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ご相談者:50代/女性
東北の閉鎖的な地域の長男の嫁として夫の両親と同居
しました。結婚して四年目で夫は脳卒中で重度の精神障碍者
になってしまいました。(子供はおりません)
H13年に夫の成年後見人と妻の私が選任された頃から義父が
非常に苛立ちはじめ、警察にも相談して、保健所の保健師も
訪問に来てくれましたがその場は合わせ非常にうまく演技し
保健師からは何ともない高齢者と言われました。
しかし私を「精神病院へ入院させてやる」と茶の間から玄関まで
引きずられ、玄関から突き飛ばされ、打撲、裂傷の診書を警察に
届ましたが、立件まで及ばれませんでした。
それどころか嫁の私に警察沙汰にされたと逆恨みをし、親戚には
自分から転んだと納得させました。
そんな義父は権威者を利用して(訪問した保健師と個人的に
付き合いをし、退職時には選別として現金を渡してます)
義父は人の権威を利用するのが巧みです。
暴行を払しょくするため地域精神障者サロンを立ち上げ
地方新聞に掲載されるほどでした。
三年前夫がイレウスになり緊急入院し、退院後便失禁を繰り返す
ようになってから、トイレで夫を暴行するようになり、義母まで加担する
ようになり、私がトイレに入って止めようとするといきなり義母がトビラを
閉め、肘を打ってしまい一過性に力が入らなくなってしまいました。
病院のベテランのケースワーカーが自宅訪問したとき、義父をBPD
だと指摘し別居を勧められました。(同胞に統合失調所で死亡者がいる事実)
現在は公営のアパートに入居し住民票をロックされてますが
時が経っても恐ろしい出来事ばかり頭がめぐり、家事に集中できず
感染症にかかりやすくし始終風邪ばかりひいてしまいます。
明け方の義父の悪夢を見て目が覚めます。
私は義父の思う壺のとおり、精神病院へ入院になってしまいそうな恐怖です。
暴行から離れても粘着質で執念深い性格なのでしょうか
50代/女性 | 日付:2013年12月 2日(月) 22:24 JST | 閲覧件数: 805
こんにちは。
いじめとPTSDの専門家、百世です。
本当にたいへんな思いをしてこられましたね。
今は離れて生活されてらっしゃるとのことで、安心しました。
そんなひどい環境にいては
誰だっておかしくなってしまいます。
あなたが苦しまれているのは、離れて安全な環境になったのに、
恐怖や嫌な思い出が頭や体から離れない。
そのつらさですよね。
それは、PTSD症状ならではの特性です。
苦しさが後から出てくる・・・PTSDには潜伏期間があるのです。
あなたと同じように、みなさん後から症状が出て来たり、強くなることに
なぜ?と悩んだり、ご自身を責めてしまったりします。
そのしくみをお話しましょう。
なんらかの被害にあっている真っ最中は、
自分を守ることで精一杯。傷つけられて満身創痍です。
そして安全な環境になって、エネルギーが戻ってきて
やっと・・・自分がおかれていた理不尽な扱いが甦ってきます。
いわば体にも心にも少しずつゆとりができてから、PTSDは起きやすい。
怒りにも悲しみにもエネルギーが必要で、
被害にあっている最中にはそのエネルギーすらなかったんですね。
いま感じている苦しさは、
あなたにエネルギーが戻ってきた証拠でもあるんですよ。
まずそれは、ひとつ自分を認めてあげてください。
ああ、私はいまエネルギーを取り戻しつつあるんだって。
くわしくはこちらを。「PTSDには時差がある」
http://papaswitch.nifty.com/blog/2011/06/ptsd-1.html
PTSDについて12回のシリーズで書いていますので、
他の記事もお役にたつかと思います。
http://mental-support.main.jp/ptsd・いじめ対策/what/
>粘着質で執念深い性格なのでしょうか
いえいえ。PTSDはみなさん同じように「後から」出てくるもの。
決してあなたの性格の問題ではありません。
どうぞご安心くださいね。
なぜなら、人間が持つ「生存本能」が、
「危機」に対して最も敏感に反応するためなんです。
そして、生き伸びるために、嫌な体験や危険は
「長期記憶」に入れられます。
同じ事態を避ける=自分を守るためです。
だから、あなたが苦しい思いをされているのは、
自分を守るためにセットされている、人としての本能です。
ですから、決してご自身を責めないでくださいね。
ダンナさんの介護に加え、
ここまでガマンしてがんばってこられたのは、並大抵のことではありません。
その苦労をねぎらってもらえたら、どれだけ心が報われることでしょう。
それが逆に非難される、引きずる、突き飛ばすといった暴力まで!!!
とんでもないこと!!犯罪です。
世の中には残念なことに、人に害を及ぼす人もいます。
そういう人にあったら、出来る限り関係を絶ち、距離を置くことです。
あぶない人に近づいてはいけません。
とはいえ、ご心配なのは、だんなさまのことですよね。
当事者であるあなたが関わると攻撃の的になってしまいます。
ケースワーカーの方ですとか第三者の方にお願いしましょう。
なにより、あなた自身の心とからだの快復が一番大切です!
PTSD快復には、4つのステップがあります。
1.安全、安心な環境
2.感情の吐き出し、解放
3.トリガー(引金)への配慮
4.自己コントロール感、有用感
あなたはまず1をクリアできました。最初の重要なステップです。
次に2。たまった苦しさをうまく吐き出せる場があると良いですよ。
たとえばお住まいの地域名で「自助グループ」や「シェア会」を検索して、
参加してみましょう。
同じような苦しさを抱える方々と出会うことができます。
もし関東圏でしたら、「トラウマ解凍ワーク」が一番効果的です。
http://www.mental-support-jp.org/#!trauma/comt
3.トリガーへの配慮は、自分にとって苦しくなるものへの対処の仕方です。
こちらをお読みください。「フラッシュバックとトリガー」
http://papaswitch.nifty.com/blog/2011/07/post-133.html
4は、エンパワーメント。ご自分の力をひとつずつ再確認していく。
人とのつながりを快復していきます。
つらい思い出はあるけれど、苦しさをコントロールできている状態です。
大丈夫です。時間はかかりますが、治っていきますよ。
ひとつずつ、ゆっくりと
あなたが持ってらっしゃる力を、快復させていきましょう。
回答日時:2013年12月12日(木) 11:59 JSTお礼のコメントを書く
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