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回答プロ:公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ 増田 進明
ご相談者:10代/女性
こんにちは。お仕事が忙しい中、相談にのってもらってすいません。
私は進学校に在籍している女子高生です。
高1の終わりごろ、疲れとストレスからうつ病になり、今も心療内科に通院中です。
高1の終わりから高2とたくさん欠席して、今年留年しています。
そのため、同い年の友達は高3で自分だけ高2という状況です。
それでも、高校を卒業したい気持ちがあったので留年してからは頑張って登校しました。
しかし、5月のGW明けから全く登校できなくなってしまいました。
家にいて何かしたいことがあるわけではないのですが、とにかく無気力で「早く人生終わらないかな」「私の臓器を移植が必要な方のために死んで役立てたい」とか考えてしまいます。
外出しない理由は、無気力以外に人が怖いことと、うるさい子供を階段から突き落したくなる等の攻撃的な気持ちもあり、自分で感情を抑制できるか自信もないからです。
最近は家にいてもペットのインコを殺したくなることもあります。
今はインコに怒鳴りつけるぐらいですんでいますが…
それに学校の単位についての扱いが去年の学年と違い、もうすでに1教科単位取得が不可能なのが出てしまったのでまた留年決定です。
私はどうすればいいのでしょうか?
私はなんでも努めて前向きに考える性格で、周りを笑わせるのが大好きでした。
自分がうつ病になって留年するなんて思ってもいませんでした。
留年が決定した時も「私より馬鹿だけどただ授業に出席してるってだけで進級可能なのになんで私がこんな目になってるんだろう」と思いその気持ちは今も続いています。
ちなみに私は成績順位は1桁でした。
いっそのこと、家族(両親、姉、弟)を殺して自分も死のうと思うこともあります。
こんな私の話を聞いてくれてありがとうございます。
どうぞよろしくお願いします。
10代/女性 | 日付:2009年6月29日(月) 13:48 JST | 閲覧件数: 1,532
公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ 増田 進明
ご相談ありがとうございます!
PCかサイトか、どちらかの不調でずっと返信できず、遅れてしまってすみませんでした。
投稿内容、読ませていただきました。
私が以前いた施設でも、うつ症状の生徒がすくなからずおり、そのときのことが思い出されます。
現在心療内科に通われているとのことで、そちらの先生もさまざまな助言を専門的にしてくださっていることと思います。
このサイトの他の先生にもご相談されているご様子で、私のお話と内容が違うかもしれませんが、
私の感じたこと、経験から、率直にお答えさせていただきますので、その点はご了承いただければと思います。
また、文章という限られた情報の中からできるかぎり推察してからお答えしていますが、
もし私の認識に事実とくいちがうところがあれば、そのときはご容赦いただければと思います。
私からは、人間関係のことについてお伝えしたいと思います。
まず、人が怖いということについてですが、どのような理由からそう思うようになっているのでしょうか?
今まで多くの傷つけられた結果、そのような思いになったのか、
あるいは社会という自分の思いどおりにならないものに対する怖れなのかもしれませんし、
この文章ではうかがい知ることはできませんが、
基本的には人間関係から来るストレスは年を重ねるに従って、改善しやすくなるものだと考えてほしいなと思います。
なぜなら、だいたい人というものは若いときほど自分中心で、こころないことをして人を傷つけたりしがちですが、
多くの方が、すこしずつ過去の至らなさを反省して、人付き合いを考え直しはじめます。
たいていの人が傷つけ傷つけられといった無益な人間関係にいいかげん嫌気がさして、
これからはお互い支えあったりする人間関係を、できれば多くの方と結びたい、と思うに至ることは、
考えてみれば自然な流れだと思います。(誰だって人と仲良くしたいと本心では思っているわけですから)
中には一向に改まらない人もいるし、人間関係そのものをできるだけ避けるという手段を取る人もいますが、
基本的には年を重ねるにつれて、人に優しくしていく人が増えてくる感じです。
もちろん「人に優しく」と思っている人でも、一時的な感情でついこころないことをしてしまうときもありますが、
それは人間は感情を持っている存在ですから、それはむしろ自然なことで、完璧な人はいませんが、
いずれにしろこれからの人生は、人に思いやりを持って接していこうという精神性は育ってきていて、
それをこころがけながら生きています。
つまり、自分の人生で、着実にこころある人は増えてきますので、あとは自分もこころがけていれば、
そういう人たちの仲間入りができて、人間関係に対して問題を感じることはかなりなくなってきます。
なので、今は人が怖いかもしれませんし、それを今ただちにどうこうすることもないかもしれませんが、
すくなくとも将来の人間関係に対しては希望的な見方をしていただけたらと思います。
そして、もし周囲にそのようなこころがけをしている人がもしいたら、
その人は本当に大事にしてほしいと思います。エネルギーをくれます。
問題は、そうでない人との接し方だと思います。ちょっとした表面的なやりとりだけでも消耗しますし、
社会のわずらわしさというのは、そういうあまり人間性がよろしくない人と、
社交辞令的にでもやり取りをしないといけないときがあるところにあると思います。
少年院の生徒は、実はかなりの対人恐怖や、人間不信でいっぱいの生徒が多いです。
親や不良仲間にさんざん傷つけられているので、勝気なタイプは暴力や威圧でこれ以上傷つくまいとし、
そうでないタイプは内にこもって非社会的な態度を取ります。
当然自然な人間関係のスキルなどは持ち合わせておらず、そこから脱却して社会で生きようとするとなると、
当然うまくやれる自信もないし、慣れるまではとてもストレスがかかりますが、
やはりすこしずつすこしずつ、教官や周囲の生徒のサポートを得ながら身につける感じです。
ちなみに私が高校生のころは、周囲にこころある人がいませんでした。
家族仲もあまりよろしくなく、喘息が悪化して高校生活は休みばかりで相当低迷して、
家庭でも学校でも孤立無援のような気持ちになっていたのですが、
今思うと、本当はいたのに気付いていなかったというのが正確なところだと思っています。
自分が優しさをこころがけていなかったがゆえに、そのような人が視界に入らず、
そのような人から「この人は私と合うかも」と思ってもらえず、結果的に接点がなかったのかもしれません。
でも、年を重ねるにつれて、あきらかにこころある人だとわかる人が増えてきました。
今は大変ご苦労されていると思いますから、前向きさはとりあえずほどほどにして、
後ろ向きに考えるのがだめというわけでもないので、できないことはできないと割り切って、
できることだけは着実にやるという感覚でかまわないと思います。
他人との比較は自己嫌悪の第一歩になりかねませんから、今はとりあえず手放した感覚でいる方がよさそうです。
私からは人間関係の部分が特にお伝えしたいこととして感じられたので、その点について多く書かせていただきました。
いろんな人の意見を聴いて、理解するだけでなく、思いを感じていただけたらと思います。
長文読んでいただき、ありがとうございました!
増田 督(ますだ すすむ)
回答日時:2009年7月 1日(水) 15:22 JSTお礼のコメントを書く
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