溜まっている苦しさ、感情を吐き出しましょう

トラウマ(心の傷)とPTSDの専門家 百世 安里

こんにちは。
トラウマとPTSDの専門家、百世です。

たいへん遅くなって、ごめんなさい。

まずは頼りになるご両親、そして新しい恋人もできてよかったですね。
あなたは今、安全な状態にあります。
だからこそ、怒りや悲しみがよみがえってくるのです。

PTSDは心のキズ。
被害体験のまっただ中では、自分を守ることが精一杯だったはずです。

怒りや悲しみが体に甦ってくるのは、
安全な場所に移り、体にエネルギーが戻ってきてから。

怒りや悲しみにも体力が要りますし、
安全な場所でないと、安心して感情が出てこれないからです。


いやな思い出がリピートして苦しいことと思います。
それはフラッシュバックです。

これは自分ではコントロールできない上、
嫌な言葉が耳鳴りのように頭の中をこだましたり、
神経がピーンと張りつめて不眠が続いたりしてしまいます。
私もそうでした。


ここにPTSDの対処法をスライドアップしていますので、
こちらをご覧ください。
http://www.slideshare.net/eikomomose/ptsd-14361340

8シートめにありますように、いじめや虐待といった
人為的で長期に渡ってくり返されるものは「複雑性PTSD」といい、
症状が重く、快復が難しいのです。

けれども、ちゃんと良くなっていきますよ。安心してください。

快復に必要なのは、この4ステップ。
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1.安全・安心な環境を確保する。
→あとから感情の噴出が起きる。時差に注意。

2.感情の吐き出し。気持ちの表現
フタをしてきた感情を吐き出す。
頭・心・体の連動。

3.トリガー(記憶の引き金)に配慮
→初期はトラウマがリアルなため、遠ざける。
フラッシュバックを起こすリスク
→トリガーに、良い記憶をプラスしていく。(塗り替え)

4.自己コントロール感、自己有用感を積み重ねていく。

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冒頭に書いてきたことは、1.の中の「時差（潜伏期間）」のことです。


そして、2.感情の吐き出しとは

あなたの文にありますように、
＞ため込んだ思いをぶちまけてスッキリしたい衝動

これをガマンしないで、安全に吐き出した方がいい。

きっと指がふるえるくらい怒りが詰まっていて、
髪の毛の先にまで不安や悲しみがいっぱいで、
ワーッと大声で泣き叫びたい思いですよね。

それを溜めたままでいては、重荷をずっと抱えているようなもの。
それでは、快復に時間がかかりますし、おつらいでしょう。

安全に、人に迷惑がかからないよう吐き出すのが一番です。

私も、もちろん心療内科やカウンセリングにも数年通いましたし、
カラオケで大声を出してみたり、袋にいらない食器を入れて叩き割ってみたり。
いろいろしましたけれど、どうしてもぬぐえませんでした。

絶叫するほど泣きたかった。
だけど、憎むべき相手はもう目の前にはいなくて。
感情のやりどころが見つからなくて。

それで、ともかく大声で感情を発散し、
誰かに受けとめてもらいたかった。

そうやって作り上げたのが「トラウマ解凍ワーク」です。
このワークには、大阪や北海道といった遠方からも参加されています。

ちょうど6月がおわったばかりで次回は8月ですけれど、
ぜひ気持ちをスッキリさせにいらしてください。
http://www.mental-support-jp.org/#!trauma/comt

3.トリガーや4.自己コントロール感については、
こちらに12回の連載でくわしく書いていますから、
こちらを参考になさってくださいね。
http://mental-support.main.jp/ptsd・いじめ対策/what/

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回答日時：2013年6月24日(月) 05:57 JST

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