のプロです。
そこでは何とか暮らせる物にはなっているでしょう。
また同じ仕事が続かなくても、10年仕事をすれば、消去法で自分に合わない仕事は見えてきます。
その中で、自分に出来る事に絞って行けばいいのです。

そういう事で仕事をする事を恐れていてはいけません。
パートで収入が少なくとも、自治体の手当てもあります。
怖いのは、仕事が出来ない、働けないと考える事です。

もちろん、病気や病人を抱えているとか、諸事情のある人は別ですが、働く事を恐れている人が多いので、何とか社会に出る事で勇気がうまれます。

かっこのいいカタカナの仕事ではないかもしれませんが、働けば何とかなります。

働く事と、自分に合った仕事を見つける事とは別です。
ただ、働く事を継続する事により、そうした仕事に巡り合うチャンスは起きています。
しかし、全く何もしなければ、そうしたチャンスすら起きません。
まずは、働く、まずは食べて行く・・・・・・これは目的です。
その中で、自分にあった道を見つける・・・・これは目標です。

目的は実行出来る範囲で具体的に・・・・目標は大きく・・・・・。
今年のモットーはこれで如何ですか?

どうですか?今年の年頭の誓いは、「パ-トでもいいから働いてみよう」と身近で小さい目的で良いのですが、目標は広い範囲で。公約ではないので変わってもいいじゃないですか。
以上、社会に出る事を不安に思っている専業主婦の方へ、少しでも勇気になれば・・・・と思う新年です。

今年はいい年にしましょうね。

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【Re婚塾】夫婦の会話はサイレントナイト?

皆様、街にはジングルベルが奏でられ、年の瀬を肌身に感じる毎日です。
私のお仕事は夫婦の悩みを少しでも軽減して差し上げる事であり、もしそれが出来れば
なるべく新しい年に向かい、新しい関係性を生み出すお手伝いをしたいと考えております。

そこで今回は夫婦にとって会話ってなにだろう?という事を考えてみました。

ここでは日ごろから会話があり、笑顔も絶えない家族にとっては何の参考にもなりませんので、そういう方は、このコラムは必要ありません。

でも夫婦の間に隙間風が吹き、すでに夫婦の間で、ろくな会話をしていないな~と
思われる方。
または今、夫婦の危機が訪れていると感じる場合はご参考までに。

まず夫婦の間で、何か問題が持ち上がっている場合は
何かの問題の核になる事があり、その解決を見なければ会話も何もないと言う事がありますが、この会話というかコミュニケーションの無さが問題発生の原因の一つとなっている場合もあります。

そこで少し、会話という事にポイントを置いて話をしたいと思います。

この悩み辞典で良くある相談に
「夫は家庭の事には無関心で妻の私にまかせっきりです」
「会話もありません」
と言われます。

しかし、本来家庭に後ろ向きになっている世の夫は、妻の言葉を自分への砲撃だと感じています。

例えば子供の進学問題などは、妻からすると日ごろから夫と共に頭を合わせて相談すべき事を、何故私ばかりが悩まないといけないという不満を持っていますから、夫に相談する段階で、「夫は何もかも私に押しつけて・・・」というプリプリした思いが先にたちます。

「お父さん、話があるの」と話し始めた時には、子供の進学問題の前に「父親の責任を果たしていない」と、言葉になくても枕詞のようなものが話し始めに突いて出ています。
日ごろから、そもそも会話がないから、妻が話し始める時には、もうタイムリミットのような段階で、話し始めるから、もう答えを求めるというより、妻の日ごろの不平不満の集中砲火、「あなたが家庭を顧みないから」という嫌味をにじませた、文句です。

これでは子どもの事を話したいから・・・というのは口実のようなもので結局は夫の父親としての非力をなじるだけの事になります。

妻という生き物は、こういう自分の話のしかたの癖を判っていません。

夫は日頃より会話もないし・・・と言う前に思い出して下さい。
お付き合いをしていた頃を。

たいてい女性のほうがおしゃべりで男性は一歩引いて聞き役です。
でも、それで良かったはずです。
それがいつしか妻の会話は、近所の子供の話になり、他の家庭を羨む話になり、
よその夫がどれだけ家庭サービスをしているかの話題になっています。
若いデートの頃は、少なくとも他のカップルの事はどうでもよかったはずです。
男性だってデートの前にはどんな所で食事をして、どんな会話が相手が喜ぶかは準備して行ったものです。

結婚してまで、いつまでもそんな準備までしたくない、自然体でいたいという気持ちは判りますが、女性の自然体の話題と言うものは男性にとっては、とかくつまらないと言う事を、判って欲しいのです。
会話がない、夫が妻の話を聞いてくれないと不満を持つ前に、まず夫という男性が喜ぶ話題であるかどうか、考えて下さい。
それよりも、夫って本当はどんなことが?何が好きなんだろうって考えてみることも
いい機会です。夫という男性は、会話の多さを望んではいません。
今年の聖夜は、夫がどんな夜を過ごしたいかを、妻として考え直してみませんか?
そんなことがスムーズに行けば、子供さんへの相談事はおまけの部分でいいのかもしれません。
サイレントナイト・・・・。

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【悩み辞典回答、1000件突破】

悩み辞典、当方回答、このコーナーでお答えしてきて、回答の数も1000を超えました。

でもこれはあまり喜ばしい数字ではありません。
少しオーバーな言い方をしますと、これは相談頂いた人たちの涙の数です。
このサイトに関わらせて頂き、約3年、およそ毎日、お一人のお悩みをお聞きしていたと言えます。

ちょうどこの1000件目の回答を、中国のハルピンで書きあげ回答を送信しました。
ハルピンの気温はマイナス9度、道路の端には氷があります。昨日の日本のお天気は10月の下旬並みとその温度差20度くらい。

相談して来られた冷え切った夫婦に、私は窓から差す日差しのような心温まる回答をし、できれば小春日和のような回答者になりたいと日々心がけて思っています。

ただ現実はかなり厳しい事を述べずにいられないこともあります。

私の社名が「かうんせらぴー」とカウンセリングとセラピーの造語で、その手法も
カウンセリングをイメージさせてしまう事もあり、相談者のほとんどが、セラピーの癒しを期待される方も多く見えます。

しかし、実際には夫婦として、厳しい局面を迎えられている方は、あまりのんびりした事を言っている時間がないほど、緊迫した状態の場合もあります。
そしてそういう段階に陥っている方ほど、心が疲れていて癒しを求める傾向がありますが、
夫婦問題の解決と、癒しの両輪はなかなか難しく、むしろ緊急対策が必要のです。
相談者は自分の気持ちの理解者を求めますし、気持ちの吐露を受け止めてほしいと望まれます。

もちろん、私もその気持ちは痛いほど、よくわかるのですが、私はそういう相談をされた時「じゃ、どうすればいいのだ?」という その先に目線が向かいます。

カウンセリング・・・・これはもう和製英語のような言葉になりつつありますが、和訳にすれば「傾聴」という事です。
カウンセラーは答えをいう事はせず、クライアントが自ら気づく事のいざないです。
お話を聞いてもらいたい・・・・同調や慰めを望まれるクライアントの期待とは少し開きがありますが、こういう心の傷を軽減したい方には、心理カウンセリングのような
メンタルカウンセリングが必要なのかもしれません。

でも正直申し上げて、夫婦の危機に直面されている方は、メンタル的な事だけでは解決法にはなりません。

これは日頃よく申し上げている事ですが、緊急事態には救急対策が必要で、メンタルな事は、後回しになる事もあります。
実際、行動を伴う、現実的な外科手術のような事が必要になる場合、気持ちの持ち方や、
パートナーへの接し方、話し合いの仕方で解決できる事は少ないのです。

ですので、ご自身に今、起きている問題を、メンタル面での解決がいいのか、
具体策が必要なのかを、見極めて行こうと・・・と、言うのが私の手法なので
胸を痛めている方にとっては、ちょっと勇ましすぎるのですね。

