親族だからこそ・・・

佃 泰人

はじめまして！
相続や生前贈与等においては、親族間の争いは残念ながら良く聞く話です。

もっとも、家の前の土地を売却されなければ、ご相談者であるあなたも移転や売却を考える必要がなかったはずなのですけれど・・・その辺りの心情は、他人には理解されにくいのが残念です。

さて、本件ですが、一つは土地の売却にあたり、どちらかの不動産業者等に相談はされましたでしょうか？この場合は、単純な売買と言うことでなく、このような人間関係もほぐしてくれるような会社に売却のための物件調査と査定を依頼しながら、叔父さんの本音や問題視されている点を聞きだしてもらってみてはいかがでしょうか？

また、売却にあたり、境界の塀はあるとのことですが、あなたの家が建っている土地の分筆はされているのでしょうか？その辺りもきちんとしておかないと、後々書類等が必要になるなどの対応が後手に回る場合があります。まずはきちんと整理、調査をされることをお薦めします。

また、祖父が建替えていたと言う費用に関しては、実際に支払う義務があるとは思えませんが、祖父の心情等を考えると売却代金の中から若干のお礼をしておいた方が、人間関係もスムーズに行くのではないかと思います。

親族間で、あまり本人同士が「義務だ」「権利だ」と言い出すと、ほとんどが修復不可能になっていくと思います。それはご本人の口から出すのではなく、第三者が口にするようにしたほうが後々の人間関係が保てると思います。
このようなケースを実務として担当するたびに思うのは、「親族であるが故の・・・」です。例えば、言葉が足りなかったり、或いは逆に言葉が辛らつすぎたりと言ったことが親族間だからこそ起きているような気がします。
私自身が担当してきたケースでは、第三者である私どもが間に入ることで、ワンクッション置けるなどの緩衝帯になれる場合があります。

仰るとおり「身内なので・・・」何とか話し合いたいで穏便にと思っても、相手が必ずしも同じ考えとは限りませんし、こちらの譲歩が更なる要求を生むこともあります。ことさら身構えて代理人を立てれば、相手方（叔父さん)も引くに引けなくなります。
相談者のあなた自身と二人三脚で事に当たってくれる業者に少し手伝っていただくことで、もう少し風通しがよくなることがあります。ご一考下さい。

また、本当に売却しか方法がないのか？或いは別の解決方法があるのか？現地を見てみないと解らないものですが、意外と別の解決方法もあるものです。一度、専門家に見ていただいた方が、選択肢が広がるのではないかと思います。ご参考までに・・・

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回答日時：2008年8月25日(月) 17:03 JSTお礼のコメントを書く

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