考え方で毎日は変わります。

心理カウンセラー 青山 由

こんにちは。
お手紙ありがとうございます。拝見させて頂きました。

もう、一年半もの長い間、屈辱と劣等感に苦しんでいらっしゃるんですね。
ずっと消化出来ない気持ちを抱えたまま生活されるのは、心身共にお疲れになることでしょう。

治験のモニターに申し込まれた時、予想外に知能テストが実施され、
その結果からご自身が「低知能者」とのレッテルを貼られたと思い
屈辱を感じておられるんですね。

どんなテストでも悪い点を取るのは、恥ずかしく、嫌なものですよね。
それが大人になってからとあっては、なおさらだと思います。

テストというものは
出来がいいときもあれば、反対に出来ない時もあります。
そのテストはあなたの普段の実力が出せましたか？
いくら不意のテストだとしても、普段の実力が出しきれないと、
こんなはずじゃないのにと、落ち込んでしまうものです。

知能検査に対しては、
「人間の持つ才能のごく一部を測っているに過ぎない」との批判もあるくらいです。
そのテストはご自身そのものを評価するものではありません。
あくまで治験者を決めるために、ある一定の基準を設けて、
その基準の枠の中に入った人が治験者となるだけのものなのです。
合格すれば「優秀」、不合格なら「出来が悪い」ということを決めるためのテストではないはずです。

そして、知能テストが出来なかったとしても、
実際に臨床心理士や試験関係者に「あなたは低知能者です」と言われたわけではありませんね。
他人がどんな風に考え、どのように感じているかは本人以外はわかりません。
今回も「知能が低いと認識された」との想像に過ぎません。
想像で一年半もの間苦しんで来たと考えると、もったいない気がしませんか？
そこにいた臨床心理士とも二度と会うことはないでしょうし、こちらがこんなに気にしていても、
あなたの点数が低かったことなど気にも止めていないと思います。
それはあなたに興味がないのではなく、あなたの点数に興味がないからです。
その臨床心理士にとって、あなたは治験者候補の中の一人で、
その中には、点数の高い人もいれば、低い人も山のようにいるのです。


他人の気持ちはとても気になるものです。
もしまた、「あの人は、きっとこう思っているんだ」と
想像してしまった時には、
「でも、誰もそんなことは言っていない」と、こころの中で唱えてみて下さい。
これは、おまじないでも気休めでもありません。事実です。
事実ではない想像で、
これから先の人生を屈辱と共に生きていかなければならないのは辛すぎますね。
考え方ひとつで毎日は変化します。
試してみて下さい。


あなたのこれからの人生が益々楽しく有意義なものになるよう、祈っております。

回答日時：2010年10月25日(月) 22:11 JSTお礼のコメントを書く

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