なので、胸の内を判ってあげたいのは山々というより、それを判った上で、一歩踏み出そうよ、というのが私の手法だとご理解下さい。

この悩み辞典の回答のおかげで、救われた方。
その逆で私の手厳しい回答で傷つかれた方。さまざまであったかとは思いますが、とりあえず、嘘やお世辞は言わず、耳に痛いが、本音をもって誠意での回答を心がけてきたつもりです。
1000回を超えたからと言って、これから特別何かが変わる訳ではありませんが
若干の反省を込め、これまでのご相談にお礼を申し上げます。
また少々辛口の回答は「良薬口に苦し」と思い、どうぞ皆様、お許し下さい。

これまでご相談下さった方々へ
非力ではございましたが、少しでも良い方向へ向かいます事をお祈りしております。

そしてこの悩み辞典を運営して下さっている、スタッフの皆様。
日々、この悩み辞典が一人でも多くの方の気持ちが少しでも軽くなれば、と私も同じ気持ちです。こうした方々を救えているのは、ひとえにスタッフの皆様のご努力のたまものと思い、感謝いたします。
つたない私ではございますが、今後とも皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
取り急ぎ、御礼申し上げます。
シェイシェイ・サイチェン(謝謝再会)

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Re;婚塾【妻の七不思議】


季節はすっかり秋になり、移ろいやすい空模様。
「女心は秋の空」とはよく言ったものですが、本当は「男心と秋の空」が根源です。

【そもそも・・・・】
秋の空は、空気も澄んでおり、すがすがしい青空が広がります。抜けるような青空を「秋晴れ」といったり、「天高く馬肥ゆる秋」といったりしますが、これは、夏は太平洋高気圧で湿った空気中の水蒸気に光が乱反射して白っぽく見えるのに対し、秋は移動性高気圧の乾いた空気のために澄み渡り、いつもより上空の雲までよく見えるからです。だから、秋の月が美しく見え、お月見にも最適な時季なんですね。

ところが、低気圧と高気圧が日本の上空を交互に通るため、お天気が変わりやすいのもこの時季の特徴で、これを変わりやすい人の心になぞらえ、「男心と秋の空」「女心と秋の空」と言うようになりました

もともとは「男心と秋の空」です。男性の変わりやすい心を例えていますが、主に女性に対する愛情が変わりやすいことをさしています。

このことわざができたのは江戸時代。当時は既婚女性の浮気は命を落とすほどの重罪でしたが、既婚男性の浮気には寛大だったこともあり、移り気なのはもっぱら男性だったのです。また、若い娘に男性を警戒するよう戒めたり、ふられた際の未練を断ち切る慰めにも使われました。

それ以前の和歌でも男心は移ろいやすいものとして扱われ、室町時代の狂言『墨塗』に「男心と秋の空は一夜にして七度変わる」という有名なセリフがあります。

「女心と秋の空」
では、「女心と秋の空」と言われるようになったのは、いつごろでしょう?

明治時代の尾崎紅葉の小説『三人妻』に「男心と秋の空」がでてきますが、「欧羅巴の諺に女心と冬日和といえり」と続きます。おそらくこれは、イギリスの「A woman‘s mind and winter wind change often」(女心と冬の風)ということわざのことで、強風や弱風に変化しやすい冬の風を女心にたとえたもの。この頃から変化の兆しがみえてきます。

その後、大正デモクラシーで女性の地位が向上すると、恋愛の価値観も変わります。当時、一世を風靡した浅草オペラで、『風の中の 羽のように いつも変わる 女心――』と歌う『女心の歌』※が大ヒット。西洋文化の影響で女性が素直に意思表示できるようになったこともあり、この頃から「女心と秋の空」とも言われるようになりますが、愛情に限らず、喜怒哀楽の感情の起伏が激しいことや物事に対して移り気なことを示しており、男心とは少しニュアンスが違うようです。

実は、広辞苑には、「女心と秋の空」は前版の第4版には掲載もなかったらしい。第5版(1998年11月刊行)から掲載されている。「女心……」の方は現代の新語だということか。
さらに辞書によると、「女心」に変わったのは、『英語のことわざの影響による』とある。前述したイギリスのことわざのことだろう。日本式に考えると変わり易いのはもともと男心で、西洋文化の影響を受けて女心の方が変わり易く(いや、変わり易いと言われるように)なった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・etc引用

色んな所から,乱暴に記事を抜粋しましたので各説に統一性がないかもしれないことは、先ず謝っておきます。

ま、しかし、色々変わりやすいのは古今東西「男ごころ」が先だという部分だけ、ご理解頂き、お話を進めましょう。

でも、今の現代、男性が・・・とか女性が・・・と、どちらかに責を負わせる考え方は、もう時代に則しません。もう特に性別で拘ることもないかと思いますが、やはり特徴とか、傾向とかはあるのだと思います。

そこで、今日のテーマは「妻の七不思議」
これは先月のコラム(え~?そんなに長い間、書いてなかったんだ!悩み辞典のスタッフさんごめんなさい。)
「夫の七不思議」の反語ですが、男心同様、女心の特徴を書いてみますね。

よく妻の方からの相談で「夫が何を考えているか判りません」との質問が来ます。
25年以上連れ添った夫婦でも、判らないようです。

でも、夫婦の生活の内容を詳しくお聞きすると、私にはご主人の考えがすぐに見えて来るのです。

むしろ、解り易くさえあるくらいなのに、妻は判らないのです。

と、いう事は夫が複雑怪奇なのではなく、妻の考える夫という枠から夫の言動がはみ出しているから
理解を超えているというだけなのです。

では、この妻の理解という「枠」はどれだけのものかと申しますと、意外と「ちっちゃい」のです。

特に女性特有の考え方に
「~こうあるべき」
「~夫たるもの、こうすべきだ」
「父親なら~ネバなら無い」
「家長なら、普通は~こうすべきでしょう」

まず、こういう理想像が女性の頭の中に、固定されています。
その規格外の事が起きると、「判らない」になるのです。

これは夫の心が判らないのではなく、規格外が起きる事が判らないのです。

つまり想定外の出来事は妻の心にはシャットアウトされてしまうようです。

夫ならば、家庭が大切なら、家族に愛情があるなら・・・・・・「~こうすべきだ」という方程式ばかりで
物事を考えるので、例外が起きた時には、パニックになる方もいますが受け入れられないのです。

特に変な例えですが、学生時代に夫と知り合い、あまり他の男性とは大人の付き合いもないまま結婚し、
ご主人一本で来られた専業主婦の女性や、生れも育ちも箱入り娘で育てられ、世の中の垢を知らずに
純粋培養されたような妻は、ご主人の変貌についていけないのです。

ご主人も若い頃は純粋な男性だったかもしれません。
「何も知らないの・・・」という妻には懇切丁寧に教えてくれたようなご主人でも、結婚して
長い間、企業戦士として働き時には白い物を黒と言わないと、生き残れなかったこともあるのです。

自分の中の正義感を曲げ、片目をつむり乗り越えなければならない時代も会社ではあるのです。
綺麗事では生きていけない・・・・これを社会で男性たちは経験するのです。

いつまでも青春時代のピュアな心ばかりでは、乗り越えられない山があります。

でも家庭の中で、その外的からご主人に守られ、温室のまま暮せてきた妻は外の冷たい風を知りません。
いつまでも夫は、知り合った時のままのピュアな人だと思いたいのです。

しかし実際は、世間には一杯猛者がいます。そこに対抗していくには自分の力を身につけ、猛者にならないといけないのです。

そんな時に男性は自分の中でも、天使と悪魔がいる事を知るのですが、いつまでもエンジェルだけでは
やっていけない時、悪魔が悪魔たるガス抜きをします。

それが女性には判らないでしょうけれど、意外と俗っぽいセックスなのです。
男性は色んな力を誇示したい物で、特に山を乗り越える時には、「男」という猛者を出したがります。

