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「死」の恐怖

ご相談者:20代/男性

こんにちは、少しでもアドバイスが欲しくて相談します。

私は若いながらにして「死」に大変恐怖しています。

今までもちょくちょく考えることはありましたが、就活などで集中してて思いふけることはありませんでした。

しかし、内定(就業開始は4月から)を貰って少し時間が経つと時間に余裕があるせいか毎日そのことについて考え、悲観的になってしまいます。
考えを紛らわせるためにアルバイトをしていても、趣味のカードゲームをしているときも、面白い小説を読んでいるときもふとした瞬間考えてしまい、悲観的になってしまいます。

考えることは。誰かが死ぬのが怖い、もうその人には会えないから。自分が死ぬのが怖い、死後の未知の恐怖・今まで培ってきたものの消失などなどです。

いろいろな人にアドバイスを貰いました、そう考えるのはまだやり足りないことがあるからとか誰かは絶対に覚えているからとかです。考えないコツとしても、どこか遠いところに行ったりや実家に帰ってみる、それを考えるのは時間の無駄と考える、悩んでも仕方ないなどです。

それでも日々の恐怖は消えません。そのため寝不足まで併発しています。
それに楽しいことがあればあるほど後に心臓がドキドキしてしまい悲観的なことを考えてしまいます。

お金がないのでカウンセリングを受けるのは難しいですが、もし良ければでいいのでよい回答をもらえないでしょうかよろしくお願いします。

20代/男性 | 日付:2011年11月 4日(金) 23:18 JST | 閲覧件数: 1,755

死への恐怖を受け入れてみてください

心理カウンセラー・心理支援士 平間 正子

ご相談ありがとうございます。
回答が遅くなり申し訳ありません。

「死」の恐怖についてのご相談ですね。
死ぬのは怖いですよね。私も怖いです。
自分自身の死ももちろん怖いですが、親しい人が居なくなってしまうなんて考えたくない気がします。
私のこの思いは年齢を重ねるほど強くなるようです。
自分が一歩一歩死に近づいているせい、というのはもちろんなのですが、親しい人が増え、その人たちとの「今」がかけがえの無いものと思えてきて、失いたくないという気持ちが強くなってきたのでしょう。
そう思うと「今を無くしたくない」と、今に執着できるという事は、あながち悪いことでもないような気がしてきます。

Kさんは、いつ頃から今のように死をとても怖いものと感じるようになられたのでしょうか?
震災後とても怖いと感じるようになったケースが沢山あると聞きます。
または周りの方が重篤な病気にかかったり、死んでしまわれたりした事がきっかけで、日常生活に支障がある位の恐怖や不安を感じるという方もいらっしゃるようですし、身体症状が出る方もいらっしゃるようです。
きっかけになるような出来事がある場合、私達のカウンセリングではその出来事にまつわる感情が自分の中にある事を認めて、すっかり表出してもらうというワークをします。
単に「考えないようにする」とか「考えを紛らわせる」などして向かい合うのを避けると、もっともっと怖くなったり、漠然とした不安などに形を変えたりします。

Kさんは映画をご覧になりますか?
長い映画では途中でトイレに行きたくなってしまうことがありますよね。
「今トイレに行ってしまうとストーリーが分からなくなる」と思って行くのを我慢していると、映画を見てはいるものの、意識がトイレに向いてしまい、映画を十分に楽しむことは出来ません。
あまり良くない例だったかもしれませんが、もし「死」に対して過剰な恐怖を感じ、その思いにとらわれていると、いま経験している出来事も楽しくないでしょうし、充実した生活を送れないかもしれません。

「死」はこの世に生を受けたもの全てが避けては通れないものですし、死んだ後のことは誰にも分からないので怖いのは当たり前のことだと思います。
でも、それが頭にこびりついて離れないで、今を精一杯いきいきと生きる妨げになっているのなら、やはりカウンセリングを受けて解決するのが一番だと思います。
しかしながら、Kさんはカウンセリングを望んでおられないという事ですね。
1つのアドバイスとして、自分の感情に向き合うことをお勧めします。
考えないようにしたり、自分の感情にフタをするのではなく、自分の中に怖いという感情がある事を認めてください。
「怖いね。怖くていいよ。」と小さい子どもに話しかけるように優しく自分に話しかけながら、怖い感情を味わってください。
もしかすると心臓がドキドキしてしまうかもしれませんが、感情を感じている内に少しずつ怖いという感情は薄くなっていくと思います。
一日に何度でも、怖いと感じる時には繰り返してみてくださいね。

カウンセリングといえば、私自身もこれまで沢山受けてきました。
「死への恐怖をなくしたい」というテーマでカウンセリングを受けた事はありませんが、自分が変えたいと思うテーマを1つ1つ解決することで、自分自身の存在を肯定し、自分を愛することができるようになってから、死への恐怖は薄らいだ気がします。
Kさんは、もしかすると、カウンセリングは長く続いて金銭的にも負担になるというイメージを持っておられるのかもしれませんが、私たちの再決断療法は短期問題解決型と言われ、短期間で解決できる療法といわれています。
Kさんのお住まいの近くでも私達の仲間が活動していますので、よかったら覚えておいてください。

もう1つ、いまKさんは来年の就職を控えた転換点にいらっしゃるので、先への不安を抱えやすいのではないか、とも思います。
まずは、先ほどご紹介した、ご自分の感情に向き合う事を試してみてください。
そして環境が変わっても、今のような不安が消えないようでしたら、カウンセリングを受けることをお勧めします。

Kさんが今をいきいきと暮らせる事を祈っています。

回答日時:2011年11月 8日(火) 23:14 JSTお礼のコメントを書く

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心理カウンセラー・心理支援士
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