相談&回答 |
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回答プロ: 加藤幹夫
ご相談者:40代/女性
初めてご相談します。高齢の実父のことです。
父は独居・年金暮らしで、現在「要支援1」の認定を受けています。
結婚して別に暮らしている私が週に2回通って、買い物や掃除などをしています。
父は、電車で2時間ほどの借家に暮らしている60歳代の甥(10数年前に亡くなった姉の息子)の生活費その他一切の金銭的面倒を見ています。
姉の遺言だったそうで、「自分が生きている間は面倒を見る」と言います。
しかし、この数ヶ月、甥の借家の家主から何度も家賃の催促が来ています。
また、甥(あるいは甥の身辺の世話をしている第3者)から病院代と称して、一度に数10万円を振り込むよう依頼が来ています。
先日も、病院代や家賃6か月分などで総額50万円近くを父が自分の預金から引き出した明細書を見つけました。
そこには「済み」と父の自筆メモもあり、払ったのだと思っていたところ、家主から「一体いつになったら家賃を払ってくれるのか」という怒りのはがきが届いているのを見つけました。
父に問いただすと「甥が悪いんや、その話はもうするな。」とどなられ、それ以上聞けませんでした。
父によると、甥には仕事をする能力や自分で生活を立て直す能力が欠けており、母親が亡くなった後は近所の人が身の回りの世話をしてくれていたそうです。
今も世話をしてくれている仲介者がいるらしいのですが、どういう人かはわかりません。
このことについて、父は自分で何とかしたいと考えているようで、いつも私の質問をはねつけてしまいます。
「自分が甥のところに行って確かめる。」「家主に会ってくる。」などと言いますが、
足腰がものすごく弱っているため、家の近所を歩くのが精一杯の父が電車で2時間近く掛かるところに一人で行けるはずがなく、
本人も体調しだいで気が変わりやすい上、大事なことでもすぐ忘れてしまい、私が尋ねるたびに「うるさい!自分でちゃんとする。」と言うばかりです。
私は、父方の親戚とは元々付き合いがなく、この甥とも関わりたくないため、この問題に深入りしたくありません。
ですが、家主の方が非常に困っておられるようなのでこのままほったらかしておくのは良くないと思っています。
父がいつ病気で倒れたり、自分の金銭的なことが把握できなくなるかわかりません。
父は時々本心なのか、「自分が死んだら後は残った人が何とかしてくれるだろう。」とも言います。
私には既婚の姉がいますが、2年前に「父の世話は一切したくないので縁を切る。」と一方的に宣言して、以来なんの音沙汰もありません。
私も連絡をしたくありません。
家主の方に、私が手紙を書いてみることも考えましたが、それを父に言うと断固拒絶されました。
父に判断能力があるうちに、この問題を解決したいのです。
生活能力がなく、実際に病気でたびたび入院しているらしい甥には生活保護を受けてもらうなどして、父が高額な金銭的援助をしなくても済むようにするにはどうしたらいいでしょうか。
もちろん、父が望んで援助している面もあるので続けてもいいとして、父のお金が正しく家主に届き、病院代などの証拠を受け取れるようにするにはどうしたらよいでしょうか。
また、これらを解決する際に、私が前面に出なくて済む方法はないでしょうか。
どうかアドバイスをお願いします。
40代/女性 | 日付:2008年8月 6日(水) 11:13 JST | 閲覧件数: 1,144
行政書士の加藤です。
甥の問題を解決することが先決ですね。
甥については、早急に福祉事務所に相談して対処する必要があります。成年後見制度を利用することで現状の問題を解決できると思います。悪意の第三者が甥を通じてお父様からお金を引き出していると思われます。
成年後見制度とは、認知症、知的障害、精神障害などの理由で判断能力の不十分な方々の財産管理や介護サービス等の契約などを通じて、判断能力の不十分な方々を保護したり支援する制度です。
法定後見制度を利用して、家庭裁判所で成年後見人を選任して諸問題に対処することが解決につながると思われます。
法律家に相談されるのも方法です。
回答日時:2008年8月 9日(土) 13:21 JSTお礼のコメントを書く
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