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婚約者の新型鬱について

ご相談者:30代/女性

川崎先生

こんにちは。
先日はありがとうございました。
今回は私の件ではないのですが、ご相談させていただきます。

婚約者が新型鬱になりました。
新型鬱というのは、私の見立てであり、実際は違うのかもしれませんが…。

週末は趣味の釣りに行ったり実家に行ってバーベキューをしたりと、問題なく活動できています。
掃除も洗濯もしますし、食欲も以前と変化がありません。
しかし平日になると、腕の震えが止まらないといい、会社も遅刻気味です。

彼の会社は制作職なため、仕事はとてもハードです。
今年に入ってからが仕事のハードさが増したと聞いています。
愚痴などを聞く限り、体制などに問題があるように思います。
そして私が聞いただけでも、鬱病で会社を辞めた人がこの半年で2人います。
「この会社には愛想が尽きた。この仕事は好きだから、転職先を探す」と言っています。

ここでこれからのことについてご相談したいです。
私は彼にいくつかの約束をお願いしました。

・心療内科に行くこと
・会社は休まないこと
・転職活動をすること
(転職活動で会社を休むのは可)

私自身、過去に仕事が原因でうつ病にかかったことがあります。
その時は会社を辞めてしまったのですが、それと同時並行で心療内科に通い、半年ほどで良くなりました。
しかし、キャリアは中断。
派遣社員から再度出発というような形になりました。
この時は、土日もなにもしたくない、平日は手汗が止まらず被害妄想(あの人が私の悪口を言ってるんじゃないか)とまでなりましたので、今の彼よりは重度かと思っています。
土日の彼の様子を見る限り、まだ会社を休まずともどうにかなるのでは…と思っています。

鬱病治療であれば会社を辞めたほうがいいのですが、転職活動に主眼を置いた場合、無職の状態はリスクです。(収入を絶たれることで次のキャリアに対して焦りができる)
なので、薬でだましだましでもいいので、今の会社に行きつつ転職活動をしてほしい…と思うのです。

この秋には結婚する予定ですが、もしかしたら引越しなどを含めた生活の変化もプレッシャーになっているのかな…と思わざるを得ません。
もしくは、結婚するんだから、仕事続けなきゃ…とかいろいろ重荷に思ってるかもしれません。
もしかしてマタニティブルー?とも疑いましたが、私と結婚する意志は固く、両家族との食事会の段取りなどは彼が組んでくれています。

はたから見れば「男のくせに甘えて居て情けない」のかもしれませんが、それは彼自身がすごく感じていることですし、私も過去に鬱病の経験があるので気の毒には思いこそすれ、責めることはできません。
しかしそのような状態では、私のこのようなアドバイスも、もしかしたら押しつけに聞こえてしまうのかな…と思い、心配でもあります。

鬱の人には普通に接してあげるのが一番とは言いますが、私自身が彼の鬱病の一端なのであればどう接してよいのやら…と困っています。

なお、私も同業種なので、彼の仕事は理解をしています。
そのため、平日の夜はお互いの職場の愚痴大会(どちらかといえば私の方が愚痴が多かった)になってしまい、それも今回のことのきっかけになってしまったのでは…と思います。
それに気づいてからは、愚痴は言わないようにしました。

私のアドバイスは正しかったのでしょうか。
これからどのようにすれば彼を支えてあげられるでしょうか。
今はまだ、会社に行ったら発症する程度です(胃が痛いとかと同じレベルだと思ってます)。
なので今のうちにどうにか立ち直って(?)ほしいです。

どうぞよろしくお願いします。

30代/女性 | 日付:2013年7月22日(月) 11:28 JST | 閲覧件数: 2,760

細分化してはいかがでしょう

川崎 ノブアキ

ハルカ様

セルフコミュニケーターの川崎です。
ご相談ありがとうございます。

以前、上司との関係についてご相談をいただきましたが
その後はいかがでしょう??

他の専門家の方に相談されている内容を拝見しながら
日々より良く生きるために、自分と向き合っている姿を想像しました。
辛いことも多いかもしれませんが、辛いと感じるのは
楽しいとはどんな状態なのかを知っているからこそ感じること。
変な例えですが、戦争しか知らない子どもは戦争のない状態は想像できないそう。
その逆で、戦争を知らない私たちは戦時中の辛さは感じられません。

反面教師ではないですが、辛さを経験しないと楽しさなんて感じないんだから
いまは大切な経験をしているんだなぁとお思いながら読ませていただきました。

さて本題です。今回は婚約者の彼についての相談ですね。

週末やプライベートの振る舞いと仕事に向かう時の気持ちに
かなりの高低差が見られるようですね。
職場を変わりたいという彼に対して
否定せず受け入れながらも最善策を提案するあなた。

ご自身の辛い経験があったから伝えられる言葉ですよね。
すごくいい提案だと思いましたよ。

結婚も控えての気持ちの揺れなのか、職場環境なのか
何とか支えたいけれど、どうすればいいのか戸惑っているようですね。
彼に寄り添いながら立ち直ってほしいという願いが込められているように
伝わりました。

直近に他の専門家に相談している内容を拝見したのですが
ハルカさん自身も彼と同じ課題と向き合っているように感じたのですが、
大切な人を支えていきたいという気持ちは素晴らしいことだし
彼も安心した気持ちになると思いますが
風邪を引いて微熱のある人が、
同じく風邪をひきかけている人のお世話をする状態に似ています。
抵抗力があればいいのですが、
どちらも風邪がひどくなるという状況になるように思いました。

現在、ハルカさん自身が戦っているさなかに、
さらに彼に寄り添おうとされることは大変ではないですか??

