相談&回答

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どこに相談したらよいのか悩んでいました

ご相談者:40代/女性

とても恥ずかしい話で、誰にも打ち明けられません。一昨年、ウツとパーソナリティ障害という精神病を患っていた私は、万引きで捕まり拘置所に入れられました。
暖房設備の無い寒さの厳しい生活は生まれて初めてで、また同室(5人でした)の人間関係が大変で精神的にも身体的にも辛くなり、入所してわずか一ヶ月ほどでなぜか歩行困難になりました。同室の人達から布団を踏まれたとか苦情を受けるのが辛くて一人部屋へ移してもらいましたが、その時はすでに片足が寒さから来る血行障害の為に麻痺して動かなくなっていました。一人になると、自分の力で起き上がれない為に飲み物も食事も取る事が出来ず、布団も敷くことも出来ないので動けないまま排泄も部屋の畳の上に垂れ流しにしていた状況でした。度重なる過呼吸も起こしても誰も相手にしてくれませんでした。精神状態が追い詰められて最悪でした。記憶が飛んでいる部分も有るのですが、私が動けないでいると看守の方が大声で怒鳴っていたように思います。
年が明けて私は一般の病院に移されました。そこは整形外科でした。毎日見張りというか、監視の方が3人すつ交代で付き添いましたが、私は結婚をしている事も自分で産んだ子供が今何歳になっているのかも分からなくなっていました。特にこれといった処理も無いまま過ごした2ヶ月ほどの入院で改善が見られないという事で執行停止になり、私は主人の住む自宅のある町の病院に転院という形で戻ってきました。
そして、主人の看病のおかげで、私の精神状態は回復してきましたが、足が動かないのが不思議でした。
正気を戻してきてからは自分の動かない体の現実を見ることとなりました。麻痺して動かない足の指は凍傷のような状態だったとの事で切断しました。お尻は尾てい骨に達するくらいの穴があくほどの酷い床ずれが出来ていて底に溜まる膿の為に毎日40度の高熱が出ました。
寝たきりにさせられた2ヶ月の入院で股関節の筋肉は骨化して足が曲がらなくなっています。床ずれは手術して膿の袋はとりましたが、お尻の肉組織はえぐられて無くなりました。
この入院で子供の世話も出来ず、もう一年も会っていません。
精神病だったとはいえ、自分のした事を後悔しても、人生のやり直しなんて私には当てはまらない事です。
刑は結局実刑にはなりませんでした。
拘置所でも、中途半端にせずに私を殺してくれたらよかったのにと思う毎日です。こんな私にも未来はあると思いますか?
子供もまだ成人していません。学校行事にも一切参加出来ません。子供達は両親が面倒を見てくれています。転勤で引っ越した先での事件な為に子供達は実家に戻らせたので知り合いは主人だけです。誰も知り合いの居ない場所で主人以外の誰とも話さず、一人過ごす入院生活は辛いです。

40代/女性 | 日付:2010年2月27日(土) 21:45 JST | 閲覧件数: 3,777

「親友と専門家」のバランスを大切にしてください。

公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ 増田 進明

ご相談ありがとうございます!
内容、読ませていただきました。


大変過酷な状況に見舞われたこと、読んでいて驚きを禁じ得ませんでした。
そしてそんな中、すこしでもなにか将来への展望を見出したい、とお考えであることが強く伝わってきました。


現在も入院中なのでしょうか、今はすくなくとも過去を振り返り、未来を思うことができるという状態のご様子ですので、
私からは今後について、できるかぎり具体性のあるお話をお伝えできたらと思います。


文面から、ご依頼主様はお子様のことを大変気がかりにされていて、
そしてご自身が母親としての役割を担えていないのではとお考えのご様子で、大変おつらい心境であると感じました。

現在はご主人様としか接点がないとのことで、
お子様とは1年も会っていないということですが、それは単に遠方に離れて住んでいることが理由なのでしょうか?