よう動物園でゴリラが胸を叩くしぐさ、あんな物です。
自分の粗ぶる部分は、粗ぶるように受け止めてもらいたいのです。

そんな場合、普通のオーソドックスなセックスでは男性は物足りないのです。
でも、箱入り娘のままの妻は、もちろんそんな粗ぶるセックスなんてごめんです。
当然、夫も妻にはそんな部分は最初から理解してもらえるなんて思っていないから、外の女性で代用するのです。
風俗の女性には、上品に・・・・なんて気を使う必要もありません。
エッチな会話には、風俗嬢は、「キャッキャ」笑いながら、相手をしてくれます。

妻にすれば、風俗に行く夫なんて「妻がありながら?」と理解できません。

ここで誤解をしてもらっては困りますが、私は風俗容認論は言っていません。
しかしご主人が、そうした女性に何を求め、妻には何を諦めているのかを知って欲しいだけなのです。

もちろん、こんな男性ばかりでもなく、まったく男性も品行方正な方もいます。
だからすべてに当てはめる気はありませんが、妻の立ちの女性には、夫が何故、外に目が行くのか、
何故、結婚して家庭でセックスをすればいいのに、妻以外の女性と、そういう遊びをするのかという
構造を判って欲しいという事です。

妻は、家庭平和もセックスも、普通が良いと思っていても、男性という者は、刺激が大事な時もあるのです。
時にはエロティックな会話もしたいし、ひらひらした薄い下着の女性も見てみたいのです。
それは妻が居ても・・・・・です。

それなのに、妻はエッチな会話なんて、言語道断でDVDすらにも嫌悪感を示し・・・・・
これではご主人は自分の本音の部分を家庭では出せなくなります。

妻は、私は夫を受け入れていますし、セックスも拒んでいません。
「ウェルカムなのに、何故主人は外の女性と・・・・」と嘆く妻は多くいますが、
男性は、男心と秋の空、です。すぐに飽きるのです。

特に交際中はあれだけ、挑んできたセックスを、結婚以来、一度もない・・・という夫婦はたくさんいます。

これは妻を嫌いになったり、女性が出来たり・・・・という事ではない場合があります。

結婚して、いつでも妻とセックスが出来ると思うと、刺激がなくなるのです。
つまり、「普通の事では飽きる」という事なのです。

では、アブノーマルなセックス?
そういう意味ではないのです。

夫の飽きてきたという気持ちに気付かないという妻の事に、失望しているのかもしれません。
新婚時代にセックスレスが始まっている夫婦は、こういう可能性があります。

でも、恥ずかしくって妻からはこういう会話は出来ませんよね。
しかし、これじゃいけないという危険意識があれば、ベットの中で聞けばいいのです。
素面じゃ聞けないなら、時にはお酒の酔いに任せて聞けばいいのです。

こうした努力をして、尚且つ、解決しなかった場合はそれこそ、私の所に御相談頂きたいのですが、
逆にこうした歩み寄りを妻の方からしているにも関わらず、夫が拒否したり、「女の癖にいやらしい」というような事を言う夫では、問題はほかにあります。

大事な事は、男性は変ります。
そしてすぐに飽きます。
布団に横たわり受け身な妻に、いつまでも清純は求めないでしょう。

夫が変わると共に、妻も変わらなくてはいけません。
男性は驚くスピードで変ります。
特にセックスには、お勤めのように従うだけの妻には、面白みを感じません。

そうです、男性にとっては「面白味」が大事なのです。
毎日プレーンでは飽きますね。

あ、いかんいかん、なにやら話が反れましたが、テーマは妻の七不思議でしたね。

前置きが長くなり、ちょっと疲れも出てきましたので、早回しにします。

「こんな人じゃなかった」
「もっと優しかったのに」

こうした言葉を妻からよく聞きますが、そうなんです。
人は変わるというのは前置きに書きましたが、もっと優しくても男性はいつまでも同じでは居てくれないのです。

それなのに妻の考え方は、過去の夫像を頭にインプットしていますし、オーソドックな定義しか
受け付けないので、イレギュラーな事態には対応できないようになっているのが妻なのです。

だから目の前に起きている現実が受け入れられないのです、
何故なら、それは妻の想定外だからです。

妻が言う「判らない」「理解できない」は、結局妻の頭の想定外というだけで、本当は判っていても
「許しがたい」という事で、受け入れられないのです。

だから、男性からしたら、何故判らないのだろうと、頭を傾げるかもしれませんが、女性は
勝手に想定外の事をされたら、それは「約束が違う」という考えに陥ります。

夫の行動で認めざることが起きた場合「約束を破られた」という感情すら持ちます。
夫にすれば約束をした覚えはないし、約束を破った意識もありません。

要は男性は自分流に、流動的に生きているから、これも自分、変わるのも自分という感じです。

でも女性の考え方の中に「変わる」という事は「自分勝手」という方程式が有ります。
だから夫が変わる事さえも、妻に「変りますよ~」と許可とかお知らせをして変らないと
妻にすれば、「考えられない」となるのです。

そして女性は「話し合い」が大好きです。
男性が変わり行く気持ちがあるなら、それも話し合いで説明して欲しいのです。

しかし男性は「変わって当たり前」くらいの考えですから、自分の気持ちの遍歴を説明なんて
出来るはずもないですし、また許してもらえる事ではないと無意識に思っています。

そして妻の特徴としては「何でも話して」と言っても本当は理解されないという経験を夫にはありますから
話し合いなんて、何の効果もないと諦めているわけです。

だから妻にとっては「話し合い」でも夫にとっては「釣るし上げ」にしかならないのです。

ここで私は女性の味方では有りますが、同じ女性だからこそ、わかる事があるのであえて苦言を呈します。

女性は「話し合い好き」ではありますが 「話し合い下手」です。
特に妻が言う「話し合い」話合いではありません。
ここのところようく判って下さい。

「ちょっと話があるから、座って」・・・・なんていうのは、もうその段階で夫にはどきどきですから
脛に傷持つ夫とすれば、そこで身構えてしまいます。

そしてそもそも、そんな話し合いをする時点で妻は、夫に対して不満が満載ですから、
「何故、○○してくれないのっ!?」という文句です。

そうしたら夫にすれば自分の痛い所を突かれているわけですから、もう一歩も引けない気持ちになるのです。

これが妻の言う「話し合い」です。
ね、これでは夫が心を開いてテーブルに着くはずがない。

以前も書きましたコラムで「夫婦は話し合ってはいけません」と書きました。
これは少し夫が浮気をしている場合の想定ですから、意味は違うのですが、
結局、男性は話し合いは苦手です。この場合でも、突かれたくないから逆ギレするのであって
話し合いで解決なんて望んでないというのが、男性の基本姿勢だとお気づき下さい。

女性も変わりましょう。
20歳やそこらの時は、男性に労わってもらってセックスしたでしょう。

でも男性の不満は「妻からは求めてこないのです」というのもあります。

妻にすれば「え~~?私から」と思うかもしれませんが、夫は妻がセックスにも貪欲になって貰いたいのです。
それなのに、いつまでも「お嬢様」ではご主人も「王子様」を演じ続けるのは疲れます。

