学校にいけない心をみつめましょう

心理カウンセラー・心理支援士 平間 正子

ご相談ありがとうございます。学校に行けなくて辛い思いをされているのですね。
Ｙさんの気持ちを少しでも知りたくて、過去の相談をみせてもらいました。
ずいぶん前から苦しんでいたんですね。
プロに相談していろんな回答をもらっても、やはり満たされない思いがあるのは、答えが自分の中にある、いいえ、自分の中にしかないからだと思います。

「他のちゃんと学校に行ってる子はどんな気持ちで行ってるんですか？」という質問に、例えば一般論で答えたとしても、かつて不登校だった子どもが今どんな気持ちでいるかを聞いて答えたとしても、きっと同じモチベーションを持つ事はできないでしょうし、もしそこに今のＹさんの気持ちとの間にギャップがあったとしたら、今よりもっと落ち込ませてしまうような気がするんです。

生まれたての赤ちゃんは、お腹がすいたら泣く、オムツが気持ち悪いと泣く、というように、自分の気持ちに正直です。それが、だんだん、いろんな人と接したり、いろんな出来事を体験するうちに、心の中でいろんな決め事をして、自分を「がんじがらめ」にしてしまうんですね。
いまＹさんを「がんじがらめ」にしている物が何なのかを見つける事から始めましょう。
そうすれば、解決方法も自然に見つかります。

今は心療内科には通っていないのですか？
もし心療内科でカウンセリングを受ける事ができたり、カウンセラーを紹介してもらえるようなら、ぜひ自分の思いを話してみてください。
「知らない人になんか自分のこと話せない」と思う女の子もいますが、逆に知らない人だからこそ、「こんな事言ったらいけないんじゃないか」という心配なしで話せますよ。
そこでは、もしかしたら答えをくれないかもしれません。
でも、心を見つめたら、自分が本当はどうしたいのか、本当に望んでいるのは何なのか、が分かってきます。

石ころがあるけど、はっきり見えない暗がりの中で恐る恐る歩いて、つまずくたびに何とかやり過ごして、頑張って生きてきたのが今のＹさんなんじゃないか、と過去の相談を読ませてもらって感じました。
でも、きっとこれからもいろんな石ころにつまずくでしょうし、もしかしたら「暗くて見えないけど、きっと大きな岩があるにちがいない」とビクビクして、余計なストレスまで抱えてしまいそうです。
それなら、いっそ、自分の心全体にライトを当てて、石ころをぜーんぶ見つけて大掃除しませんか？
明るいところで見れば、思ったより石ころは小さいかもしれないし、少ないかもしれません。
是非、自分の心を見つめるために、誰かの手を借りてください。
そして、出てきた石ころを持て余した時には、私たちのカウンセリングもお手伝いできると思います。
心の隅に置いておいてくださいね。

Ｙさんの気持ちが軽くなることを願っています

回答日時：2010年9月 2日(木) 15:01 JSTお礼のコメントを書く

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