他の理由があるのか文面からは読み取れませんが、
いずれにしてもできる限りお子様とコミュニケーションが取れるよう、ご主人様に取り計らっていただくことだと思います。


そして、誰かの役に立っているということは、どんな人間にとっても励みとなる大切なことですから、
お子様を含めた周囲に対して、なにかメッセージを伝えられるとか、小さなことでもかまいませんから、
自分の役割を見出せるような状態へと自分や周囲の環境が変化していくよう、できることを見つけてみてください。


多くのものを失った直後であるご依頼主様が、いったん今の自分の境遇を受け入れた上で、
その中から自分の役割を見出していわゆる生きがいを見つけるには、それ相応の時間がかかると思います。

ですがご依頼主様のような苦境にさらされている方が、それでもその中から生きる意味を見出せるようになったとしたら、
お子様や周囲に伝えられる「メッセージ」は計り知れないものになると確信しますし、そのような存在になっていただきたい、
最終的な方向性としては、その方向に意識を向けていただきたいと切に思います。

(ここで言うメッセージとは「周囲に感動や、教育的効果など、こころを動かすもの」のことを意味します。
そしてたとえ小さくても、それを与えていくと、人生をより豊かにすることができます)


その際、ひとつポイントを挙げるなら、
現在のご依頼主様には、たとえるなら「親友と専門家」がバランスよく必要かと感じますので、そのバランスを意識してください。


「親友」とは、ご自身の良いところも悪いところも、甘えや依存の気持ちもすべて受け入れてくれて、「よしよし」としてくれるあたたかい存在です。
これはある意味現実逃避なので問題の解決にはならないかもしれませんが、一時的な癒しが必要なときは、人間誰しもあります。

そして「専門家」とは、客観的に、今現在なにが必要なのかを冷静に見つめ、助言してくれる存在です。
現実的な道すじを示してくれますので理解はできるのですが、ときとしてシビアに感じられるかもしれません。
どちらもメリット・デメリットがありますので、ポイントとなるのは「バランスを意識すること」です。
どちらに偏りすぎてもよろしくありません。


私は当然かもしれませんが、今回は概ね専門家的な立場としてお話させていただきました。
これを読むご依頼主様のこころの状態いかんによっては、
「そんなことをいわれても、それができないからつらいんだ」というような、読んでいてつらい感覚を覚えるかもしれません。

そんなときはこころのバランスとしては、「親友」が必要なタイミングですから、「専門家」の話はとりあえずおいておいて、
ご主人様をはじめとして、こういったサイトを通して誰かとコミュニケーションを取ってもかまいませんし、自分のこころをいたわることに集中してください。



少年院の教官当時、顔を含めて奇形を持って生まれて、特に足は小学校のころやむなく一部切り落とした生徒がいましたが、
満足に歩くことすらできず、大変つらい思いをしたそうです。

そんな中で少年院に入ってきてしまったのですが、「こんな自分でも幸せに生きることができる」ということを、
身をもって示すことで、誰かにメッセージを送りたいといった考えを持つことができるようになってからは変わりました。

入院当初自己イメージが非常に低い生徒で、顔もやや変形しているせいか、表情を動かしたり、話したりするのもきついため、
なにかとぎこちなかった生徒でしたが、最後はとても良い笑顔を見せるようになったことがすごく印象に残っています。
(今は立派なラーメン職人になっていると思います)


彼もそうなるまでには、やはりそれ相応の時間が必要でした。
先に挙げた「親友と専門家」のお話にあるように、ご自身のこころのバランスとして、今の時点でどちらがより必要かを見つめた上で、
すこしずつでかまわないので、より良い生き方に向かうような道を選択していただきたいと思います。


長文読んでいただき、ありがとうございました!

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回答日時:2010年3月16日(火) 02:06 JST

アドバイスをいただき、ありがとうございました。
質問して、日にちが経っていたので、内容も複雑でしたし回答はいただけないかと悲観していた矢先でした。

私は未だ、入院生活が続いております。
まだ、自分の体が変わってしまった事に対しては、全て受け入れることは出来ずにいますが、主人の支えの元、地元の友人達とのメールを始めてみました。

子供達とも、たまに℡をしたり声を聞かせてもらっています。
主人からは、遠く離れていても、子供達が泣かないで居るのは、私が生きてるからだという事を言われています。
子供達のためにも、心ばかりも元気にならなくてはいけないのかな・・・と最近は思う様になりました。

| 40代/女性 | コメント投稿日:2010-03-16 |

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公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ
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