時には対等な立場に立って、夜の事も考える。
これが本当に相手を理解するという事で、「話し合い」なんかで理解出来る事はほんの僅かです。

妻の考え方の特徴は
「私だったら~こうする」
「私だったらこんな事するなんて考えられない」
「私なら、妻の嫌がることはしないのに」

こんな風に考えるのですが、「私だったら」という枠から出られないから
「私以外の考え方」が受け入れられないのです。

大事な事は 「男と女は違う」という事です。
「私と夫とは違う」のです。

こんなはずじゃなかったというのは 私は変わらないという前提ですが、人は変わるのです。
特に男性は変わりやすいし、飽き易いのです。

もしかしたら「男心と飽きの空」くらいに思ったほうがいいですね。
では今日はここまで。

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Re;婚塾【夫の七不思議】

連続猛暑日、記録更新中!
この暑い中、ちょっと涼しくならないかな~と思い、今回は世にも不思議な夫の構造という事で
書いてみる事にしました。

今回のテーマは【夫の七不思議】

とは言え、テーマは夫の本音はどこにあるという内容が中心になるので
実は7つもの不思議は書いていませんから、あしからず。


私は日頃カウンセリングという仕事をしている為、寄せられる相談は当然ネガティブな内容になります。
そのネガティブな家庭においての検証になりますから、当然お幸せな家庭やご夫婦には当てはまらないので、
ごく狭い範囲の偏った統計だという事を前置きしておきます。

先ず、以前の私のコラムで書きました、「夫婦は話し合ってはいけません」という説にも言えることなのですが、危機的状況の家庭において話合いが効果的だとは言えないという事です。

それは何故かというと、例えばパートナーが浮気をしている場合などは、当の本人は何とか続行したい為、
伴侶には当然解らないようにしたいという心理が働きますし、もっと言えば浮気を続行する為には伴侶は
現在は邪魔な存在になります。

その邪魔な存在の伴侶に、本心で話しをする訳がないという事が一番の理由でした。
だから、夫婦は話し合ってはいけないというより、話し合っても無理!と言う方がしっくり来ると思います。

でも、この悩み辞典に寄せられる多くの方の相談が「どのように話し合えば良いですか?」というような、
問題の解決方法を「話し合い」という方法がベストだとする決め付けがあります。

と、いうより、話し合いという物が持つ性質上、
◆平和的交渉
◆お互いの理解
◆関係の修復+関係向上

こういうイメージが強いので、話し合いがベストだと考えるのです。

しかし、本当にこの話し合いが有効かどうかという前に、先ず夫という男性は話し合いがそもそも
得意か、また夫も話し合いを効果的だと望んでいるかという事を、考え直して欲しいのです。

そこで今回は妻に向けて「夫という男」の特性を学んで行って貰うため、講義をします。

ここで先ず、世の中の妻は夫が一番苦手とする・・・・もっと言えば嫌がる事が話し合いだという事を
知って欲しいのです。
そこを無理強いするから、夫は逃げるのです。
その逃げ、とは何か?

それはいい訳であったり、嘘であったりという事ですから、おおよそ真実の答えなんて、そこにはないのです。

しかし、言葉とは恐ろしい物で、例え今まで裏切られ続けて、いっぱい嘘を付かれていても、
「さァ、話し合いましょう」と土俵に上った瞬間から、夫は真実を話してくれていると思うのです。

これは女性という妻の考え方の特性でもあるのですが、妻は「話し合い」とは
◆ 嘘の無い物
◆ 夫も問題に向き合おうとしている。
◆ 誠意を持って、家庭や家族の大切さを唱えると判ってくれる。
◆ 話し合った瞬間から夫は変わってくれる
◆ 浮気相手は別れてくれる

女性や妻はこういう定義付けで思い込んでいるのですが、はたしてそうでしょうか?

例えば男性は、妻に浮気がばれた瞬間から、それを止めようとか、観念したはずだというのは
妻の勝手な解釈で、夫が浮気を止める時は必ずしも、妻にばれた時ではないのです。

だから、ばれたから、ハイ、話し合いをして夫婦が修復・・・・・というのは
妻が描いたタイムスケジュールであって、夫の本心は

「ばれた・・・・困った・・・・今後どのように隠してやろうか」というのが本音です。

だから、ばれた時点で本当の反省はしていないので、その時の話し合いは、夫はどう妻を煙に巻いて
切り抜けようかと頭がいっぱいなのですから、到底本音の話になんてならないわけです。

しかし、妻を納得させるためには一見、反省の弁も述べないといけないし、今後の努力目標を掲げないといけません。

そうして、夫が誠意を見せてくれたと思うと、妻は安心してその言葉を信じてしまうのです。

そして、妻も「私も悪い所も在ったので改めるね」という交換条件に、「夫を信じる」「疑わない」
「メールも見ない」「どこにいるの?何時に帰るの?」と詮索しない。

こうした事を妻も約束をしてしまうのです。

そこで、夫が本当に浮気を止めたかどうかも、今後は詮索することさえも。許されない状況に
自分を追い込んでしまうのです。

もちろん、中には浮気を見つかった瞬間に、すぐに白旗を揚げて降伏する夫もいます。
誰もがこんな素直な夫であればいいのですが、そもそもそんな素直な男性は妻を深くは裏切れませんから、
実際に裏切り続ける男性は、こんな簡単ではないという・・・これも方程式になります。

と、いう訳で、
話し合いという定義付けが妻は大きく間違っている・・・・
まず、そこからが洗い直しをしないといけません。

夫が女性と別れる時は、妻にばれた時ではありません。
たっぷり付き合って、そろそろ飽きが来た時です。

話し合いの場は、妻をおとなしくさせる為に台風が過ぎるのを待っているという心境のような物。
そこでの妻への約束は、そうしなければ、この場を通り過ぎれ無いでしょ、という為の物。
また、逆にここで妻も本当は腰が引けていることは解っているので、その妻へ、この場で
今後夫を疑らない・・・という約束を取り付けたい為、妻へはいろんな要求をします。

携帯は見るな!
詮索はするな!

これっておかしいでしょう。

本当に反省しているなら、今後は清廉潔白に何を見られてもやましい所はない、というくらいのほうが
納得できますよね。

でも確かに携帯メールを見たりする事は妻も罪悪感を感じてますから、見ないという事である種救われた気がして、こうした約束を夫にする事で、お互いに修復をする為の努力を誓い合ったような気持ちになるのです。

しかし、夫側は妻にばれる事、イコール浮気を止めることにはならない、という事が一番のポイントを頭において考えて頂きたいのですが、じゃ、逆に浮気を止めないとしたら、その話し合いとはどういう事になるかというと、妻の行動や詮索をどのように防止するかという夫がイニシアティブを取る形になるという事です。

つまり、妻が今後の夫の浮気を防止してもらいたいという願いを逆手に取られる事になるという事なのです。

色々傷付かれている妻へ、これは残酷な宣言になりますが、
殆どの男性は浮気を止める時期は「潮時」であって、妻を安心させたいと浮気を止める人はいません。

だから、その潮時と妻との話し合いの時期がたまたまピタッと合えば、それからはちょっと懲りてやめるかもしれません。

でもたいてい浮気女性と別れる時期は男性は 「たいていやりつくして飽きた頃」です。
だから、女性と別れる時期までを妻に決められたくないとばかりに、頑張って?妻との話し合いを突破します。

いいですか、妻諸君!
夫は殆どの人が本音は胸に秘めています。
これは浮気や何だという事以外でも同じです。

私もこの相談業をしていて、つくづく判るのですが、女性は比較的信頼できると思った相手には早い段階で
心を開きます。

しかし、男性はどれほど困ったからと言って、どこかに本音を隠し持っています。
これは嘘を付くとか、騙すという意識のものと違い、本音は話さないという特性が有ります。

この理由は私にも判りませんが、夫の本音というのは余程、仲のいい夫婦や、年老いて、嘘も本音も隠す必要の無くなった年配の夫婦以外は、たいてい男性は本音なんて、言わない生き物だと思うのです。

私は離婚をして、あの時の元夫はどういうつもりだったのか?と思い返すことがよくあります。
そこで、「あ、そうか」と腕を打つことはたいてい夫の言葉とは裏腹な現実です。

