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息子について

ご相談者:40代/女性

夫の度重なる借金癖が治らず、悩んだ末10年前に離婚をし
その後二人の息子を引き取り育ててきました。

その息子達が立て続けに高校を中退して
長男が5年、次男が4年経ちますが
まともに働いたことがありません。

バイトをしても数ヶ月しか続かず
全く働かない時期もありました。

私なりに働く意欲を持たせるよう努力してきましたが効果がなく
知人などにも相談して受けたアドバイスも取り入れてみたのですが
相変わらずの状態です。

親の務めは子供が一人で自力で生きていけるようにすることだと思っています。
今までは、離婚をした負い目などがあり
息子達に甘い対応をしてきていたのかも・・・と反省しています。

成人してからは私は離れて暮らしており
現在は兄弟で暮らしているのですが
長男が弟のゲームや本をリサイクルショップに売ったりしていたことがあり
次男の方が寮のある派遣社員として半年ほど出ていたのですが
先月戻ってきました。

去年までは生活費を面倒見ていたのですが
私の生活が成り立たなくなってきた事と
面倒を見ることで自立する道をふさいでいるのではと思い
今年に入ってからは金銭的援助は止めたのですが
息子達が住んでいる公営住宅の管理事務所から連絡があり
今年に入ってから一度も家賃が支払われていないという事で
退去勧告を受けています。


今までも何度も滞納しているのでもう猶予はないと言われました。
滞納分を一括で支払えば考慮してくださるそうですが
それをしてしまうと結局同じことの繰り返しだと思っています。

滞納分はどちらにしても支払わなければいけませんが
息子達には出て行ってもらって
これからは本当に自分達でやっていかなければならないと教えたいのですが
二人とも今は仕事に就いていません。
長男は時々ですが日払いのバイトをしているようですが・・・

その気になれば寮のある派遣や住み込みでの仕事も
ネットで検索すると募集を行っていますので
野垂れ死にするようなことはないと思うのですが
このような対応が果たして今の息子達にいいものなのかどうか
母親として気持ちが揺れ動いて毅然とした態度で接することができません。

どのようにしてやるのが
母親として一番いいのでしょうか。

40代/女性 | 日付:2010年4月24日(土) 20:56 JST | 閲覧件数: 2,934

お母様が矢面に立たないような工夫をしてみてください。

公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ 増田 進明

ご相談ありがとうございます!
内容、読ませていただきました。


親の最終的な役割は「子供を自立させること」ですから、心配でつい援助してしまいたい気持ちも
十分に理解できますが、
基本的には自立に向かうような関わりをしていってください。


その際、私としては、とにかくお母様が「追い込まれないような」方法で、
お母様のお気持ちをご子息に伝えていくことだと考えています。
(遠隔地に引越しをしたこともあり、現在ネットが常時使える環境にありません。
返信が遅れてしまいもうしわけありません)


たとえば、
「今回私が家賃の滞納の肩代わりをお母様がしたことについて、
教育育児の専門家や、様々な方に相談したところ、
『お母さん、それはあなたがあまやかしたからですよ、このままではご子息も自立心が育たないし、
お母さんにとってもご子息の将来にとってもけっしてプラスになることはありません』

と諭され、今後そういうことがないようきつく戒められた」


というエピソードをご子息に話し、

「私は今はとても反省しているけど、あなたはどう思う?」

というような質問をしてみてください。

そういう表現の仕方をすることによって「お母様ご自身の考え」が前面に出ず、
「一般の人たち(専門家も含む)の考え」に基づいて話していることが強調され、
お母さんがこの問題の矢面に立たないで済みます。

専門家はひとりでなく、複数の方に何度も相談しているような雰囲気にすると、
「専門家のみなさんがそろって一致した意見だから、お母さんもあなたのことがかわいいけれど、
今回のことがあった後だし、専門家のみなさんの意見を尊重しようと思う」という感じになって、
ご子息としては、お母様にどうこう言っても仕方がないという感じになりやすいと思います。


また、
「お母さんもこれからは反省して、母親として成長するために、
周囲の人たちと相談したり、アドバイスを受けながら、あなたたちと関わっていきたいと思っている。」

ということを伝えると良いと思います。


そして、
「親が子供にしてあげることは、『自立させること』ですよ、とも言われた。たしかにその通りだと思っている」


ということも伝え、それぞれについて、
「私はこう思っているけど、それについてあなたはどう思う?」

という質問をして、相手の意見を聞くようにしてください。


その際のポイントは、相手の意見が自分の期待するようなものでなくても気にしないことです。

質問をすることで、お母様のお気持ちをより強く意識付けしてもらうことが主たる目的ですので、
どんな答えが返ってきても「そうなんだね、今はそういう風に考えるんだね」という感じで受け入れるだけにし、

「いずれにしても、お母さんは今いろんな人のアドバイスをしっかり聴き入れながら、
あなたが自立する、ということに関して、お母さん失格にならないように努力していくから、これからもよろしくね」

というような形で会話を終わらせてみてください。


あとはその結果ご子息がどのようになっていくかを見守る必要がありますが、
さらなる金銭的支援をせがまれたりといったことがあれば、その場で決めずに、

「親の最終的な役割は子供を自立させることであって、依存させることではないですと、
私はこないだの家賃の肩代わりをしたときから、様々な人の意見をいただいて、私もそうだと思っている。

そしてこれは以前もあなたに言ったことだと思うけど、あなたはそれについてどう思うの?」

さらに、
「今すぐに答えなくていいから、日をあらためて、あなたの考えを整理して聞かせて」
というような形でいったん持ち帰らせてください。

そして極力支援はしない方が良いと思います。


基本的にはそういうやりとりを繰り返していきながら、
ご子息に「自立すること」の意識付けをしていき、ときには本当に専門家の方に相談したり、
本人に直接話してもらうなどの「非日常的な」働きかけをしていくことをして、

ご子息がどのような変化をしていくか、その都度試行錯誤をしていくことだと思います。


長文読んでいただき、ありがとうございました!

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回答日時:2010年5月12日(水) 22:43 JSTお礼のコメントを書く

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