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長男の転職について

ご相談者:50代/女性

初めて相談させていただきます。
長男(25歳)のことで悩んでおります。
長男は大学を卒業後、関西の会社に就職しましたが、この3月末で退職しました。
仕事のことや人間関係でかなりのストレスを感じていたのは私も知っていたのですが、それくらいのことは
誰にでもあること、いちいちとりあってたら社会人として成長できないと思い、励ましたり諭したり、実家に
帰ったと気は思い切りおいしいものを食べさせたりと私なりに息子を支えて見守ってきたつもりです。
でも、昨年の夏ごろから体調をくずし、本人も自分が思った以上に(身体にでるほど)ストレスを感じていることに気づいたのがわるかったのか、それ以降は本当に会社へいくのがいやになってたようでした。
それでも、だましだましなんとか勤務していたのですが、とうとう年末に「辞める。このままだと飛び降りて
しまいそう」といいだして私は死ぬほどのショックをうけました。
ただ、長男の言い分を私がきいているしかなかったのは、実は大学を卒業後、本人は実家に戻るつもりで
内定をもらっていた会社もあったのですが、その後に親戚筋から声かけがあり、最終的に関西のほうを
すすめたのは私だからなのです。
でも私としては、こんな田舎に戻って小さな会社、小さな世界で生きていくよりはずっと本人のためだと思ったし、それが私の希望でもありました。
本人もそんな私の気持ちをわかって就職したのでしょうが、やはりだめだったということなのでしょう。
そうは思っても私もかなり落ち込み、自分を立て直すことができずにいましたが、さらに長男は会社をやめて
東京にいく、やりたいことをする、ようなことをいいだし、私は絶望のどん底に落とされました。
それは家族全員でどうにか説得してとめたのですが、その後、長男は会社も休みがちになり、とうとう3月
には会社から「このままでは・・・」といわれて退職しました。
そして問題はそれから、です。すぐに実家に戻ると思っていましたが、「戻りたくない」との一点張りで就職
活動をつづけています。
でも貯金もなく生活費もままならない状態で、就活、就活といわれても家賃をいれなければアパートに住むことすらできません。本人は退職金や雇用保険など甘い考えをもっていたようですが、保険もこの7月から
やっとです。私もこれまでなんとか家賃や生活費の援助をしてきましたが、それも限界になりました。
うちは母子家庭ですし、次男がようやくこの春大学を卒業し、その教育ローンも始まり生活はぎりぎりです。
もちろん本人もそれなりに面接へいきがんばってはいるのはわかっているし、実家に戻っても仕事がある保証は皆無なので、仕事さえ決まればと私も毎日祈ってはいるのですが、いまだに決まってはいません。
そしてこれから先どうするつもりなのか、アパートを引き払って帰ってくる以外ないのではないかと、再三
いっても頑として聞き入れようとしないのです。
精神的にももう限界にきています。周りは私が甘い顔してるからといいますが、どうしていいのかわからないのです。家賃も生活費もいれずにほっとけばいいのでしょうか?
そしたら本当に長男は帰る気になるのでしょうか。私は逆にやけを起こしたり、引きこもりになったり、よからぬことを考えるような気がしてならないのです。
主人が亡くなって15年、やっと息子二人大学を出して一人前になったと思ったのもつかの間でした。
今は毎日不安と焦燥感に苛まれ、追い詰められています。相談する人もいない私によきアドバイスをいただけたらと思います。よろしくお願いします。

50代/女性 | 日付:2010年7月24日(土) 22:42 JST | 閲覧件数: 5,201

頑張っている息子さんを認めて、もう少し見守ってあげましょう。

人生コーチ 今瀬 ヤスオ

はじめまして
ご相談ありがとうございます。

同じ様に二人の息子を大学に進学させた身としては、貴方のご苦労が
どれほどのものであったか良く分かります。

そんな貴方に対しては、なぜか「戦友」のような気持さえ致します。
まずは「ご苦労様」という一言を、貴方に差し上げたいと思います。

大変なご苦労をされた貴方の後姿を見て、二人のお子さんは育ちました。
そんな貴方の優しい息子さんの気持も、私には痛いほど良くわかります。
しかし、そんな優しい親子関係ゆえに、お互いが苦しんでしまっている様に思えます。

今までも苦労をかけてきた貴方にもうこれ以上迷惑をかけたくない。
とにかく早く自立して母親を助けなければいけない。

そう思う息子さんの気持は、この不況と相まって、少し焦りに
つながっているかもしれませんね。

そして貴方の方からすれば、自分が元気なうちに息子さんに
「人生の何たるかを教えておきたい」とお思いでしょう。

額に汗して生きてきた貴方がご存知のように、人生は砂山を登るようなものです。
常に登る努力をしていないと体ごと埋もれてしまいそうになります。
そして一旦体ごと埋もれてしまうと、そこから抜け出すのには
大変な苦労が伴います。それを支えるのは精神力しかありません。

そして今回は、息子さんがそれに気づき問題を乗り越えて
生きる自信を蓄えられる又とない良い機会だと思います。

既に息子さんは、自立して何とか前に進もうとしていますから
基本的には息子さんを信頼して見守る姿勢が一番大事だと思います。

しかし人生は長丁場ですから、完走する為には、一時停止をしてもいいし
サービスエリアでの休憩も必要だし、ガス欠になる前にガソリンスタンドで
給油もしなければいけません。

だから貴方は「いつでもその場所を用意して待っている」とだけアドバイスを
してあげたらどうでしょうか。

実は私も、そう申し上げながら何か息子達に問題が起こりそうになると
先回りして、それを出来るだけ取り除こうとしています。
そして心の中で「我慢、我慢」と言いながら何とか自制しています。

額に汗して生きてきた、貴方の後姿を見て育った息子さんです。
貴方の、愛情溢れる暖かいお気持は、間違いなく伝わっています。

しかし貴方の息子さんの人生は、息子さんが主人公です。

頑張っている息子さんを認めて、もう少し見守ってあげましょう。

そして傷つき弱って心と体を休める為に戻ってきた時は、貴方の愛情で
精一杯包んであげて、又闘いの場に送り出してあげましょう。

それが息子さんにとって一番の「生きるエネルギー」になると思います。

このプロに有料相談

回答日時:2010年7月25日(日) 05:49 JST

早々にご回答いただきありがとうございます。
先生のあたたかいお言葉に思わず涙ぐんでしまいました。
おっしゃるとおり、息子は息子なりに必死にがんばっていると思います。
認めていないわけではないのですが、どこか危機感に欠けるところがあって、私から見ればなにごとも
甘く考えるところがどうにも歯がゆくてならないのですね(苦笑)。
でも仕事をやめたことは、そういう意味を含めて世の中の厳しさを知るいい機会だと私も思いました。
少しの間見守っていてやろうとも思い、今日までなんとかきたのですが(その間に就職が決まるかも
しれない、とこれも甘い考えをもってましたし)、それももう限界になり現実をみなければいけないところまできたと思ってご相談申し上げました。
先がみえない以上、今の状態をつづける自信がないのが私の本音です。
とはいえ、息子を捨てることができないのも本音です。
息子が答えを出すまで待ってやれるかどうかわかりませんが、もう少しがんばってみます。
ありがとうございました。
「戦友」のよう、といっていただいてうれしかったです。

| 50代/女性 | コメント投稿日:2010-07-26 |

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