何年も経ってやっと解る事があるのです。

もちろん、男性の言葉の全てが嘘だとは言いません。
男同士の気軽な会話とか、仕事のことなどは真実でしょう。

でも妻が、「さァ話し合いましょう」とお膳立てした中では、身構えてしまって到底本音などは話さないと
思ったほうがいいのです。

これから、男性の話の仕方というのを観察して見てください。
相手を傷つけてはいけない時には、いい意味での嘘を付きます。
相手を押さえ込みたい時は、巧妙な嘘を付きます。

色んな場面で嘘を付きますが、これは嘘という意識はありません。
「防御」です。

では何から防御しているかというと、「妻」という敵です。

話し合いをしようという段階で妻にとっては夫は家族であり味方だと思っています。

でも浮気を止める気のない夫にとって、妻は浮気の妨害者であり、敵です。

この意識の違いを認識して欲しいのです。

あ~いかん、いかん。
夫婦の修復を願いながら、敵、味方の話になってしまいました。
でも、ここから先が本当は、大事というか、ここを理解してこそ、お互いが向き合えるという事を
考えて下さい。

夫は解ってくれるはずだ。
夫は浮気を止めるはずだ。
夫は家族が第一なはずだ。

これは、妻である、あなたの考えです。

何故?家族が大切ならば裏切れるはずがない・・・・
これは、夫がそう思ってくれるだろうという、やはり妻の考えです。

残念ながら妻と夫は他人です。
私がこう思う・・・・は逆を言えば 人は違う事を思う、という事です。

夫が話し合いに応じてくれたから、同じ方向の解決の目線が一緒・・・・

これは妻の希望的観測です。

ね、真夏の暑い日に、ある意味、背筋が寒~~くなったでしょ?

今回はちょっと、恐がらせてしまって、先の見えない話になりましたが、
次回は「妻の七不思議」を男性にお届けします。

「オイ!それなら夫婦両方とも先が見えなくなるじゃないか」とお思いでしょうけれど
必ず、答えがありますから、順を追ってお話していきますね。

涼しくなる話しを書くつもりでしたが、何か逆に熱くなってしまいました。

今日はこのくらいで。

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Re婚塾 【セックスレスについて】

明日、沖縄でちょっとした講演をします。
(正式には明日というより今日です。
というのは、今、このコラムを書いているのが深夜で日付はすでに変わってしまった時間です)
実はその講演でお話する内容を頭の中で整理するために
このコラムで書いてみて、台本のかわりにしようとたくらみました。
(いつもながらの一石二鳥を狙う横着な私です)

今日は【身体の相性】について考えてみたいと思います。
ご家族で仲良く過ごされておられるこの連休のさ中、「下ネタか?」と思われる方もいるかも
しれませんが大人の話という事ですので、ふざけたり、決して下ネタではないのでなく、
大真面目に取り組むのでお許しくださいね。

世間には、セックスについて、さまざまな情報が飛び交っています。
特に夫婦のセックスについては、当人同士だけにしか判らない部分である為
判断基準に、何が普通で、普通でないか、は判りません。
そんな中、本当の情報もあれば、眉つばものの情報もあります。

またその情報に、賛同者もいれば、まったく当てはまらない事もあり、結局は正解のない個人的な感覚の世界かもしれません。そういう意味でこれからお話させていただく内容は、もしかしたら万人には理解されない内容かも知れませんが、少なくともサラリーマンが
読むスポーツ紙にあるエッチな記事的なとらえ方にはならないよう、考えてみましょう。
その中で夫婦の相性に悩みを抱える一部の人たちヒントにだけでもなれば、幸いです。


では、問題です。
Q: あなたは人と人の相性というもの信じますか?

これはおそらく大多数の人が「YES」だと思います。

Q: ではあなたは身体の相性というもの信じますか?

これに対し、理論的な根拠は示せなくても「なんとなくあるんじゃないかな」というのが
だいたいの感想ではないかと思うのです。

では身体の相性って何なのでしょうか?
セックスそのもの?
テクニック的なもの?
嗜好性?
結局、総合的なもの?

この答えは、どれも正解であり、どれも間違っているのかもしれません。

このテーマは正直、私には判りにくい問題でした。
これまで人と、議論をしてもはたしてどこまで正直な答えか判りませんし、
嘘という意味ではなく、照れもあるかもしれませんが、その前に人に話すことでもないと
いう話題でもあります。
また、その人の感覚的な部分ですから、正解も間違いも無い訳です。
でも、肌合い?的なものは、絶対にあると思います。

そこで私はこの相談業を始めるもっと前にある産婦人科医のドクターと話をしたことがあります。
その先生は多くの出産を経て、その女性の子宮や下半身を見てこられました。
しかし、それだけではなく、多くの女性患者のセックスの悩みや問題に取り組んでこられ
少なくとも、女性のその部位を機能的な面だけではなく、特徴面ででもご存知です。
そして、泌尿器科を通じ、男性の性器についても多くのデーターを見てこられました。

その結果ドクターがおっしゃるのは、男女の部位というパーツでの相性はないという事でした。

当然、物のとらえ方としておじさんの読むスポーツ紙的な興味で、特別なパーツを持つ男女はいるかもしれませんが、その特別という事は、そのドクターのこれまでの経験で
女性に男性が望む、特別な持ち物という方はいないという事です。

ただ、妊娠しやすいか、しにくい体質は構造上ではあるかもしれませんが、少なくとも
男性の望むような、エッチな機能を持った構造をしている女性のパーツはありませんとのことです。
男性の夢を壊すような事を申し訳ないのです。

それより、日頃より問題点に取り組む(すいません、病院の診療を受けられる女性というくくりで言えば出産以外は、問題点というとらえ方をしました)ドクターから見れば
身体の内部に持つ秘密兵器的なものはないという事です。

ただ、経験や加年齢による、衰え。
逆に若さによる、元気具合などには違いはあるようですが、その部位が特別な構造があり
男性に特別な喜びをもたらすものはない、そのほとんどが男性の勘違いであり、幻想というか、そういう夢を持っていたいという願望ですと言われました。

おっと、話しが変な方向へ、反れましたね。

でも、これは横道に反れたのではなく、ここに本当の答えがあります。

先生が、声を大にしておっしゃられた言われた事は、
「セックスの相性は、こころの相性です」という事です。

ま~ドクターというご職業の方が仰る言葉とすれば、なんとメルヘンな答え。

このテーマは実は私は折に触れ書いていて、ずいぶん以前もコラムなどで書きましたが、何年も経っても、消えない疑問であり、いくら先生にそう言われても、そのような相談がやはり後を絶ちませんし・・・。

そこで、また今回、書いてみました。
つまり永遠のテーマなのでしょうね、夫婦にとっても、私にとっても研究課題ではあります。
諸説、いろいろあります。
しかし私はこのドクターの唱える説が私にはしっくりきます。

改めて書きますね。

部位やパーツの特徴的な相性はない。
セックスの相性は「こころの相性」とイコールと言えるそうなのです。

女性が男性を受け入れ、それにYESの反応をする・・・これが悦ぶという反応になり
お互いに快感につながる・・・・

この答えはエッチな答えを期待する男性にとっては、ちょっと優等生的な答えでおもしろくないかもしれませんが、結局こういうお互いの「YES」が嬉しい誤解を生み、特別な構造を持つ女性が居るのではないかという神話を生みだしたようです。

でも、ここで改めてもうしますと、誰も一般の方々が特別な構造をもった女性とのエッチを望んでいるのではないのですよね。
すいません、、セックスの相性を、ちょっとスポーツ紙的な観点から考えるのではなく・・・・と言いたかったのですが、変な方向に話が行きました。
イカン、イカン。
私が言いたかったのは、セックスの相性という事を、下半身の部位でとらえられる傾向がありますが、それはちょっと今回のテーマとは違うので、パーツで考えないで・・・というお願いのつもりが、逆にパーツでの相性の説明になってしまいました。

