[悩み辞典：回答＆相談]人の視線が怖いです。

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2024年4月19日（金）

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回答プロ：メンタルコンサルタント林岡奈央（旧：竹林）

人の視線が怖いです。

ご相談者：20代/女性

こんばんは。
林岡先生、相談させてください。

私は現在27歳で、どちらかと言えば「気が強そう」「人懐こい」「物怖じしない」といった評価を周囲から受けます。私自身、人と話すことは大好きですし、初対面の人とも仲良くできるほうだと思います。電車の中で知らないおばさんと世間話をすることも少なくありません。
また、就職の際の面接や大勢の前でのプレゼンの発表でも多少の緊張はするものの、それなりにこなせているし、私の話す態度に「堂々としていて良い」とお褒めの言葉をいただくこともあります。

しかし、私は人の視線が怖くて仕方がないのです。
面接やプレゼン、スピーチはまったくそんなことがありません。
私が怖いのは、主に技能や実技を人に見られることです。車の卒検や、職場の電話応対、また私は趣味で弓道をしているのですが、段級審査で演武を披露する時など、所謂「本番」が非常に苦手なのです。先生や上司、審査員に見られるとき、からだが強張っていつもなら有り得ないミスを連発してしまいます。からだに力が入らないような感覚です。車の卒検ではブレーキを踏み込めず、電話では通話が終わり終了ボタンを押したつもりが押せていない、弓道の審査では、合格確実と言われていたのに弓を引く際に力が入らず矢を落として審査員一同を驚かせる始末。

堂々としているように見えて、本当はとても気が小さいようなのです。
どうして自分でもこうなのかわかりません。緊張しているといえばそうなのですが、ならばどうしてスピーチなどは平気なのかわかりません。
思い当たるのは、喋ることに関しては多少噛んでしまったりしても「失礼、噛みました」と言って自らフォローができるけれど、技能・実技のミスはからだがそもそも思うように動かないからだと思います。
どうしてこう、からだが強張ってしまうのでしょうか。
メンタルを鍛えるしかないのだと思いますが、どうやったら鍛えられるのでしょうか。
自分との戦いに打ち勝つためのアドバイスをください。

20代/女性 | 日付：2013年6月23日(日) 23:47 JST | 閲覧件数: 1,866

肯定的表現で自分らしくありましょう

メンタルコンサルタント林岡奈央（旧：竹林）

はとぴさん、初めまして。ハートサポーターShineの林岡と申します。
お返事が遅くなりまして、申し訳ありませんでした。

特定の場面での人の視線が怖いと感じていらっしゃるんですね。
いわゆる【本番】という場面で緊張して思うように普段のように動けなくなっている事に自分で気付いているのに、更にそれを他人に指摘されるのは嫌な気分ですし、出来れば避けたいと思うのは自然なことではないでしょうか。
『失敗したらまずい』と意識しすぎることで、問題としている状態が起こるのかもしれません。
ですが、『失敗しないようにしよう』と思うと上手く行っているイメージが浮かばず、失敗しがちです。
『赤いネズミを想像しないでください。』と指示された時、はとぴさんは何を思い浮かべましたか？
恐らく、もうそれしか思い浮かばなくなったりしますね。
この事から、日頃から肯定的な表現をするように心がけると良いという事がおわかり頂けると思います。

対面セッションであればはとぴさんにカスタマイズしてできることがあるのですが、メールですのでポイントだけをお伝えしたいと思います。

呼吸に意識を向けたとき、首の後ろのあたりから肩甲骨の間あたりを通って流れる空気を感じてください。そうしているうちに、だんだんと呼吸もゆっくりとなっていくことに気がつくかもしれません。
それに気が付くと、今度は上手くいっている自分だけが自然とイメージできます。
だからといって、そんなにうまくいっている場面を想像し過ぎることはしないで良いですよ。
引き続き、呼吸を意識しているうちに、どんどん自分らしいペースを手に入れていきます。
それはまるで、どっしりと大きな木が立っているかのように揺るぎなく、凛としてそこにあります。
周りがどんな環境であろうとも、そこにどんな人がいようとも、木は木であり続けることができるのです。
もし、心をかき乱されそうな人の視線や声があったとしても、問題視する必要はありません。
なぜならば、呼吸に意識を向け始めたはとぴさんには、それら全てが更に揺るぎない自分であり続ける為の援助になるからです。
そして、一旦目を閉じて、フーっと深く一息ついてからゆっくりと目を開けてみましょう。
すると、とても落ち着いて自分らしくあることを実感できるかもしれません。

自分と戦う必要はありません。なぜならば、もう十分戦ってきたから。
自分とゆっくりとお茶するくらいの関係も良いものですよ。