ぜんぶ背負わなくていいですよ

心理カウンセラー・心理支援士 平間 正子

Pさんご相談ありがとうございます。敬愛カウンセラー学院　平間です。
回答が遅くなりお待たせ致しました。

頂いた文章を読むと、大変なことが重なって、つらい思いをされていることが伝わって来ます。
身体の症状として表われるほどにストレスを感じておられるのですね。

お父さんが重い病気だという事実は娘であるＰさんにとって非常に重く、受け止めることも難しいことでしょう。
そんな状況も、家族みんなで感情を分かち合えるなら、少しでも平穏に過ごせるのかもしれませんが、受け止め方も違うようですね。
本来なら、子どもたちの感情を、もう一人の親である母親に受け止めてもらいたい所でしょうが、お母さんは全く頼りにならず、Ｐさんに頼りきりとのこと。
そんなお母さんを見て、これから先も長女であるご自分に「いろいろとのしかかってくる」と覚悟をされているのですね。
Ｐさんの文章から想像すると、Ｐさんは長女として、家の中で頼りがいのある、とても良いお姉ちゃんでいらっしゃったようですね。

妹さんは看護師さんとしての知識もあり、お世話などにも慣れていて、頼りになる存在。その反面、経験に基づいた意見を冷静に伝えるなど、娘というより、看護師目線であることが、どこか、家族として父親の病気を同じように受け止められていない、共有できない様な感じを持っておられるようにお見受けしました。
Ｐさん、ちょっと立ち止まって、見方を変えてみてください。
妹さんは、無意識なのかもしれませんが、お父さんを肉親としてではなく、一人の「患者さん」として捉えることで、ご自分の感情をコントロールしようとされているのかもしれませんし、これから起こるであろう事を伝えておけば、家族に心構えが出来、ショックが少なくて済むと考えてのことかもしれません。
同じ出来事であっても、ちょっと冷静になり別の見方をすると、感情の出口が見つかることもありますね。

そんなお父さんのご病気という辛い出来事があり、看病に専念したいところなのでしょうが、病気とは違うところでも悩みがおありのようですね。
ご自分の金銭面の問題については現在債務整理中とのことですね。
早く解決するといいですね。
一方で、伯父さんの借金に協力することに関しては、Ｐさんもきっとそう思っておられるように、Ｐさんの責任の範囲ではないと私は思います。
たとえ、伯母さんやお母さんに説得されたり、お祖母さんに懇願されていても、また、Ｐさんに余裕が有る無いにも関係なく、誰の問題なのか、責任の所在をはっきり切り分けるべきではないでしょうか？
先ほど私がイメージした通りのＰさんだとしたら、困っている人がいたら助けてあげたくなって、つい「しょうがないな、私が何とかするよ」と声をかけるＰさんかもしれません。ですが、時には、それが自分を苦しめたり、周りの為にならない事もあるのかもしれません。
お母さんも、元々「面倒な事などは投げ出してしまう性格」であるがゆえ、これまでもＰさんがお母さんに代わって色々なことを背負ってきたのかもしれませんが、今回のお父さんの入院については、お母さんにも看病をしてもらうなど、お父さんの傍にいてもらった方が心の準備も出来ますし、その日が来た時、看病をやり切ったという充実感があれば後悔することも少ないでしょう。
お母さん自身のためになるようにも思いますが、いかがでしょうか？

ご自分のため、そして周りの人のために、やってあげたくなる気持ちを少し抑えて、出来る事出来ないこと、また誰のテリトリーかを冷静に考えてみてください。
「長女だから仕方ない、やって当然」と自分一人で決めつけず、家族で話し合い、分担することも大切です。
実家に戻ることも考えておられるようですが、その事が「他人の為になるから」で決めるのではなく、冷静に、実家に戻るとどういう生活になるのか、自分が本心ではどうしたいか、も良く考えて決めてください。
伯父さんのお金についてどう解決するかについては、自分には知識がありませんので、この悩み辞典で、金銭面での相談を受け付けている回答者を探して相談してみてください。

Ｐさんの悩みが少しでも減って、心おだやかに暮らせることを願っています。

回答日時：2014年9月22日(月) 15:26 JSTお礼のコメントを書く

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