そこで話を戻します。

このドクターが仰られる言葉に私は感激したのです。
世間がセックスを興味本位なとらえ方をしている中、そのドクターは身体だけの相性はないと断言されたことに 私はとてもうれしかったのです。
でもその話とスポーツ紙の記事とを同じレベルで唱えた事が間違っていました。
スポーツ紙で書かれてあることは、そもそも夫婦の話ではありませんし、セックスそのものを遊びとしてとらえているし、もっと言えば、事実と違うノンフィクションです。
だから、これを夫婦の現実問題と同列で述べるのが、本来間違っていました。

とは言え、私はこの相談業をしていて、こうした誤解をされている方が多いのも事実です。

世間で言う、夫と私は身体の相性が悪いのではないか、という観点に立つとき、
こういう世間での俗っぽい通説を信じるばかりに、ご自身を責めてられるケースがあるのですが、セックス記事と言うのは、そのほとんどが、読者の目を引くための、大げさすぎたり、嘘が多いという事と実生活との違いが判らなくなってしまっていることが多いのです。
この誤解をしないでくださいと言いたかったのに、話がへんな風になりましたね。
ごめんなさい。

で、話をもとに戻しますが、こころが離れるから、体の相性というスキンシップもできなくなるという事は確かにあるのです。
その結果、やはりセックスレスという問題になります。
だから、セックスレスだけをご相談に来られる方がいらっしゃいますが、実はそれは心の距離の問題と言えます。
(もちろん体力的問題や、ストレスなどの問題は別として)
これは鶏が先か卵が先かという話になりますが、ご主人がちっともセックスをしてくれないという妻の不満をよくお聞きいしますがその前に夫婦として会話がないどころか
喧嘩を繰り返している、という事はよくある話です。
妻にとればご主人への愛情がたっぷりあるのに、なぜかしら冷たい夫に優しくされないから、不平不満を言い、ますます隙間風が吹くのです。
決してこころが離れているとはいえないのに 夫の方から離れて行ってしまったという事はあるのです。

これはこころの相性とは言え、方一方だけのラブコールだとすれば、片思いでは身体を通じての愛の交信はできません。

だからこそ、こころの相性という事は、お互いが同じボルテージが必要ですよね。
下ネタに近いようでも、意外とメンタルな「心」の問題がこのセックスレスには
根底にあります。

だからセックスレスを誰か自分以外の人との方が相性がいいのか・・・なんて考えないでほしいのです。
夫婦の溝には、必ず心の溝があります。
それがセックスレスという形になって現れる場合もありますが、これを肉体上の問題と捉えず、心の問題と距離という捉え方をして下さい。

え?そんなことはとっくに判っているという事ですか?
失礼しました。

そんな、夏休みのある日のつぶやきでした。

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梅雨の合間のつぶやき

昨日、また痛ましい事件が起きました。
広島市のマツダ宇品工場で乗用車が暴走し11人が死傷した事件で、殺人未遂な
どの疑いで逮捕された引寺利明容疑者(42)は、「秋葉原の(無差別殺傷)事件のようにしてやろうと思った」と供述しているそうです。

しかし実際の動機は全く判らず、今の所、派遣切りの被害を受けたようなことを言っているそうですが
実態は8日間しか勤務しておらず、自主退社であったという事です。
これは企業と加害者がいう事にズレがありますが、これは単にこういっているだけなのか
自分が勝手に被害妄想を抱いているだけなのかは、今後の捜査で明らかになっていくでしょう。

また亡くなられた男性には昨年お子様が生まれたばかりだという、何ともお気の毒な限りです。

さて、何故このような事件の事を私が今回取り上げたかと言いますと、
やはりこうした事の背景に「家族」という事が深く関わっているケースが多いと思うことがあるのです。

こうした犯罪は、何かしら正常でなくなってしまっている場合を除き、誰かへの恨みという事が言えます。
この誰かとは、誰なのか、なのです。

それは何で感じたかというと、引寺利明容疑者が連行される時に、顔を上げ、正面を向いていたことです。
むしろ、ヘリコプターの音がうるさいのか、空まで見上げる余裕です。
このニュース映像を見たときに、「この人は誰かに顔をこれみよがしに見せているんだ」と思いました。

その証拠に別の報道では警察官が「顔を隠すなら、上着を被るか」と聞いたら はっきり拒否をしたのです。

だから世間的には理由の付かない殺人でも、恐らく見る人が見たら解る・・・・というアピールかもしれません。

それが誰なのか・・・・・・
育ててくれた親への面当てか?
結婚経験があるかないかは判らないけれど、別れた家族とかへの、復習的な面当て。

想像すればキリがありません。
普通ならこんな残酷な事件は単なる キレた人間の犯行と考えるのが妥当でしょう。

でも、私は引寺利明容疑者が、キッと前を見据えた目つきを見て、精神的に飛んでいるようにも見えない。
みしろ、誰かに向けられているような、しっかりした目線。

でも、これが誰か個人へ向けられているとしたら、もっと恐い話になります。

もし、万一別れた誰かに向けられているとしたら、やはり人と人との別れは、こんなに人の人生に影響があるという事を今更、再確認いたしました。

家族であれ、恋人であれ、別れた夫婦であれ、内縁であれ、雇用主と労働側であれ、
出会いは自然に生まれても、別れ方や終結の仕方が、まずければこんな形に発展するんだという事を
思わせてくれる事件です。

こうして昨日のニュースを背筋の寒い思いで、見ていたのは私の単なる想像です。
もしかしたら、まったくの見当違いで、こんな想像も関係の無いくらい、短絡的なトリッキーな犯罪かもしれません。

しかし、こうした事件をきっかけに、人と人との関わりを大事にしないとな~と
思った事件でした。

でも、恐ろしい世の中ですね。
人に恨まれ、殺意まで抱かれる感情が 自分の知らないところで持たれているとしたら、
用心のしようもありません。

まして、全く関係の無い人が巻き添えを食うなんて、防止のしようもありません。
何の罪もない一生懸命に生きてきた人の命が、激情型の人間の犠牲になるなんて
無情としかいい様がありません。

こんな世の中を変えて行く為に、私に出来ること?
それは、ちっぽけですが、出来るだけ悲しい別れを作らないように真面目に相談に乗って行こうと
心新たに思う今日でした。

さ、またお仕事頑張ろうっと。

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Re婚塾 【許す必要はないのです。】


以前のコラムで 私は「夫婦は話し合ってはいけません」と説きました。
もちろんこれはどこの夫婦にも言えることではなく、やや極論的ではありますが、
ある段階を超えた夫婦に対してのアドバイスです。
それはどういう事かというと、パートナーの不貞がある場合です。

ここを話し合う際に、最悪のパターンを想定して、その準備も万全にした上での
話し合いなら、大いにすべきだと思うのです。

しかし、不貞の確証も掴まず、証拠も得ず、「不貞をしていると思う」という思いだけで話し合いに臨むと
あっさり否定された時はどうするのかが、心配なのです。

だから私は話合うなら、必ず証拠を得てからにして下さい、と申し上げています。

でもその証拠といえど、押える事は簡単ではありません。
確かにプロの手を借りた方がいい場合だってあります。
それには費用も必要ですので大変です。
どこの家庭も、探偵を雇えるというものでもありません。

ならば、どうするかと考えた時に「だから証拠も何もない中で、話し合いを」となると、
余り良い成果を得られないのです。
これこそが強行突破のようですが、実はパートナーに準備不足を見抜かれてしまうのです。

特に妻の立場にある人は、本当はご主人の事を信じていたいのです。
「信じられない・・・」と嘆きつつ、本当は信じていたいのです。

だから 確証を得ず、話をすると、「あなた浮気をしているのじゃない?」と聞きながら
心の中では 「どうか、謝って、これからもうしないと言って」と瞳の奥で懇願する事になります。