そのことを意識し、何もかも抱え込まないでください。
というお願いを込めて、回答を打たせていただきます。

私はお医者さんではないので、新型鬱なのかどうかの診断は分かりません。
ただ休日やプライベートでは支障がないのに
会社のことになると違った行動になることに対して思ったのは
やはり会社に何かがあるのでしょう。

愚痴が出るということは、何かしらの不満の現れです。
裏を返せば、愚痴は何かを変えたいという願い。期待。
変えたいと思うエネルギーの現れでもあります。

多くの社会貢献や国際的団体は、変えたいと思うエネルギーを形にした結果です。
ですから愚痴は悪いものとは思っていません。
良くないのは、愚痴の原因を自分のできない正当化の理由にする行為です。

「何か変えたい。どうにかしたい。それができないのは、〇〇のせいだ。」

こう思うことで一時的に納得し、人のせいにし続けることで
自分は悪くないと一時的に思い聞かせているだけになります。
しかし納得していないのでまた不満が生まれ愚痴が出てきます。

そんな時に、一言

「じゃぁ、あなたはどうするの??」
「どう改善していくの??」

といった、愚痴を前向きな行動に変えることが必要です。
きっとできない理由がたくさん生まれてくると思いますが
何か一つ行動に変えることができれば、気持ちはすっきりできると思います。

その行動の一つに転職があるのかもしれませんが
嫌だから転職するという行為は正直お勧めできません。
先ほど愚痴は願いや期待と書きましたが
転職すれば願いが叶うのかといえばそうでもないように思います。

嫌だからやめた職場は、
結局同じように嫌な部分を捜し不満が生まれる。

というのが、数多く転職してきた私の経験です。

ここからはセルフケアにあたるのですが、
なぜ不満に思うのか、なぜストレスと感じるのか。
自身の捉え方を見つめることも必要です。

例えでいえば、人付き合いの苦手な人が
営業に回されたときストレスになりますよね。
お客さんの言動すべてが不満になるかもしれません。
この場合、会社に責任があるのでしょうか?
こういう配置替えをした会社に対して
愚痴を持ち続ければいいでしょうか?
転職すればいいでしょうか?
それとも人が苦手だと思う部分を見つけて
改善していけばいいでしょうか?

極端な例を出しましたが
不満や愚痴は、案外自身の中にある価値観によって
形成されているのかもしれませんよ。

ハルカさんが婚約者と約束した3つのことを実践してもらうのは
キャリアの部分での選択で大切なものだと思いますので
実行してもらい、
それ以外で日常できることとして、好きと嫌いの細分化を提案します。

嫌という愚痴の源泉を見つめなおすのです。

例えば、学校が嫌い。行きたくないといった子どもがいたとします。
学校に行きたくない嫌いな理由をたくさん言ってくると思います。

それをなぜ嫌いになったのか、どういうところが嫌いなのか
嫌いなことを紙に書き出していきます。

学校嫌い(嫌いなことを書き出す。)
それらに対して、嫌いなことを書き出す。
(友達や宿題と書いていたら友達や宿題に対して嫌いな部分を書き出す)

どんどん細分化していくと、嫌いの本質がわかります。

それと同時に、好きの部分も細分化していきます。
この場合、学校の好きな部分を書き出し続けます。

矛盾も生まれます。
友達が嫌いと書いていたのに
友達がいるから好きとなることもあります。

大切なのは、深く掘り続けていくことです。

単純に好き嫌いで行動していることも
細分化すると理由がわかります。

婚約者の愚痴も細分化すると
実は好きなことのほうが多いのに
一部の何かが嫌いで支障を及ぼしていることがわかります。

その一部は自分で変えられることなのか、そうではないのかの
判断の目安になるかと思います。

嫌いの理由がわかれば、もしかしたら辞めなくても良くなるかもしれません。
逆に、辞める決断が早まるかもしれません。

しかし好きも一緒に細分化することで
安易に嫌だからやめるという気持ちから、
感謝も持ちながら次のステージに向かうと思います。

本来セッションでしていくことを長々と言葉で伝えましたので
読みにくいかもしれませんが、遊び心を忘れなければ
どんなことが起こっても楽しく過ごせます。

まずは愚痴という材料を遊び心を持ちながら
カードゲームをするように細分化してみてはいかがでしょう

このプロに有料相談

回答日時:2013年7月25日(木) 14:54 JST

川崎先生

ありがとうございます。

学校に行くのがいや、というのと全く同じ状況だと思います。
(私自身、そういうことがままあります)

そろそろ転職を…と考えていた矢先になったことなので、逃げなのかタイミングなのか分かりません。
しかし、転職をするにしても、まずは現状の整理(好き嫌いの整理)から始めたほうがよさそうです。
(私も逃げの転職で失敗したことがありますので…)

「嫌いの理由がわかれば、もしかしたら辞めなくても良くなるかもしれません。
逆に、辞める決断が早まるかもしれません。」

本当にそうですね。
ありがとうございます。

うまく彼に伝えられるか分かりませんが、伝えてみます。

私も、自分自身の仕事で苦しいこともありますが、このようにアドバイスをいただくことで前を向けているような気がします。
ありがとうございました。

| 30代/女性 | コメント投稿日:2013-07-25 |

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