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回答プロ:心理カウンセラー・心理支援士 平間 正子
ご相談者:20代/女性
はじめまして。考えをうまくまとめきれず、読みにくい文章かもしれませんが、是非先生のご意見お聞かせ下さい。
私の悩みは、自分の受け止め方と、友達・恋人との関係です。
私には、心の醜い部分がたくさんあります。そんな部分を周りに悟られるのが嫌でよく遊ぶ友達にも心を開くことができません。私が心を開かないと相手も開いてくれないだろうなって思うので、いつも深い仲になれません。親友と呼べる人がいません。
私の思う醜い部分は、
長女で待望の孫娘だったからか、両親や祖父母にとても可愛がってもらい、みんな私に興味を持ち、褒めてくれ、私の事を最優先してくれるのはあたりまえだという考えが幼少の頃からあり、26歳になった今でも、友達や恋人が多人数で遊ぶ時に、基本的には誘ってもらえるのですが、たまに私を誘ってくれないとものすごくさみしいし、むしろ何で?という我儘な感情が生まれます。自分から行かずとも周りが私を求めてほしい、みんなの中心にいたいという我儘な考え方をしてしまい、それを自分で「そういう時もあるさ、次は誘ってもらえるように楽しい時間を作れる様にネタを増やしとこう」と落ち着かせたり、気にしない事が難しいです。イライラと悲しい気分の中間のずーんとした気分が何日もずっと頭の隅にあり、思いだしては、なんで私は誘ってくれないのかな?誘う価値ないかな?やっぱみんな私が我儘な人間だと気付いて誘ってくれないのか?と悩みます。そして、誘ってもらってる人たち、本来自分が立ちたいポジションにいる友達を妬んでしまいます。いい子なのはわかってるのですが、素直にいい子だから、見習おうと思えず妬んでしまいます。そんな自分も嫌なのにそういう考えをしてしまいます。どうしたら良いでしょうか?私は最低です。
もう一つは、小学生の時は人の物をとる最低な人間でした。欲しいと思ったものは手に入れないと気が済まないので、社会人になった今は頑張ってお金を稼いで買っていますし、あの頃を振り返ると人の物をとるなんて、、、自分の自己中さ我儘が怖いのと、後悔で思い出すと涙がでます。
大学でとても良い人達に巡り会い、自分の愚かさに気付くきっかけがありました。今でもそのクラスメイトと交流があり、旅行をしたり、楽しい企画を考えたり、女子会をしたりと、一緒に遊ぶと毎回いろんな良いところの発見がある人たちばかりで、見習いたい目標である反面、自分の根本にある汚さや悪の部分が余計嫌になり、この人たちとは根本から違うのだと、会うたびに自信をなくす日々でもあります。
理想は、漫画の主人公の様な、誰からも好かれて、面白くて、楽しくて、とあるのですが、自分の醜い部分がその理想とはかけ離れていて、周りにそんな自分を知られて「この人は大切な友達の枠にいれるほど素敵な人間じゃないな」って思われるのが嫌で、あまり自分の意見を言わないし、周りの目や様子を伺う事もあるし、そんなんじゃ一緒にいても面白くないだろうとわかってはいるのですが、自分に自信がもてず、どう改善していいかもわかりません、負のループをさまよっている感じです。
我儘なだけと自分でも思う部分はあります。でも、どうしたらそんな自分が良い方向にいけるか、先生のアドバイスをお願いします。
20代/女性 | 日付:2012年12月 3日(月) 11:01 JST | 閲覧件数: 912
Kさん、ご相談ありがとうございます。敬愛カウンセラー学院 平間です。
「ご自分が嫌い」とのこと。
ご自分の心が醜いと思っておられるのですね。
同じ相談を他の回答者さんに寄せられていて、もう回答も得られているようですので、もしかしたらもう満足されているかもしれませんが、私なりの回答をさせて頂きます。
私も自分が嫌いでした。
直近の過去も、子ども頃の事も「何であんな嫌みを言ったんだろう?」「どうして素直になれないんだろう?」「すねて気を引くわがままな私なら嫌われても仕方無い」と、くり返しくり返し自分を責めていました。
同時に、自分がどう思われるか、他人の評価ばかりを気にしていました。
自分に自信が無いので、他人の思惑だったり態度だったりを通して、自分に価値を見い出そうとしていたんだと思います。
