相談&回答

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これからどうすればいいのかわからない

ご相談者:10代/男性

私は現在19歳の大学生です。様々なトピックを内包しているので先生の専門外の相談かもしれなせんが、すぐに誰かに聞いて欲しかったので相談しています。
私は昔から今まで様々な悩みを抱えています。
・人間関係 私は中学生のときにいじめを受け、そのときから人間を信じられなくなりました。高校、大学で両手で数えれるほどの友達はできましたが、それでも私は全く満足できず、友達が少ないと悩んでいます。人を信じられないのが原因かわかりませんが、友達でない人と対面するとなにも言葉が思い浮かびません。事務的な仕事についてとかの話は親しくない人とでもできるのですが、他愛のない話や世間話みたいとなると途端に言葉がでなくなります。友達は欲しいけど人間が怖いのです。この人間不信からかバイトとかも限定されたものしかできず、最近はあまり働いていません。
・性格 私は他人の心情を理解することが苦手です。小学生まではそれが原因で故意ではないのに悪口を言って敵をたくさん作り(でも活発的で明るかったです)、中学生からはそんな自分を恥じて口を閉ざすようになりました(小学生の時とは対照的で暗い人になった)。中学生のときからはいわゆる陰キャで友達もたくさんは作れず、それが原因でいじめにあったのかもしれません。そして今は、昨日親から言われて喧嘩になったのですがどうやら私は感謝の心が薄いようです。
・親子関係 私は母子家庭で育ってきました。母親は宗教関係で出会った人と結婚し、その人がDVに陥ると私と妹を連れて逃げました。そんなことがあったのに未だにその宗教を信仰し、そして私を二世だからと言って信仰を強要してきます。私は幼い頃から宗教関連のことをたくさんさせられ、うんざりしていて全くというほど信仰心がないです。シングルマザーで私たちを育ててくれたことはすごいし感謝すべきなのかもしれませんが、私はそれよりも恨みの気持ちが強くなってしまいます。母が宗教になんて関わらなければこんな惨めな生活はしなかったのに、お金に困ることもなかったのに、と。いい母親ではありますが、変わらずに宗教を信仰し続けるのであれば私は縁を切りたいです。
・恋愛 私は同性愛者です。いつからかは覚えておらず、気づいた頃には男子のことばっか見ていました。ただ小さい頃から男子が好きでした。母親は自身がした結婚を私に進めてきます。なので同性婚とかの話題をニュースとかで見かけるとよく批判しています。だから私は未だに同性愛者であることは隠し続けています。本当は男の人と付き合ったりしたいですが、母親のこと、そして私は根暗で顔も不細工なのでゲイの人たちにすら振り向いてもらえないと思うので出来ません。

他にも様々な悩みがありますがとりあえずこれぐらいにします。これらの悩みを踏まえて聞きたいことがあります。私は生きる価値があるのでしょうか?中学生のときから私は人を、人生を、世界を憎むようになりました。人といざこざを起こしたくないので就職したくありません。ですが本当は寂しがり屋で、友達を本当はたくさん欲しいし彼氏だって欲しいのです。叶えたい夢だってたくさんあります。でももうすべて諦めて楽になりたいとも思います。もし日本で安楽死ができればすぐにやるのに、と思います。就職もできない友達もいずれ疎遠になって消え世間体を気にして恋愛、結婚もできない、そして親との縁を切れば私は完全にひとりぼっちです。おまけに新しい人間関係も築ける気がしません。まだ成人すらしていないのに、人生詰んでます。私はこれからどうすればいいのでしょうか。

文章がまとまっておらずすいません。

10代/男性 | 日付:2017年8月24日(木) 01:42 JST | 閲覧件数: 727

ひとりで悩みを抱え込まないようにしてください。

公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ 増田 進明

文面から、あなたはある程度自己理解をする力がある方、つまり自分の良いところもそうでないところも客観的に把握する力がある方だと拝察します。
そこで、そんな自分を人生トータルで考える視点を持ってほしいと思います。

また、あなたが今思い悩んでいることは、「あなたの過去の経験(いじめの被害経験など)が影響しているから」ではないかと推測することもできますが、一方で「あなたの年齢では多くの人が悩むこと」でもあるので、その判断は慎重にした方がよいと感じました。
つまり、いじめを受けた経験がない他の多くの人でも陥りやすい悩みが散見される内容ですので、たとえば「いじめの経験が根本原因だ」などと決めつけて考えてしまうと、いろいろと遠回りしてしまうおそれがあります。

その上で話を進めていきたいのですが、
・ 中学生時代にいじめを受けた経験によって、人が信じられなくなってしまったということですが、一方である程度友だちになれた方もいるようです。ですので「信じられなくなった」というのは「以前ほど気楽に人に話しかけられなくなった。つい警戒してしまう」「仲良くしていても、相手は内心自分のことをどう思っているのだろうとつい勘ぐってしまう」といった意味合いでしょうか?
 単に「信じられなくなった」という漠然とした表現より、より正確な表現に置き換えてみることを「細分化」などと言いますが、そのようなことをすると情緒面で安定しやすくなることがわかっていますので、まずはそこから始めてみるとよいかもしれません。

