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小学5年息子 不登校と金銭トラブルについて

ご相談者:40代/女性

息子は、4年生の3学期頃より度々不登校を繰り返し、5年生1学期は、ほぼ不登校になり夏休み前に登下校の送り迎えをし、保健室登校しています。担任(学年主任)と何度も話し合い、息子の口から、他のクラスの男の子三人と及びその子達の中学生のお姉さんとトラブルがある事がわかってきました。 通学や習い事の道中で中学生が待ち伏せしている。いろいろいわれる。遊びに行った公園や学区からは遠くはなれた習い事のグランドまで、くるから怖い、やられると恐れています。この夏休みに、私の財布から1万5千円がなくなって、息子に聞いたところ、このいざこざを終わらせたければ、お金をゲームがかえるくらいはもってこいと、いわれ渡したと話してきました。
このトラブルの発端があると思うのですが、息子もなかなか話さなく、相手側の子達もなかなか本当の事を言わないので わかりかねていますが、息子が 昨今 よく嘘やごまかしなどひどく、スマホには これから死ぬだとか 殺すやら殺されるというような事をあげているのに気がつき、息子の心の状態がとにかく心配でなりません。
どのように接し、どこに相談したら良いかお聞かせ下さい。よろしくお願いいたします。

40代/女性 | 日付:2017年8月28日(月) 16:40 JST | 閲覧件数: 617

お子さんの安心感と自己決定権が、解決のカギ

トラウマ(心の傷)とPTSDの専門家 百世 安里

こんにちは。いじめとトラウマの専門家、百世です。

お返事お待たせしてしまって、ごめんなさい。

それはご心配ですね。

まず事実関係がどれだけ解明しているのか、
どこからどこまで本当なのかわかりくにいことでしょう。


■お子さんとの信頼関係を築く■

ここで、お子さんの気持ちになってみてください。

・親や先生に話したことで、「チクッた」と攻撃が激しくなる恐れ
・話したところでなにも変わらないという、不安や虚無感
・「学校へ行け」と言われたくない

こういう気持ちが、どこかにあるはずです。


大切なのは、まずこの気持ちを「安心」に変えないかぎり、

お子さんは心を開いてくれないでしょうし、
今後の解決も、しにくいでしょう。

一段落したあとの心の傷も回復しにくくなります。

なぜなら、「直面するのは自分なのに、親に勝手にされた」
「自分の気持ちが大事にされていない」と感じるためです。

親御さんとしては、お子さんを救いたい気持ちからとった行動でも、
お子さんにとって、自分を置き去りにして行動されたように感じがちです。


では、どうすれば良いでしょうか?



■安心感と自己決定権が解決のカギ■


冒頭にあげましたように、なにより「安心感」がカギです。


「ゼッタイ勝手には動かない」。
「お子さんと一緒に考えて決める」ことを、お子さんに約束してください。


具体的には、
一緒に対策を考えて、選択肢をだし、「決定権は本人に委ねる」ことです。

それが「学校へ行きたくない」でもいいんです。

「なんとなく学校へ行けなくなった。あのとき、親があれこれ詮索しないでゆっくり休ませてくれたおかげで
また学校へ行こうという気持ちになれた」という手記を、いくつか読んだことがあります。


人間というのは、「自己決定権がない」と、意欲を失ってしまいます。

他人まかせになり、生気がなくなったり、自暴自棄になったりします。
不登校だけでなく、職場のウツなども同じですね。

それは、放任ということではありません。

一緒にたくさんの手段を考えましょう。ブレーンストーミングがおすすめです。

たとえば
・相手を一人ずつ呼び出す
・相手の親に話す
・相手の学校の先生と話す
・警報ブザーをもつ
・襲われたり恐喝されるシーンを録音する
・目撃者探し
・相手の周囲に恐喝している犯罪行為をながす
・引っ越す
・転校する
などなど

そして、それぞれ実際にやってみたら、どんな効果があるかな、
というのをシュミレーションします。

こっちはこういう効果があるけれど、
総合的にはこれがオススメかな〜と、オススメすることはあっても、
決定権は必ずお子さん本人に任せてください。

くれぐれも、押し付けは禁物ですよ。

自分で決めた経験は、うまくいっても・いかなくても、「自尊感情」を生みます。
長い人生で必ずプラスに働きます。

そして、意思を尊重してくれた親に対して、「強い信頼」の絆ができます。


■いじめにどう対抗するか■


相手のやっていることは恐喝であり、犯罪です。
ところがいじめ加害者は親もモンスターのことが多く、手に負えません。


いじめ解決で重要なのは、「いじめとはパワーゲーム」だということです。

いいですか。加害者は必ず複数ですよね。
一人でいじめをする人は少ないですし、周囲が黙認していることで加担と同じです。

そして被害者は一人に絞られます。
それがパワーバランス的に不利になるからです。

ですから、こちらも親や先生や同級生など「人数を集める」ことは対抗手段として有効です。

しかし、どういった手段をとって解決に向かわせるかは
本人と相談の上で選択してもらいましょう。


うちも、クラスの同級生からのいじめもありましたし、
先生からの嫌がらせもありました。

いくつか案を出して、先生の場合は、本人ではなく、周囲の他の先生に訴える作戦をとりました。

親や子に対しては、先生は内申書を握っていることで高圧的に出やすい。
なので、他の先生から言われた方が、立場が悪くなり、響きますから。

これも、パワーという面で先生の周囲の関係をみて考えた作戦です。


また、転校や引越しも選択肢に入れてみてください。
学校が変わったとたんに解決した人もたくさんいます。

良い解決となるよう願っています。

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回答日時:2017年10月19日(木) 17:19 JSTお礼のコメントを書く

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