相談&回答 |
約9分で読めます。
※相談&回答を読んだ時の目安時間 |
ご相談者:50代/女性
4歳、1歳の時に単身赴任し8年間母子家庭で生活。長男卒園まで地方の田舎で自然の中で過ごす。私立小入学時に関西へ戻る。次男が小学校入学直前に父急に死去。病気の母引き取り実家のことすべて賄い多忙な毎日を過ごす。
小学校はモンスターやお金持ちの利己主義な子が多く思いやりのある子が少なく誹謗中傷されました。5年生から長期的な嫌がらせがあり、6年秋から受験勉強を始めたので最難関受験グループに毎日侮辱され人間失格とまで思わせる出来事が重なり加害者は全く反省する意思がなく合格後も自分が不合格だったので長男が全勝したのでそんな学校合格してないやろと泣いても言い続けて授業が受けられなくなり早退する出来事がありました。
そのうちの一人は結局うちの子供と同じ学校に入学しました。その母親はやっかみで私たちを無視し、その子供は見下すようなことがあれば息子に話しかけてきました。学校がかわれば大丈夫かと思っていましたが、5年生から青ざめて寝込んだり過敏性腸症候群と言われ時々腹痛になり6年後半は毎日腹痛になりながらも学校へ通いました。学校が変わればと思っていましたが、腸が痛くなり1学期は14日間休み、夏休みには原因がわからずカウンセリングに行きPTSDと言われフリースクールにも通わせ様子を見ていました。2学期に入り小学校の疲れがあると学校に行かなくなりました。お友達と遊んだり行事に参加したりしましたが学校に行けません。考え込んでしまうので入眠困難で眠りも浅く10時間以上寝ないともたないと言います。
1年の学期末まで待ってあげてください。本人がどうするか決め、やる時がきたらやりますとカウンセラーに言われ中学の養護教諭やスクールカウンセラーも充電させてあげて待ってあげて下さいと言われました。随分考えさせられ行動したりしましたが具体的な解決策は見つからず、情報も有りすぎて判断しかねます。根本な部分と生きる力強さを改善しないことには良くならないのかなと思ったり出口が見当たらない不安もあります。結局のところどのようにしていけばよいのかわからず、このまま不登校が続いても結果はよくないのではないかとPCで検索していた時に御社のことを知り、実際に経験されたと読ませて頂き、相談してみようと思いました。
息子の性格は温厚で優しく感受性が強く洞察力があります。見た目もイケメンと言われることしばしば。運動も音感も人並み以上です。気を使いよっぽど嫌なことが続かない限り怒らない。コツコツ努力できない。勉強の仕方がわからない。点数がひどくても平気で生活習慣が身についてない。良いものを持っているのにやろうとしない。特殊な小学校に通ったばかりに先生と友達に不信感があります。幸い中学校を見る限り公立のような感じで息子が志望した学校です。今のところ道を変える意志はなく全くお勉強もやる気持ちもない状態で進学校なのにこのまま休み続けて大丈夫と不安になります。腹痛の原因がわからずあちこちの病院へ行きフリースクールで遊ばせたりもしましたが、学校にはいけない状態です。病院では薬を出されしましたが、効かないしと飲んでません。学校へ」行くといっても朝になると頭が痛い、しんどいと言っていけません。滑舌が上手ではないのでボデーサインかと思い休ませています。当たり前に学校が行けるようになるためにはどのようなことをしていけばよいでしょうか。このような経過です。どうぞよろしくお願い致します。
50代/女性 | 日付:2013年12月21日(土) 18:48 JST | 閲覧件数: 3,507
こんにちは。
いじめとPTSDの専門家、百世です。
新年おめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
本当にひどいめにあわれましたね。
こういった妬みややっかみから来る嫌がらせ、いじめが
日本全国に多発していることでしょう。
性格のいい子、勉強のできる子、才能や個性のある子、
人を攻撃するのは嫌だという正義感のある子・・・
まっとうな子ほど、ターゲットにされています。
いじめられる子は、人間性の高い人です。
いじめを許している学校が、間違っています!!
悪いのは、すべて加害者と学校です。
息子さんに非はありません。
>本人がどうするか決め、やる時がきたらやります
>充電させてあげて待ってあげて下さい
こういったきれいごとの言葉って、
PTSDをわかっていない、旧態依然とした考え方のよう。
こういったその場しのぎで、後送りにすることでは、
ジレンマが増すばかりでしょう。
PTSDは、脳に穴があきます。
体なら大ケガをするようなもの。
うつ(心の風邪)のように休めばいいというものではありません。
私は、娘がいじめ被害で重いPTSDになり、
チック、フラッシュバック、びっこ・・・
小学校中退を覚悟しました。
大切な娘の変わり果てた状態に、どれだけ悲しかったことでしょう。
けれども、私の娘は生きています。
いじめリンチや自殺で亡くなられたご家庭を思うと、
生きているのです!!
生きてさえいれば、きっと希望はある。
そう願って懸命に向き合ってきました。
そうなんです。
あなたのお子さんは、生きているんです!!!
