[悩み辞典：回答＆相談]過去の恨みが忘れられない

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2024年4月27日（土）

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回答プロ：心理カウンセラー青山由

過去の恨みが忘れられない

ご相談者：20代/女性

はじめまして。
相談させていただきます。よろしくお願い致します。

私には、夢があります。
「マンガを描く」という夢です。
｢描く｣というだけなら、出来そうなものなのですが、
私にはとても困難なのです。
何故なのか。
それは、大好きな祖母に｢豆は、真面目人間だから無理」と、
はじめに「×」がついたからだと私は思っています。
祖母は、今は私がマンガを描くことを応援してくれます。
応援に答えたいと勇んでマンガを描こうとすると、そのマンガの内容は、
祖母が過去私に言ったこと｢真面目人間、つまらない、カタブツ」に対する
劣等感と、恨みに満ちているのです。
それが今、私がみんなに訴えたいこと、表現したいことであるので、
祖母に悪いなあと思うし、こんなの描いてみんなはどう思うのだろう？とも思って
なかなか描けないでいます。
こんなふうにマンガが描けない自分を思うと
｢何で生まれてきちゃったんだろう」
と思います。
マンガを描くことは、どんなに祖母が言う通りの｢真面目人間」であっても
諦めたくありません。
いつか、面白い漫画が描ける人間になりたいです。
祖母は自分に自信があり、過去、仕事で営業をしていたこともあり、
｢自分には、人の心を読むことができる」と言い切っています。
そんな人に｢無理」といわれてしまうと｢真実｣な気がします。
でもマンガは是非描けるようになりたいです。

それでは、ご回答よろしくお願い致します。
長文、失礼致しました。

20代/女性 | 日付：2012年9月 2日(日) 15:07 JST | 閲覧件数: 2,721

いつか漫画を見せてくださいね。

心理カウンセラー青山由

豆さん、こんにちは。
ご相談拝見しました。

豆さんの夢は、漫画を描くことなのですね。
とても素晴らしい夢ですね。
私も応援しますよ。

ただ、お婆さまから「真面目人間には漫画は描けない」と言われ、思うように描くことが出来ずに苦しんでいらっしゃるのですね。

豆さんは、ご自身の中に劣等感や恨みの感情がある事を認識なさっていますね。
その感情を少しずつでも、消化できていますか？
おそらく、消化しきれずに、ご自身の中でどんどん大きくなってきているのではないでしょうか。
この消化されない感情が、豆さんの行動を左右します。

人間には”喜怒哀楽”という4つの代表的な感情があります。
”喜”と”楽”は一般的にプラスの感情ですので、どんどん増やしていい感情です。
それとは逆に、”怒”と”哀”はマイナスの感情ですので、持ち続けるのではなく、消化をしていかなければならない感情です。
消化されずに残ったマイナス感情が、気分を落ち込ませ意欲を低下させてしまいます。

しかし、これらマイナスの感情を持ってはいけないということではありません。
むしろ感じてはいけないと押さえつけることにより、こころのバランスが崩れ、生きにくさを感じる結果となってしまいますので、悲しい時には『悲しい』、辛い時には『辛い』、苦しい時には『苦しい』などと、その感情をしっかり感じてください。
マイナス感情を持たないのではなく、「自分は今、こんなに悲しい。こんなに辛い。」と受け止めることで、このマイナス感情はリセットされていきます。

きちんと感情を消化させることで重荷が取れ、こころの中にスペースが生まれます。
このスペースに新し感情を入れることができますので、豆さんが描きたい面白い漫画も描きやすくなるのではないでしょうか。

そして、豆さんの中にある劣等感や恨みの感情ですが、その感情を持っている時間が長ければ長いほど消化するのに時間がかかります。可能であればカウンセリングを受けることをお勧めします。
もし、カウンセリングを希望されない場合は、信頼できる人に苦しい気持ちを黙って聞いてもらいましょう。
自分のむしゃくしゃした気持ちを誰かに聞いてもらうだけで、随分とこころが軽くなります。

その時に泣きたくなったら、遠慮せずに泣いてください。
涙の中にはストレス成分が含まれていますので、泣くだけでもストレスを発散していることになります。
泣き叫んでも、わめいてもいいんですよ。涙を流し、苦しい感情を表現することで、よりこころの充実を実感できるでしょう。

豆さんの漫画をいつか見てみたいです。
楽しみにしています。

回答日時：2012年9月 4日(火) 09:10 JST

こんなに丁寧にお答えいただけるとは思っていなかったので、感激いたしました。
ありがとうございます。
私は、感情を我慢することが出来ないたちなので、祖母に嫌なことを言われたときには全力で否定してきました。そのあと祖母に全力で怒られるんですけど。だから、自分が全部、間違っているんだと思っていました。
でも、緑川先生のお話を読んで、感情は素直に出していいんだ。私の思いは間違ってなかったんだ。と、思うことが出来ました。
また、｢マンガを描くことが出来ない」という相談をすると、｢好きじゃないんだよ」「無理してやることない」という答えが返ってくることがしばしばあったのですが、緑川先生には、私の気持ちを分かってもらえて、すごくうれしかったです。マンガ、どこかで発表できたら見ていただきたいです。
本日は、本当にありがとうございました。

| 20代/女性 | コメント投稿日：2012-09-04 |

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