売却物件の事故について

佃 泰人

ご相談ありがとうございます。

お返事が大変遅くなり申し訳ありません。

以前に自殺があったということですが、文面からはお住まいの居室ではなくマンションのいずれかであったと理解してよろしいでしょうか？

不動産業者の調査においては、管理会社等へ重要事項の調査報告書を請求したりして物件の調査をしますが、分からなかった？と言えば分からないかもしれません。この重要事項の調査報告書は各社で書式が異なるためその段階では分からなかったのかもしれません。どの段階で分かったのか？ご近所の方に言われたのかもしれませんが・・・
私どもが仲介で調査するときもそのような事実関係を分かるかどうかは不安な所があります。

ただ、契約後に事故が判明し購入者ともめるようなことの方が却ってエネルギーを消費しますので、契約前でよかったと考えてみてください。


あと、借換ですが、住宅ローンは現在ご主人の名義でしょうか？
持分５０％がご主人と言うことですので、住宅ローンもご主人名義だとすれば、借換ではなく新規の借入で民間の金融機関に住宅ローンを借りてみてはいかがでしょうか？
借主は奥様名義になりますので、持分についての売買になりますが・・・
住宅ローンの残債額で売買した形にして、お仕事されている奥様名義での購入と言う形になります。
ご主人のお母様の分も併せて購入してしまいます。奥様の単独名義にすれば、お母様の相続が発生したときの問題もクリアーできます。

また、住宅ローン代金分の贈与等の問題もクリアーされます。そのために売買と言う形にしております。

住宅ローンも、金利が低くなるようであれば、却って金融公庫から借り替えた方がお得になる可能性がありますので、前向きに考えてください。
ただ、転勤等で一時的に居住しなくなったくらいで一括返済を求められることは無い様に思いますが、いかがでしょうか？

物件については、新たに借り替えた場合の住宅ローンの毎月の返済額から賃貸に出せるのであれば賃貸に！時期を見て売却するのであれば売却に！と言うような対応を検討されてはいかがでしょうか？
物件や場所が分からないので一概に言えませんが、そのような検討を行ってからでも良いのではないかと思います。

なお、自殺者の遺族に損害賠償の請求が可能かどうかですが、基本的には難しいと思います。どの時点での資産価値からどの程度下がったと言う明確な基準が示せないためです。
これは自宅の日当たりが悪くなった場合、その日当たりを悪くした物件の建築主に対して行う損害賠償の発想です。
基本的には難しいと思います。

詳しい資料等があれば具体的な数字もお話できると思いますが、まずはご検討下さい。

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回答日時：2010年4月 5日(月) 19:41 JSTお礼のコメントを書く

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