今では、オーストラリアの高校に留学した娘は、
A10という年間数人のみの最高得点を獲得したりするまでに快復。
いじめ被害を逆転しました。
そういった実際の経験からリアルにお話しますね。
■まず息子さんの気持ちを考えてみましょう・・・
小学校の間、卒業すれば嫌な相手と離れられると思い、
ギリギリでがんばってこられたのではないでしょうか。
ところが、嫌な相手と同じ中学になってしまい、
またいじめが始まった。これ以上、もう耐えられない。
学校へ行きたくない=その相手と会いたくない
=あんなみじめで嫌な思いを続ける絶望感。
この息子さんの判断は、正しいです。
電気の使用量をオーバーすると、ブレーカーが落ちますよね。
ストレスが人間の限界を越えると、
うつになったりPTSDになる・・・ちょうどブレーカーが落ちるように。
そうやって本能的に自分を守っているのです。
狂ってしまわないように。
これ以上、心のキズを負わないように。
「男の子だから」とか「もっと強く」と考えてはいけません。
心のキズはあとを引きます。
悪者と向き合うのは、時間のムダです。
■では、これからどうするかです。
世の中で「いい学校、いい会社」といった進学神話が流れていますが、
それは現実的でしょうか?
現在、大学新卒者の就職率は約6割。
3年後の離職率は3割。
つまり新卒3年後に定着した就業は
60%×70%=42%。たった4割にしか過ぎないのです。
いかに大学信仰がリスキーであるかがわかります。
しかも、その就業先ですら、「いい会社」とは限りません。
他にないからと定着しているだけのケースも多いでしょう。
「高学歴ワーキングプア」なんて本もある時代です。
進学校だからという幻想は、現実的なデータで考えると
あまり役に立ちません。
私も知人も有名校と言われるところを出ましたが、
仕事には役立ちませんでした。
私はそのあとで通った専門学校のおかげで
20年間コピーライターとして独立して男性並みに稼げました。
特に今のような時代こそ「生きる力」が問われるのです。
小さな起業がこれからどんどん増えていくことでしょう。
起業するには、いえ、すべて生きる上で大切なのは、
・・・・人間関係ですよね?
いじめにあい、
不登校やひきこもりになることで失うチャンスは、
「学校へ行けるかどうか」ではなく、
「人間関係と対人恐怖」なのです。
これからの長い人生、たとえ東大であっても、
人間関係がうまく結べない人は仕事でつまずきます。
実際に東大出で会社でうとんじられている人を知っています。
そうです。
あなたの大事なお子さんの未来、
目の前の学校ではなく、
これからの長い将来のことを考えてください。
まずPTSDについて、12回のシリーズにまとめていますので、
こちらをよく読んでください。
http://mental-support.main.jp/ptsd・いじめ対策/what/
そして具体的にやっていくことは、「トリガーの対象を小さく」していくことです。
つまり、津波→浴槽の水面が怖い→すべての水が怖い
これは、トリガーの拡大。
いじめた相手→同級生→同世代→近い年代→対人恐怖
こちらも、左から右に対象が「拡大」しているのがおわかりでしょう。
つまり、「嫌な相手」という限定した存在だったのが、
「人間というものは嫌なことをする」から怖い、
となってしまうと、家から出られなくなるわけです。
くわしくはこちらを。
心のケア(7)-フラッシュバックとトリガー
http://papaswitch.nifty.com/blog/2011/07/post-133.html
これを逆にしていく。
トリガーを「小さく限定」できるようにすることが大切です。
「悪い人間、危害を加えるおかしい人間は、あいつらだけ」だと。
すると、セルフコントロールができるようになります。
自分の気持ちをコントロールしていく。
そうしていく中で、いじめにあう前からの行事などをくり返して、
「以前の自分を取り戻し」つつある感覚や、
不安を手放して「未来への安心感」を紡いでいく。
そういったエンパワーメントをしていくことです。
こちらにスライドとしてもまとめていますので、
迷ったら、合わせて読んでみてくださいね。
http://www.mental-support-jp.org/#!m-cafe/c1wd8
大丈夫ですよ。
あなたのお子さんは素晴らしい!!
未来は、進学校なんて小さなところにありません。
むしろ、それが無価値だと早めに気づかせてくれる
神様からのギフトかもしれませんよ。
回答日時:2014年1月 2日(木) 15:49 JSTお礼のコメントを書く
・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。
こちらのプロも相談受付中です。
悩み辞典は、安心して登録・相談できます。
※ 当サイトは、ご記入いただいた個人情報を、お問い合わせに対するご連絡以外の目的では使用いたしません。
※ ご記入いただいた個人情報は、当サイトで保有し、第三者に提供することはありません。
※ 当サイトの個人情報の取扱方針につきましては、プライバシーポリシーをご確認ください。
※ 財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)より個人情報の適切な取扱いを実施している企業であることを 認定する「プライバシーマーク」(Pマーク)を取得しています。
※ ベリサイン社のデジタル認証IDと暗号化(128bit)によって保護され、安全にお申込み頂けます。