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回答プロ:心理カウンセラー・心理支援士 平間 正子
ご相談者:20代/女性
「赤面恐怖症」で悩んでいます。
心理学科を卒業しており、拙いながらも心理学の勉強はしておりますので、赤面症ではなく赤面「恐怖」症は自己の意識の問題だということは百も承知ですが、やっぱり駄目です。
普段は気にしていなくても、赤面していることを指摘されると、たとえその人が馬鹿にすたり等悪意をもっているわけではないとしても(熱があるのではと心配しているなど)どうしてもそのことにとらわれてしまい、人と顔を合わせることに抵抗を感じるようになり、赤面することを恐れてその人に話しかけることを避けてしまったり、ひどいときには指摘をしてきた人に殺意さえ感じてしまいます。
また、指摘されなくても、普通の人なら赤面しない状況において自分が赤面してしまうと、自己嫌悪に陥ることが多くあります。
小学校~中学校にかけて、赤面症のことを馬鹿にされた経験があるため、そのことがトラウマになっているのだと思います。
「赤面することは悪いことではないのだ」「周りの人は、赤面しやすい人のことを『素直な人』だと思い、逆に好感を感じてる」そのため、赤面することを気にする必要がないのだということがどの社会不安障害関係の本にも書いてます。
しかし、たとえ本当に周りが悪意を抱いていないのだとしても、私が赤面しているときに周りの人が笑っていたりすると、どうしても馬鹿にされているように感じてしまいますし、私は自分が「赤面しやすい人」だと周りにみなされることに耐えられません。
繰り返しになりますが、自分の意識の問題であり、考え方を変える必要があることは十分に分かっています。でも、どうしたら考え方を変えれることができるのかわかりません。
心療内科に行くことも何度も考えていますが、以前、心療内科ではありませんが動悸等の症状で別の医者にかかったときにあがり症(赤面症)であることを打ち明けた際、医者・看護師が笑って私を馬鹿にしたような感覚にとらわれた(被害妄想であることはわかっています。)経験があるため、心療内科にいっても馬鹿されている感覚にとらわれてしまうような気がしますし、そもそも私が赤面恐怖症であること、赤面すること「ぐらい」で悩んでいることをお医者さんに知られることがいやであるため、踏み留まってしまいます。
私が一番望んでいることは、「赤面しない顔になること」です。しかし、そのことは難しいようですし、結局心療内科に行っても「赤面しない顔になるための治療」ではなく、「赤面してしまう顔を気にしないようにするための治療」しか受けられないのでしょうか?
20代/女性 | 日付:2013年2月11日(月) 19:41 JST | 閲覧件数: 738
Aさんご相談ありがとうございます。敬愛カウンセラー学院平間です。
赤面恐怖症で悩んでおられるのですね。
不安や緊張した場面で顔が赤くなるというのは、多かれ少なかれ誰しも経験することと思いますが、その事で人と接することが億劫になったり、自己嫌悪に陥ってしまうのは大変つらい事ですね。
私たち敬愛カウンセラー学院で行うカウンセリングの1つとして「再決断療法」というものがあります。
Aさんは心理学科卒業との事ですのでご存知だとは思いますが、同じように悩んでおられる方もいらっしゃると思いますのでお話してみます。
再決断療法を提唱したグールディングは、精神分析に精通し、さらに交流分析のエキスパートとなりました。
理論を通じて「自分はこういう人間だ」と客観的に見つめることが出来ますし、今からの行動を理論に従って「こういう風にしよう」と変える努力は出来ても、それまで抱えた感情面での変化が足りないと感じた彼は、感情面にインパクトの強いゲシュタルト療法の技法を用いることによって、それまで抱えていた(抑えていた)感情を解放し、知らず知らず繰り返していたパターンを変えることが出来る「再決断療法」を作り上げました。
頭では分かっていても、実際に変えるのが難しいということは、多分Aさんも感じておられることだと思います。
一人で考え努力してもなかなか解決しない問題を、感情面からアプローチすることにより「短期解決」を目指すのが「再決断療法」です。
Aさんには過去に赤面症に関するトラウマ的な体験があると書かれておられますが、詳しくお話を伺って、その出来事が今のつらい状況につながっていると思われる場合には、その時の感情、つまり現在まで引きずっていると思われる感情にアプローチをし終わりにさせることによって、パターンが変わると思われます。
私たちのカウンセリングルームには様々な悩みを抱えたクライエントさんがいらっしゃいます。
訴えられる悩みのなかには「何でそんな事ぐらいで悩んでるの?」と思う人も居るかもしれません。
ですが、その人にとって辛いことであれば悩みです。
私たちは、どんな悩みを抱えたクライエントさんであろうとも真剣に向き合うよう心がけています。
「再決断療法」に興味がおありでしたら是非お問い合わせください。
いろいろなクライエントさんにお会いするたび、感情の大切さを痛感しています。
置いてけぼりにされた感情は、形を変えたりしながら、自分を苦しめることが多い様に思います。
Aさんは心理学の知識を活かし、ご自分の状況を冷静に判断されているようですので、もう一歩踏み出して感情面での解決をしてみませんか?
私たちは喜んでお手伝いさせて頂きます。
Aさんが人間関係を今より楽しめるようになることを願っています。
回答日時:2013年2月14日(木) 15:10 JSTお礼のコメントを書く
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