もっと言えば、否定すらして欲しいと言っているようなものです。

これは、ご主人にとっては、都合がいいのです。
この妻との話し合いさえ乗り越えれば、山は越せるのです。
ここで 夫が不貞をした事を、過去のものと出来るのです。

さらに考えると、ここは妻が望む答えを夫はキャッチして、妻が喜ぶように答えているに過ぎないのです。

そして相談者の中には、自分ひとりで苦しみ、何とか人の手を借りずに、解決をしたいものだから
ご主人に詰め寄り、ご主人に認めさせるという孤軍奮闘をするのです。
しかし、根の部分でご主人に謝って欲しいと願っているので謝られる事で、直ぐに許してしまうのです。

でも、ここで大事な事は 本当にご主人が謝っているかという事なのです。

人は謝っている人の頭を上から踏んづけることは出来ません。
まして、これから仲良くやって行きたいと願っている場合は、謝ってくれたことで、嬉しくさえあるのです。
だから多少の疑問点は残っても、「もうこれ以上問い詰めるのはよそう」と水に流したくなるのです。

誰しも争いごとは嫌です。
愛する夫をこれ以上、疑う自分も嫌いです。
もう、すべて水に流して一からやり直したい・・・・そう妻は思うのです。

そしてこのように 夫も思ってくれて反省している・・・そう思いたいはずです。

これをご主人が見抜いていたとしたら?
恐ろしい話ですね。
ご主人は、この妻の願いを知っているのです。
だから、許したい気持ちは解りますが、もう少し観察してから、
本当に疑いがなくなってからでも遅くはないです。

頑固な意味で言うのではありませんが、まだまだ油断をしてはいけません。
本当に許すのは、疑う余地がなくなってからにしましょう。

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最近の事件【不倫殺人】


近頃、特に不倫に関係した殺人事件が多く起きています。

この原因は、人間が短絡的になってきているとか、安易な逆ギレなど、世相を唱える事は簡単ですが
本当の所、真実は当事者しか判りません。

だから、これだけ多くの相談事を経験してきても実感として私は男性の心理が解らず理解に苦しむのです。

こうした相談業をしていて思うのですが今の男性と昔の男とは違うな~と感じています。

大きく違うのは倫理観というか正義感というか・・・・・・
私の子供時代は、教科に「道徳」というのがあって、人の道のようなことを勉強しました。
でも本当はそんなことを学ばなくても、何となく解っていたような気がします。

その後、ゆとり教育が生まれ、道徳よりも個人個人の気持ちのゆとりや個性を大切にする時代が来ました。
その結果、みんなが自分の欲望には忠実になりました。

でもこの自分の欲望とは、少なくとも人に迷惑を掛けないというところが土台にあり、
そこを踏まえた上で、やっと次に「自分」が来るのです。

だから不倫などは、古今東西、変わらずありましたし、昔は甲斐性のある男は
2人3人と妾さんは居たものです。

でも、その上には必ず、本妻という妻が居ました。
だから昔の男性は、どれだけ愛人の所に通っても、妻は別格として大切にした物でした。

私も昔、夫の浮気に苦しんで、友人に相談したら、「妻は不動のものだよ、どーんと構えていればいいのよ」
と励まされました。とてもよき時代だったと思います。
実際はこの時代からしても妻が不動の存在というのは幻想でしたが・・・・・。

だから、これだけ離婚件数が増えると、男性も妻を不動と大切にしていると思えなかったのです。
現に、相談の殆どは、夫から欺かれての離婚です。

夫側からすると、浮気がばれての離婚と、ばれないままの離婚とでは雲泥の差があります。
特に大きな違いは慰藉料が発生するかしないか、です。
だから、性格の不一致の振りをして、離婚まで成功させるのです。

その為に、浮気が始まった時から、そのプログラムは開始されます。
最後まで、ばれないように計画を練るのです。
浮気は始める時からその最中まで、用意周到にアリバイを作り、資金も用意し、疑われないようにします。

浮気をする男性はし始めた頃は妻と喧嘩ばかりします。

いつも浮気相手のところに飛んで行きたいのに、妻という存在が足かせになり、跳んでいけないのです。

そうすれば疎ましくなって、意地悪を言ったり、にらめつけたりとします。
でも浮気も安定期に入ると、今度は妻を怒らせないようにご機嫌を取ったりします。

これは離婚を考えての計画的な事であったり、そこまででなくとも、奥様をなだめてご機嫌よくさせておけば
ご主人も行動を制限されることなく、自由に女性に逢えるのです。

だから一時期、険悪だった夫が優しくなった・・・・また妻の元に帰ってきてくれたんだと誤解をしますが
これは、単に自分のデートをしやすくする為、夫は自分の為の作戦だという事です。

・ ・・・そんなこんなで離婚ななる夫婦を山ほど見てきていますから、この所の愛人を殺害するのは
結局の所、男性は妻が大事なのかな?と思いきや、どうもそうでは無さそうです。
妻が大事だから、愛人を殺害する・・・・・

こんな単純な決め付けは、誰が考えてもおかしいですよね。

ここで女性、特に妻の考え方の特徴があるのですが、そもそも妻を大切にする人は
浮気なんかしないだろうと考えるのが普通です。
ここが男性と女性との違いです。

妻が大切だから、愛人が邪魔になると言うのではなく、愛人が自分の環境を脅かす存在になった途端に
邪魔になるというのが妥当だと思います。

男性は浮気をすると、とても色んな画策をします。

それならば、そろそろ気持ちが冷めてきた時の対処くらいも考えておけばいいのに、
ここがなし崩し的です。

大阪の葬儀関係者も4年付き合った女性を殺しました。
愛人は自分のいう事を聞いている時は男性にとっては可愛い存在でも、
邪魔になってしまうと、そこは別れではなく殺害というところに振り子が振れるのです。

昨日などは、医者が自分の愛人に陣痛誘発剤を投与して堕胎させました。
こうなると、妻にばれるのを恐れてかな?とも思いますが、むしろそれも含め、
地位も名誉も家庭も全部必要で、これまでは、そこに愛人もプラスされて、
このドクターにしては欲しいもの全部手に入れた、とても、満足した状態だったのに
このバランスがくずれた途端、愛人すら、自分を脅かす存在になるのでしょう。

お勉強の苦手だった私に取れば、医科大学を卒業し、ドクターになった人は、知的能力が高い人だと
聞いただけで尊敬します。
頭が良いと聞くだけで、生き方が下手でも、思考能力は凄いもので、膝まづきたくなるのですが。
何故こんな単純な事件を起こすのか不思議でなりません。

それほど、不倫という関係は人生設計も狂わしますし、誰をも幸せになれません。
例え、妻や夫の元へ帰還したとしても、浮気をされた妻や夫は、その心の傷に、浮気をされていた期間以上に
長く苦しみます。

そういう意味で、不倫をしている愛人の貴女。
今はどれだけ激しく愛されていると思っても、疎ましくなれば、倍ほど彼からは邪険にされます。
激しさの分だけ、逆になると気の強い貴女の口激はその男性には 面倒くさい存在に変ります。


そして不貞をしている妻子持ちの貴殿。
貴殿が妻に同じ事をされたら、我慢が出来ますか?

