酔っ払いの程度によっては責任を問えないことも・・、費用対効果を考慮し専門家に相談されますように

松下 豊太郎

ご相談を法的視点で整理すると次のようになります。

○事実確認
民事上の損害賠償責任については次のような点が判断基準となります。
(1)相談者さんが携帯を落とし壊れた(→結果)ことに関し、酔っ払い男性の行為が原因であること。
(2)酔っ払い男性に、法的責任能力があるかどうか。(泥酔者は法的な行為能力を欠くので、賠償責任を負わないという判例もあります)
(3)法的責任能力があった場合も、酔っ払いの行為が故意または過失によるものかどうか。
(4)相談者さんの行為に、過失はなかったか。
上記の判断基準も基づき、「相手に請求する法的な根拠」、「合理的で妥当性ある請求額の算出方法」などを明確にして請求することになります。

○現状分析
(1)上記の事実確認に基づき、正当な請求をすることに注意しましょう。不用意な言動は｢強要や脅しだ｣といった相手への反撃のネタを与えることになります。
(2)携帯電話機の価値をどう評価するか、新品購入直後でなければ使用期間に応じ特にプレミア価値がなければ目減りします。

○対応策
(1)上記のようなことを考え合わせ、ご自身で請求する選択肢、行政書士など専門家に有料相談し請求する選択肢、弁護士に依頼し一気に裁判に持ち込む選択肢などがあります。　費用対効果を考え相談者さんが自己責任で選ぶことになります。
(2)なお、請求後も相手の出方により臨機応変な対応が必要になりますから、専門家に費用的なことも含めて、具体的に相談されるようおすすめします。
(3)当事務所でも対応可能な部分もありますが、地域的な事情を考慮すると下記データ等により最寄の専門家を探される方が便利だろうとおもわれます。
東京都行政書士会　03-3477-2881　http://www.tokyo-gyosei.or.jp/
東京司法書士会　03-3353-9191　http://www.tokyokai.or.jp/
東京弁護士会　03-3581-2201　http://www.toben.or.jp/

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回答日時：2010年5月 8日(土) 20:24 JSTお礼のコメントを書く

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