そんな毎日は心安らかではありませんでした。
過去の事を悔いて未来の事を心配して、言ってみれば余計な事ばかり考えて、大事な「今」という時を楽しむことが全然できませんでした。
これでは楽しくないですよね。
そんな思考パターンを持っていた私は、大きなストレスをきっかけに心のバランスを崩し、偶然「再決断療法」というカウンセリングに出会ったんです。
悩み辞典の回答でも何度か説明しているので重複になりますが、再決断療法についてご説明しますね。
私たちは人はだれでも生きていく為の「脚本」を持っていると言われます。
そこには「こうやって生きていこう」「自分はこんな人間」「世の中ってこんな感じ」といったものが一杯詰まっているのですが、その脚本は実は自分で作ったものなのです。
生まれてすぐから、だいたい16才くらいまでの経験に基づいて脚本を作り、一旦書き上げたあとは、その脚本を忠実にくり返し演じていると言われています。
ですので、今のKさんの思考、感情、行動のパターンはその脚本の決断(決め毎)に基づいていると考えられます。
「何でそんなネガティブな決めごとをするの?何で繰り返すの?」とお思いでしょうね。
その決断は自分が困るように作ったものではありません。
その逆で、「こうしたら自分は愛される」「こうしたら上手く生きていける」などと決めたものなのです。
例えば、私のように「すねて怒っていると周りの人はかまってくれる」と決断したとします。
それは子ども時代には「有効な」やり方でした。
でも今はその時にご機嫌を取ってくれた人たちは周りに居ません。
なのに一旦脚本に書き入れた決断を守り、それに従って生きているから同じ行動をとってしまうのです。
カウンセリングの中で過去の自分を感じた時、自分はそうする事で愛情を一生懸命に得ようとしていた事に気づきました。
小さい私なりの精一杯の努力だと分かった時、涙が出るほど、そのすねてベソをかいた女の子が愛おしくなり、小さい私に言いました。
「ありがとう。そうやって頑張ってきてくれたんだね。これからはそんな風にしなくてもいいよ。あなたの気持ちは私が一番よく分かっているよ。」
そうして、私は自分のかつての「決断」を変えることが出来ました。
つまり「再決断」できたのです。
決断が変わると、それにまつわる思考、感情、行動のパターンはがらっと変わります。
自分でした決断だからこそ、自分なら変えることが出来る、つまり再決断できるのです。
何度もカウンセリングを受けて、私は自分の事を認めることができるようになり「自分ってちょっといいじゃん?」と思えるようになりました。
そして過去や未来にとらわれず、今にエネルギーを費やせるようになりました。
自分の事ばかりお話してごめんなさい。
Kさんがご自分で嫌いと思っていらっしゃる今の思考、感情、行動のパターンも、小さいKさんが自分の為に決めたものなのです。
良かれと思って決めても、大人になり環境が変わることで、合わないもの、悪にさえなるものも出てくるのです。
そのパターンを「自分はこんな性格だから仕方無い」とあきらめてしまう人が多いのですが、性格の一部ともとらえられている決断を変えることで「性格」さえも変えることができますし、行動パターンを変えることで、大きく言えば人生も変えることが出来るとも言えます。
もしもKさんがご自分の決断を変えたいと思われるのであれば、再決断療法のカウンセリングを受けてみられてはどうでしょうか?
お住まいの県でも私達の仲間が活動しています。
ご興味がおありでしたら、私のプロフィールから敬愛カウンセラー学院のHPにジャンプしてみてください。
再決断療法についての説明が載っていますし、事務局にご連絡頂ければ詳しくご説明します。
以前の回答でも書いたのですが、決断を変えると空の色さえ変わって思える、そんなカウンセリングです。
生きるのが楽に、そして楽しくなります。
せっかくの一度きりの人生、自分が書いた脚本に縛られて生きるのは、変えられる事が出来ると知った今ではもったいない気がします。
Kさんが自分を好きになれることを願っています。
回答日時:2012年12月 6日(木) 18:47 JSTお礼のコメントを書く
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