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どうしたら普通の人生に戻れるか

ご相談者:10代/男性

今年度で18になる通信制高校3年生です
現在引きこもりの状態で外に殆ど出てないです。卒業するとしても来年度も高校に通わないとできない状況です。今の家庭は父親と祖父母の4人暮らしで祖母が家事をしている状況で、姉は結婚して家にいなく、母は小さい頃離婚して家にいないです。一応姉とは父親が別です。

学校自体は平日なら好きな日に登校することが可能で、できるだけ週1回は通おうと先生と決めてましたがそれもままならないです。 単位だけ必要で登校自体は卒業に関係ないのですが、その単位を取るのも1年時から今までとれたり落としたりしています。
ちゃんと通ってる時期もあるのですが、学校に行かないといけないって考えると急に面倒になって家から出たくなくなる時期もあって、それまでちゃんと勉強してテストに備えて単位の9割を完了しているのに最後の1割をやらずにその単位を落とすということを何度も繰り返しています。

自分は中学の頃から不登校でしたが、遡ると小学校の時からです。少年野球をやってましたが自分の体格や体力にも問題があり、5年生になったぐらいにやる気がなくなってしまいやめました。6年生の頃には軽いいじめを受けてて通わなくなりはじめました。現在その頃のことは全然覚えてないので休む理由を親に相談したかも覚えてないです。
中学の頃は最初は普通に毎日通って部活も入っていたのですが、仲の良かった友達と喧嘩のようなものをして疎遠になったのもあって夏休みに入る頃に通わなくなってしまいました。進級したときはその後1ヶ月~2ヶ月ぐらいは毎日とは言わずともちゃんと通えていましたが次第に休みはじめて通わなくなりました。 高校1年生の夏と高校2年生の冬にはバイトもしましたがどちらも2ヶ月ぐらいでやめてしまいました。理由はありますが結局理由をつけて面倒になったからやめただけだと思います。高校も通うのが段々面倒に感じて登校が減ってしまいます。

そして、自分は先を見てしまう癖があります。卒業して何をするか?将来なんの職業に就くのか?などで、その度に自分の未来が見えなくて生きる気力がなくなってしまいます。 今のまま職に就いたところで体力的にも精神的にも辛くなってすぐやめてしまうことが目に見えていて、今やるべき高校の卒業もやる気がなくなっている状況です。卒業してもその後何もしないなら卒業する意味がないと考えてしまうのです。

中学の頃完全な不登校になってましたがその頃父親がネットゲームにハマっていたのもあってか相談したことも自分に手をかけてくれたことは1度もなく、自分に対し無関心でなにか欲しいなど頼めばやってくれますがあっちからは何もしてこないタイプで、1人で働いて子育ても慣れてない父だからしかたないとは思ってますが教育を受けた覚えはないです。 なので、親には相談できないです。将来何をしたらいいか相談したことは1回ありますが、返ってきたのは“とりあえず高校でやらなきゃいけないことができないないからそれをしなさい”としか言われませんでした。

とどのつまり、何を考え何をしたら普通に働いて普通に生活できるようになれるかを聞きたいです。辛いこと全部から逃げてきてできてしまった逃げ癖をどう治したらいいかを聞きたいのです。 正直生きることに魅力を感じないです。将来働いてもすぐやめてバイトすらできないのなら、怖くてできないですが死んでしまいたい気持ちがあります。
自分の心に問題があることはわかっていてずっとどうにかしようと焦燥感はありましたが、自分1人では解決できないと確信し相談しています。 お願いします。

10代/男性 | 日付:2018年8月23日(木) 09:30 JST | 閲覧件数: 571

あなたの心の成長はここでストップではありません。

公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ 増田 進明

まず、一人で解決できないと考えているのはとても良いことです。他の方の回答にも何度も書いたことがありますが、ストレスの原因(悩み事など)を自分ひとりで抱えてなんとかもがいても、なかなか改善せず、結局つらい時間が長引くだけになりがちであることがわかっていますので、これからも誰か相談できる人がいるように心がけてください。今は学校のカウンセラーさんに聴いてもらうとよいと思います。

次に将来について、ご自身のこれまでの経験から、就職して長く続けられるとは思えず、先のことを考えると焦燥感でいっぱいになってしまうということで、その気持ちはよくわかります。

何を考え何をしたら普通に働いて普通に生活できるのか、生きることに魅力を感じないといった言葉にも、とても共感できるところがあります。というのも、私の場合を含め多くの人にも程度の差や時期の差こそあれ、そのような感情(焦燥感や無力感など)でいっぱいになるタイミングがあるからです。

端的に言えば、「体は大人であっても、精神的や経済的にはまだ大人になれず、迷いや試行錯誤を続ける時期」で、そこを抜け出す踏ん切りがつかず、つい安易な方向に流れてしまう時期(モラトリアムと言ったりもします)が長引く場合もあります。
あなたの表現の「逃げ癖」と意味が近いかもしれませんが、実は他の多くの人にもそのような時期はあるのだと考えてください。
生きる理由などを探したり、理想と現実のギャップで悩んだりもするのですが、これはひとりで思い悩むよりも他者との対話やかかわりの中での方が答えを発見しやすいことがわかっています。そういう意味でも一人で抱え込まない方が良いでしょう。

私からひとつ言えることは、あなたの「心の成長」はここでストップというわけでは全然ないということです。これからもすこしずつ経験を重ねていく中で心が鍛えられ、今までは嫌だと思っていたことがそれほどでもなくなったり、つらいと思っていたことがなんとか平気になってきたりするのです。

たしかに過去にすぐやめてしまった経験が何度かあると、これからもきっと無理に違いない、と後ろ向きに考えてしまいがちになのは人の自然な心情だとは思いますが、やはり過去は過去ですので、自分の今後の成長を期待し、未来に明るい展望を持つことを心がけるようにしてください。

具体的な心の成長の仕方としては、「気持ちの切り替えの練習をする」ことを提案したいと思います。
「ゲームと課題」で説明しますと、たとえばゲームをしているときはそれに夢中で、あえて言葉で表現するなら「ゲームは楽しい」という気持ちが頭の中でいっぱいなのですが、そこから「でもそろそろ課題をやらないとな、よしやろう。」という気持ちに頭の中が完全に切り替わらなければ、なかなか課題に取り組むことはできません。
実は人生万事この調子で、目の前の誘惑(安易な方向)から脱け出して、「頭の中ではしないといけないとわかっているけど、でも面倒でついつい避けてしまうこと」へと気持ちの切り替えができるかどうかがとても大切になってきます。
そしてこれは「練習効果」があるもの、つまり最初ほどうまくいかないけれど、たくさんやっていくとだんだんと上手になっていくものなので、あとは場数(経験の数)です。
そのような経験を若いときに数多く積んでいる人ほど、人付き合いで傷つきにくかったり、将来満足度の高い人生を送りやすいことがわかっているので、ぜひ取り組んでみてください。経験を増やすと自分なりの「気持ちの切り替えがしやすい工夫」が見つかったりもして、ますますスムーズに切り替えやすくなってきます。

ポイントは、「自分から」取り組むことです。誰かに促されてやるのは「自分から」でなくその人のおかげで気持ちの切り替えができたことになるので練習にはなりません。自分から自分のために取り組むようにしてください。私のこの文章をスクールカウンセラーに見せてもかまわないので、どうすれば気持ちの切り替えがしやすくなるか、一緒に考えてみるのもよいと思います。

長文読んでいただきありがとうございました。

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回答日時:2018年9月18日(火) 12:28 JSTお礼のコメントを書く

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公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ
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