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眠気について

ご相談者:20代/男性

お忙しい中失礼いたします。

直接的には表題の通りなのですが、職場での抗えない強い眠気に悩んでおります。

早く寝ても運動してみても、一時しのぎにしかなりません。
カフェインも効きません。市販の眠け覚まし薬も気休めでした。


始まりは学生時代まで遡ります。

小学中学年のとき、体罰の厳しい塾に入れられました。
遊ぶ時間もなく、親も入れただけで手助けなく、中学受験で受かれば
楽しい学生生活があると吹き込むばかり。
でもその時は吹き込まれたことを信じて頑張れました。

ですが中学受かってみれば想像とは逆の生活。学力もメンタルも追い詰められ、友人もおらず、
荒んだ中を耐えるしかありませんでした。
その時からです、授業中とか強烈な眠気が来るようになったのは、
眠いのではないです。気がつけば気を失い時間が飛んでます。

それが中高と続き、大学もそうで、とうとう就職しても治りませんでした。
緩和は頑張ってしてますが、そこで限界です。

起こるのは必ず、授業や職務中など、強いストレスとプレッシャーがかかる場面。

病院行っても「無呼吸かな?」と首を傾げられ、これはメンタルの問題ではないかと
行き着きました。

私自身、親への恨みと自分の十代への無価値観。眠気が来る度に自分を殴るほどの
不快感とストレスを覚えてます。

このままでは普通の社会人人生すら奪われる、そう思い解決策を探れればと相談しました。

どうか宜しくお願いします。

20代/男性 | 日付:2017年8月24日(木) 19:02 JST | 閲覧件数: 673

未完の感情に向き合い、抑圧を解放、安心感と自己効力感へ

トラウマ(心の傷)とPTSDの専門家 百世 安里

こんにちは。いじめと心の傷の専門家、百世です。
お答え、遅くなってごめんなさいね。

あなたの症状、わかります。
私の娘もいじめ被害でPTSDとなり、
フラッシュバックを起こす際に気を失うように眠ってしまうことが何度もありました。

これは、本能が自己を守ろうとする働きです。

自分にとってツライこと、傷つく出来事を体が記憶していて、
それに直面しないように回避・遮断する。

それが眠気という形となって、現れているのでしょう。

学生時代はともかく、お仕事だとお困りですよね。


原因はやはり、学校のトラウマ(心の傷)と考えられます。

回復のための方法は、心の傷の修復ですが、
いわゆる癒しというのは表面的です。

1. 根っこの部分、あなたの「本心を尊重する」ことが大事です。

2. その上で、「健全な感覚」を取り戻していくこと。


まず、自分の本心を尊重されなかったことで、
喪失感を抱えているのですから、吐き出しが必要です。

「自分は嫌だった!!」と口に出すのです。

こうして文字に書くのと、
自分の口に出して、声を聞くと、体に直接響きます。

なかなか言葉が発せられなかったり、泣いてしまうかもしれません。
でも、言葉にしてみましょう。

私の団体の「トラウマ解凍ワーク」では、
わだかまった感情を吐き出せるワークも入っていて、気持ちがスッキリすると好評です。

シェアではなく、声と体をつかって発散します。
ずっとおさえてきた体の感覚が、少しずつよみがえってくるはずです。

また「グラウディング」で今の感覚、地に足がつく感じを取り戻します。
http://www.mental-support-jp.org/#!trauma/comt


ご自身で吐き出しをされる場合は、カラオケボックスとかいいかもしれませんね。

また、合唱グループなどで大きな声を出すのも、良いでしょう。
もちろん言いたい言葉は出せませんが、
体に解放感を与えられます。


眠気が自分でコントロールできないように、
本能の安全装置は、いわばブレーカーのようなものだと思っていただけば良いでしょう。
危険と感じるラインを越えたら、回避・遮断する。

人間の神経には、自分で体を動かしたりできる体性神経と、
心臓や内臓のように自分では動かすことのできない自律神経があります。

緊張して胸がドキドキしたりするのも、自律神経のうちの交感神経によるものです。
体内ではアドレナリンなど神経物質が放出されます。
自分で落ち着こうと思っても思うようにコントロールしにくいのは、自律神経だからです。

こちらにくわしく書いているのですが、「Fight-Flight-Freeze」と呼ばれる緊急反応があります。
https://ameblo.jp/ptsd-care/entry-12210148327.html

あなたの眠気は、PTSDの症状のひとつ「回避」、もしくはこの「Freeze」、
さらに症状の強い「解離」などの一種だと考えられます。

呼び方は違いますが、要は本能があなた自身を嫌な記憶から守り、直面を避けている状態です。

避けているということは、一時的には安全ですが、後伸ばしになっている面もあります。

私が心療内科のお薬をおすすめしないのも、
薬は「治す」ものではなく、「症状をやわらげる」だけだからです。

つまり、薬を飲み続けている限り、一時的にラクにはなりますが、解決はしないのです。
しかも、耐性がついて、だんだん強い薬になったり量が増えたりと、
中毒になってしまう人も少なくありません。


この、後のばし状態から、今の現実を取り戻すには、

過去の自分の「未完の感情」に向き合い、感情の吐き出しで抑圧を解放し、

体(本能、自律神経)にもうだいじょうぶだという安心感や自己効力感を感じさせることです。


ひとつには、「毒になる親」という本に出ているように、
自分の親と対決する方法もあるでしょう。
(その際は、一人ではなく、支援者を同行してくださいね)

しかし、親は自分を正当化しますから、
結果的にはスッキリしにくいかもしれません。


こちらのリンクから、「トラウマ解凍ワーク」
「メンタル・パワーアップワーク」「PTSD」のページをご覧ください。
http://www.mental-support-jp.org

たくさんの情報がありますので、症状の回復にお役に立つことと思います。

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回答日時:2017年9月14日(木) 12:31 JSTお礼のコメントを書く

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