・ また、「自分は友だちが少ない」と感じるかどうかは人それぞれの価値観ではあるのですが、他の人たちを平均すると3人いるかいないかのようなので、世間一般的には少ないとは言えないと考えます。

・ たしかに過去の経験が影響して、人付き合いが怖くなってしまったということは充分うなずける話です。いじめ被害についてカウンセリングを受ける機会を持った方がよいかもしれません。
 一方で、小学生のころは明るくても、中学生くらいから自意識が芽生え、ともすると自意識過剰気味になって「他の人からどう思われるか気になって萎縮してしまう。本来の自分らしさが発揮できない」「他愛もない話だと言葉が出てこない」といったことはかなり多くの人が経験することです。
 まずは「親しくない相手に事務的なやりとりができるのであればそれで最低限OK」といった考えからスタートして、他愛もない話になったときにどうするかを考えていくことがよいかもしれません。私も根はいわゆる陰キャなのでわかりますが、小学生のころのように無邪気にやりとりできる人ばかりではないですので「やりとりに困ってしまう場面(葛藤場面と言います)」について、ある程度対策を練っていく必要があります。

・ 感謝の心が薄いというのは、お母様に対してのみでしょうか?他の人には感謝の気持ちを持つことはできるけれど、母親だけ薄いというのであれば、これは過去の経験(宗教のことなど)が影響している可能性があります。
 そうではなくて、満遍なく薄いということであれば、それが先天的か後天的かを見定める必要が出てきます。もともと共感性(感謝や思いやりの心など)が低く生まれてくる人もいますし、生まれてから今までに感謝の気持ちについて考える機会をあまり持たなかったり、努力を怠ってきた可能性もあります。

・ 同性愛についてはいわゆる「多数派と少数派の力関係」といったことが関係していると考えます。
 「数は力」という言葉があるとおり、人はどうしても「多数派=正常、普通」「少数派=異常、普通でない」と思い込みやすく、ときには批判したり差別したりすることがあります。一般的にIQが高い人ほど、「いろんな人がいてそれで良い」といった考え方になりやすく、低い人ほど「多数派と違う人はおかしい」などと差別的に考えがちという調査結果があったりもしますが、とかく少数派はつらい経験をしがちな現状が、残念ながら世の中にはあります。
 世界的な大きな流れでは同性愛への偏見についても改善傾向にあるとは思いますが、そのスピードはまだまだゆっくりではないでしょうか。お母様の世代の人たちでその偏見を取り除ける人はなかなか多くはないであろうと推測します。
 大事なのはその現実をあなたがどうとらえていくかということですが、世間一般の人たちに対しては「理解できない人がいても仕方がない」と考えることはできても、母親に対しては「理解してもらえなくても仕方がない」と考えることはなかなかできないのではないかと考えます。その葛藤をどうしていくかが、今後の課題ではないかと考えます。

・ 容姿について、私の相談者さんの中にはカウンセリングであれこれ考えるよりも、美容整形をしたらそれで一気に悩みが解決したといった方もおられます。仮にそのような考えが持てるのであれば、美容関係の専門家に聞いていただければと思いますが、なかなかそこまで踏み切れないというのであれば、今のありのままの自分をどう受け止めていくかといった心の問題になってきます。ここも今後の課題だと考えます。

 あなたがこれから気持ちや考えの整理していく必要があるいくつかの課題について、順々にお答えさせていただきましたが、それらのいくつかは、多くのあなたの同世代の方々が共通して悩むことだったりするのです。
過去の私にも多くの課題があり、ときには「もうオレの人生終わってる」などと思い詰めることもありましたが、すこしずつそのような課題が改善されて今の自分があります。
心理学の用語で言うと「アイデンティティの確立」などと言いますが、青年期(22歳前後くらいまで)に特有のあらわれですので、けして特別なことではない、皆も程度の差こそあれ同じだといった考えを持つようにしてみてください。
 最初に人生をトータルで考えてほしいと言ったのはそういうことです。ここを乗り越えていくと、また次のステージにステップアップすることができ、人生詰んでるなんて思い詰める必要はもうないことを実感できるようになってきます。

 あなたの現在の悩みなんてささいなことという意味ではけしてありません。過去の私の経験からも、かなりしんどいことだと推測されます。ですのでだからこそ、ひとりで悩むのは避けた方がよいということをお伝えしたいと思います。
 現在の学校にはスクールカウンセラーがいると思いますので、私のこの文章を印刷して持って行ってもよいので、誰かひとり心理や精神医学の専門家で、定期的に相談できる人を確保してほしいと思います。このような文章では限界がありますので、まずはあまりお金がかからない方法で、カウンセリングを定期的に受けていくことをオススメします。

 長文読んでいただきありがとうございました。

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回答日時:2017年8月31日(木) 15:59 JSTお礼のコメントを書く

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公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ
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