そして、貴殿の事を愛してくれているとする、その愛人女性は、家庭がある事を知りつつ、
平気で妻子ある男性を愛する人です。ルール無視の恐ろしい人です。
もし、妻と上手く別れられたとしても、このような女性を安心して妻に迎えられますか?
例え、それはあなたが口説いて始まった恋愛にしても・・・です。

パートナーに浮気をされ、「何故浮気なんかするの?」と思うでしょう。
その「何故?」なんて 当の本人すら分からないのです。

行き当たりばったりで、自分の欲望のままに動いているだけです。
だから、別れ話の時も、無茶苦茶になるのです。
「何故、何故?」なんて周りが考えても無駄です。
だって、本人すらもこんな事になるとは、計算外なのですから。

あの時、昔は、とても良い人だった、と思っても 今は今なのです。
こうして、冷静さを欠き、むちゃくちゃになるのが不倫です。

殺人までは行かなくても、事件にはならなくても不倫の行く末ってこういうことかもしれません。

とにかく、いい事なんて何もありませんから、不倫をしている人は即刻やめるべし・・・・

なんて、私が言っても聞かないか・・・・はぁ~あ。

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Re婚塾 レッスン③【夫婦円満調停】の意味



皆さん、連休は骨休めになりましたか?
実は 私の所へ相談申し込みが入るのは こうした連休明けや、盆、正月の休み明けが多いのです。
それは何故かというと、家族が集まるとろくな事がないという、荒っぽい私の感想です。

もちろん休みは楽しく過ごせたり、ゆっくり休養するものですが、中には日頃から夫婦の関係がギクシャクし
こうした休みには両家の親などを交え家族会議や夫婦の話し合いが行われる事も多いのです。

その結果、どうにも上手く解決できなかった方の相談が、こうした連休明けにとても増えるという事が言えるのです。

特に寄せられる相談の中に、夫婦関係の調整という調停を申し立てたいという深刻な物もあります。
また既に10回以上調停をしています、と言う方もいます。

これは俗に言う「夫婦円満調停」と言うものです。
しかし 私は法律家ではありませんので、裁判沙汰になる前に問題を解決する事がポリシーですし、そもそも法律家ではないので裁判のお手伝いは出来ません。

でも、あまりにも皆さまが調停とかを軽く口にされるので 私としては少々不安になります。
そこでまず調停の事に関して、正しい知識を持って頂きたいと思い、今日は書かせていただきます。

まず簡単なところから調停とはどのような考え方をして、どのような時に役立つのかをご説明はします。

そこでまず夫婦円満調停を申し立てるのは得策か?という質問が、ありますがそれは内容にもよります。

例えば家族が居るにも関わらず別居をして生活費をご主人が入れてくれなくなった場合は、「婚姻費用分担金請求」という
いわゆる、コンピという請求をする必要があるでしょう。
こうした事は生活を守る為に当然の要求だと思うので多いに活用すべきでしょう。

でも、夫婦で話し合いが出来ず、これからも何とか円満に過ごしたいからと言って調停を掛けたいという場合、この調停は「夫婦関係調整」という事になります。これは文字通り夫婦の関係を調整という意味を持つので必要性はありますが、調停で折り合いがつくかと言えば必ずしも期待の着地点があるという訳ではありません。
むしろ調停を掛けるという事で逆効果になるという事も有るのです。

日本人にとって、裁判所などとは一生ご縁がない人生が本当は理想です。
やはり裁判所というイメージは一般人にとっては、かなりネガティブな物です。

普通裁判所とは、夫婦関係だけでなく、社会的な問題などの多くを解決してくれるという正義の味方的なイメージもある反面、我々一般人には「裁判してまでも解決しないといけない問題」というダークな雰囲気を受けます。
夫婦関係調整としてに考えると、当事者同士で話し合いが成り立たないこじれた関係だから、裁判所で話し合おうという事になるのですが、実際夫婦において相手から裁判や調停を掛けられた場合、あまり良い気持ちはしません。
まして同居をしていて調停となると、もうそれは一つ屋根の下に住みながら、家庭内別居をしなければ気まずくって仕方がありません。
つまり調停を申し立てられるという事は挑戦状をたたき付けられたようなものなのです。
家庭裁判所の調停とは言え、裁判所であることには違いありません。
家庭裁判所で調停とは、要は合法的な夫婦喧嘩だとお考え下さい。
夫婦の場合、調停前置主義といっていきなり裁判が出来ないという法律があるので調停をするのですが
調停でキチンと折り合いが着く場合もありますが、結局は話し合いのできなくなった夫婦が家庭裁判所というところで
決着を付けると思えば、それは最終段階のようなイメージすら受けます。

また調停は調停員という第3者を入れて、冷静な話し合いをしようという事であって、「夫婦関係調整」と綺麗に表現しても正直言いますと家庭裁判所で行う夫婦喧嘩のようなものです。
普通に考えると「第3者を入れて話し合おう」という発言をした時点で、もうそれは夫婦での話し合いが成立しない関係だという事の現われです。

そして調停でも決着が付かないと調停は不調になり裁判に進む場合もあります。

もちろん一般的な刑事事件の裁判のような物とはちょっと違いますが、赤の他人の傍聴者も見物できるとしたら裁判とは一種の公開夫婦喧嘩のようなものだと言ってもいいかもしれません。

場合によっては最初から裁判を視野に置いて書けた調停であれば裁判の前の為のものと解釈することも出来る訳で、そうなると調停は消化試合のような意味でもあるのです。

だから調停と言えど、多分に裁判への繋がりも考えると「調停で話し合いましょう」と言えば円満とは程遠いものになるでしょう。
まして「裁判所で話し合おう」と言った時点で、これはもう「敵」のような立ち位置になるのです。

これを少し耳障りよく「夫婦円満調停」を申し立てたと言っても、最初から離婚申し立てというのは角が立つので
一旦は「夫婦円満」に話し合う姿勢に見せるだけで、実は調停をするという時点で、それはやはり合法的な夫婦喧嘩という戦いなのです。

そして円満を目指し離婚回避を望んで掛けた調停が結局離婚になるという場合は、よくあることで実はこじれたままでは
問題がスムーズに決らないので、とりあえず冷静に取り決めの出来る状態になろうよという事で結局は離婚へ向かっているという場合が多々あります。
これは相手に弁護士先生が着いている場合もあるとすれば、むしろテクニックという場合もあります。
と、いう事は「夫婦円満調停」と言っても離婚になる可能性も大いに含んでいるという事が言えます。

だからいくら一見平和に聞こえる「夫婦円満調停」を掛けたと言っても中身は、プチ裁判ですし、ベクトルは離婚へ向かっていることもあるのです。

これを申したてたら、どういう事になるか・・・これはもうあまり明るい答えでない事は判ります。

調停を掛けた場合の相手の気持ち、つまり「妻の心理は?」 「夫の心理は?」と問われる方がいますが物事を立場で考えるから本質が見えなくなるのです。

夫婦どちらも人間です、人としてどう感じるかと思うと「調停を掛ける」といわれた自分の気持ちを想像してみましょう。
そうすれば調停の持つ言葉の響を決して円満調停という言葉を鵜呑みにしていては危険だと判ります。

私は子どもの頃から母親にいつも言われたことがあります。
それは「自分がされて嫌だと思うことは人にしてはいけません」という事でした。
これは大人になっても、どんな事に対しても答えになり、一生の宝の言葉です。
大正生まれの母でしたが、幼い私にも判る素朴な教えを私にしてくれました。

調停という言葉に「ギョッ」とした感覚を持つのであれば、それは相手に対しても同じ事をしてはならないでしょう。

でも、もし同じ事を「目には目を」という事で調停を掛けられて、自分もという事でしたら、それはもう敵同士という関係でしかありません。だから調停をかけるという事は、夫婦円満調停とは言え夫婦は破滅に至る危険性があるという事です。

ここで調停を掛けるという意味はお判りいただけたと思います。

よく、夫婦の間において「何があったか?」を説明される時、具体的なことではなく
「色々な事」や「些細なことの積み重ね」と表現される方がありますが、これはお互いに些細な事と
考えれば何も問題はないのですが、一方だけが些細な事としか感じていないから、問題が大きくなる場合もあるのです。
小さな事が、実は大きな事なのだという事もあります。
ここが判らないと、最初は細い岩清水でも、最後は大きな川から海へと広がる事になるのです。

調停が何も悪いとは言いません。
確かに調停でだからこそ解決する事もよくあります。

でも何でもかんでも調停や裁判という事で解決しようとすると、それは思いと反対の方向へ動き出すという事もあるという事を知っておいて欲しいというのが 今日の私のお願いでした。

では皆さま、また次のコラムでお会いしましょう。

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