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高校1年の息子が学習意欲が無く、留年決定になりました

ご相談者:50代/女性

私立の中高一貫の進学校なのですが、学習意欲が無く成績不振で留年になりました。
本人は別の高校に行くつもりではいますが、勉強はしていない様子です。受験勉強しなければならないはずなのに、バイトしたい、と言い出したりしています。
本気かどうか分かりませんが、将来はミュージシャンになりたい、と言っていて、ベースやギターやドラムの練習はたまにしているようですが、プロになれるとはとても思えません。
音楽の勉強をしたいから学校を辞めたいようですが、親としては、とりあえず高校は卒業してほしいと思っています。しかし学習意欲が無い以上、他の高校に行っても同じことではないかと思いますし、できたら今の学校で卒業してほしいと思っています。
どうしたらいいでしょうか。

50代/女性 | 日付:2009年11月14日(土) 10:18 JST | 閲覧件数: 4,623

ヒアリングの仕方を練りこんでください。

公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ 増田 進明

ご相談ありがとうございます!
内容、読ませていただきました。

このご時勢ですから、高校や大学を卒業したからといって安泰な人生を送れるとは思えませんし、

今のうちに働いて、自力をつけておけば、ご子息の資質的にはその方が伸びるかもしれません。

進路について、どの道が正解かということは誰にもわからないわけなので、
ある程度は泰然として、「息子の人生だから」というこころがまえも必要かと思いますが、


そのような考えもあるということは百も承知の上のご相談だと思いますし、
やはりお母様としましては、ご子息にはできる限りわざわざ余計な苦労を自ら背負い込むことが
ないような道を歩んでほしいと思われていることと思います。


文面からでは、ご子息とのコミュニケーションはある程度取ることができる状態だと思いますので、

まずは聞き取り(ヒアリング)をしてご子息の気持ちを引き出すことをしてほしいと思います。


①学業不振の原因についてヒアリングしてください。
 学習意欲がない理由はどのようなものなのか、
 勉強についていけなくなくて自信をなくしてしまったからかもしれませんし、
 勉強するということについて、意味がないと感じるようになったのかもしれませんが、

 勉強して高校を卒業することに関して、現時点でどのように考えているのかを、質問していくことだと思います。


②進路の決定について、どのようなとらえ方をしているかヒアリングしてください。
 ミュージシャンになりたい、バイトしたい、別の高校に行きたい、などいろいろと考えながらも揺れているところが見受けられますが、

 なんとかなるという楽観的な見通しがあったりするのか、
 将来定職に就くことを重視せず、できるだけ自由な生活を望んでいる感じなのか、

 あるいは学業不振などから自信不足になっていて、現実から逃避している感じなのか、

 周囲(バンド仲間など)の意見などに影響されているような、進路決定を他に依存している感じなのか、

 どのような気持ちでそのようなことを言っているのか、
たとえば、なんとかなると軽く思っているのかもしれないので、
本人の将来の見通しを明るく考えているのか、そうでないのか、その理由はなんなのか聴いてみたり、

学校の勉強に自信がなくなってしまっているのかどうか、苦手科目・得意科目を聴いていく中から引き出してみたり、

ミュージシャンになろうと思っているのは、誰かに誘われたりしたのか、など、
今ご子息に影響を与えている方のことについてそれとなく聴いてみたり、


質問の仕方や内容が露骨にならない程度に、また返ってきた答えに対しては、
すぐ反論したり、説諭したりする感じにならないように気をつける必要がありますが、

まずはご子息の①、②についての気持ちを引き出してみることをした上で、
それについてどう感じるか、ご自身の気持ちを整理し、

後日①、②それぞれに関して整理したご自身のお気持ちを伝えてみて、
その反応を受け止めてみることを繰り返す感じが良いと思います。


(※ 質問するポイントは上記のようなところからで良いと思いますが、
質問の文言などはご子息とお母様との今までのスタンスや、ご子息の性格などにも
よりますので、ご自身で練りこむ必要があります。)


現時点でお母様の希望する方向にご子息が向かっておらず、
ご子息もそれはわかっていて、こころではうしろめたさもあるでしょうが、
親の期待通りにしようするよりは、自分の考えを優先させようとしている感じだと思いますので、

そのような状態では、無理やり強制させることはまず難しいと思います。
まずはコミュニケーションを取りながら、向き合って、自分の気持ちを伝えていくことを
こころがけてみてください。

そうしていくうちに、ご子息がより深くまで進路について考えられるようになったり、
親子の話し合いの中から感じ取るものがあったりして、進展があると思います。

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回答日時:2009年11月30日(月) 02:53 JSTお礼のコメントを書く

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