まずはあなたの「思い」を伝えてください。

公認心理士 / ｽｸｰﾙｶｳﾝｾﾗｰ / 研修講師 / ｺｰﾁ 増田 進明

ご相談ありがとうございます！


相談内容、読ませていただきました。
友達のために何ができるか、というご相談ですが、
住んでいる場所が離れているので、直接友達と会ってなにかしてあげられることは難しそうですね。
また、友達の学校やPTAなどに働きかけて改善を訴えるなどといったことも、
とてもエネルギーが要ることですし、具体的になにかすることは実質無理なんじゃないかなと思います。

ただそうなると、結局「私にはなにもできない」という感覚になりますし、
だからこそこのようなご相談をされるのだと思います。


以前私が人間関係について述べた文↓のとおり、
https://www.nayamijiten.com/modules/smartfaq/faq.php?faqid=5122
人間関係は若いときほどこころないことをされることが多くて、
それに対する対処も持ち合わせていない場合も多いことから、
心理的に追い込まれる経験をすることが多く、その友達も相当の苦痛を経験されていることと思います。

そしてその友達の心境を思うと、なんとかしたい、
でも自分には具体的になにかする力がない、
なにかしたくてもできないときの無力感は察するにあまりあるものがあります。


私からは、まずはせめてその「思い」を友達に伝えてあげてほしいなと思います。
何度も何度も、何度も熱心にです。

人は具体的な解決策のみを救いと思うのではなく、
自分に対して思いを寄せてくれたその事実に救われることもあります。


まずは自分がどれだけあなたを案じて、こころを痛めているか、
その事実をありのまま伝えてみてください。


その上で、やはり具体的な解決策を友達が求めていて、
気休めは必要ない、という反応を示したらまた考える必要がありますが、

たとえその反応であっても、あとでそのことを嬉しく思ってくれる場合もありますし、
まずは何度も何度も、繰り返し思いは伝えていくことをしてほしいと思います。

すでにしていることと思いますが、あらためてもう一度、二度、何度もです。
大事なのは理屈（具体的な解決策）じゃなく、気持ちです。


ここでポイントがあります。


それは、あなたがその友達の苦難をいくらかでもわかちあうだけの決意があるでしょうか？
シビアなようですが、その友達の苦労をわかちあううちに、自分も心労で共倒れになってしまったとしたら、
その友達にとってもマイナスになりかねません。

「まずは自分がしっかりしなきゃ」と、人を支える上で必要なこころの準備がないままに相手になっていると、
川でおぼれている人を不用意に助けにいって、自分も水難に遭ってしまうことになります。
まずは自分がそのこころがまえがあるのかを考えてください。


そうでないと、あなたの気持ちを伝えても、十分に伝わらないと思います。
本気でなんとかしたいのであれば、それに見合ったこころがまえをしていきましょう。
今回はちょっと文面が熱いかもしれませんが、やはり人付き合いは真心（まごころ）です。


長文読んでいただき、ありがとうございました！
（ちょっとだけ具体策の話をするのであれば、誰にどこでどんないじめをうけたか、
先生がどう動いてくれたのかなど、できる限りメモは残しておいてください）


増田　　督（ますだ　すすむ）

このプロに有料相談

回答日時：2009年7月 2日(木) 10:06 JSTお礼のコメントを書く

・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。

公認心理士 / ｽｸｰﾙｶｳﾝｾﾗｰ / 研修講師 / ｺｰﾁ

増田 進明相談件数：119件

プロフィールこれまでの回答

このプロにすぐ相談 このプロに有料相談