こころのどこかに、「希望的視点」を持ち続けてみてください。

公認心理士 / ｽｸｰﾙｶｳﾝｾﾗｰ / 研修講師 / ｺｰﾁ 増田 進明

ご相談ありがとうございます！
内容、読ませていただきました。


私からは普通の人間関係とは？というご質問について、主にお伝えしたいと思います。

（遠隔地に引越しをしたため１か月ほどネットが常時使える環境におりませんでしたので、
返信が遅れてしまいもうしわけありません）


まず、
普通の人間関係とはどんなものかと私も考えてみたのですが、これは私にも漠然としか浮かんできません。


ただ、余命わずかの方々に、
「あなたの人生で、あの人は自分のことを理解してくれたな、と思える人は、何人いましたか？」
という質問をして統計を取ってみたところ、
平均３人という調査結果が出たそうなので、そう考えると、


ひとりの人が、誰かと深くまでこころを開いて、本音で接しているような人間関係を築くのはほんのわずかの人たちとだけで、

他の多くの方と接するときは、ある程度表面的に、あたりさわりなく、
いわば「トラブルがないように」接しているという感じなのだと思いますし、
それが現実的な、普通の人間関係と言えるのかもしれません。


「自分は変わっているから、人に嫌われるのではないか」というお悩みについては、
私も実は経験があることで、そういう考えが強くなると、人と接すること自体が大変勇気のいることとなってしまうのではないでしょうか？


具体的にどんなところが変わっていると考えているのか、文面からは読み取ることができませんが、

まず安心してもらいたいこととして、、たとえ仮にあなたが変わっているところがあったとしても、
それを受け入れてくれる人は必ずどこかには（まだ出会っていないだけで）存在しています。


そして、現在すでに成人されていて、あなたが人と接することができる行動範囲（ネットなどでの人との接点も含めて）は着実に広がっていますので、
そういう人と出会える確率自体は今後下がることはないはずです。
ですから将来に対しては、希望的な考え方をこころのどこかには残しておいていただけたらと思います。


ただ、先に述べたように、他の人だって一生かかっても３人くらいしか自分を理解してくれる人は見つからないわけですから、

仮に自分を理解してくれない人、あるいは嫌われてしまった人がいたとしても、
そういうことをできるだけ気にしないようにしていくことがポイントになろうかと思います。

そのポイントさえおさえておけば、自分の理解者がみつかる可能性はどんどん増えていきますので、

「ポイントさえ気をつけておけば、将来は明るい」という現実認識をこころがけていただけたらと思います。


その上で、「自分が変わっているから、嫌われるのでは？」といった気持ちになってしまうことについては、
具体的なことは心理の専門家の方などにご相談することをオススメしますが、

私の場合は、最終的には自分が変わっていることを、「それはそれでいい」とすこしだけ受け入れてみることで楽になってきました。
もちろんできれば努力してすこしでもまわりになじむように、とは今でもどこかで思っているのですが、
性格はいまさらそうは変えられませんし、努力して変えられないと自己嫌悪になるので、
ますます消耗するし…ということを考えると、ある程度割り切るしかないなと今では思えています。

自分のような性格の人間は社会の「少数派」である感じが今もしますので、とかく肩身がせまい気持ちになるときがあるのですが、
それはそれでしかたないかな、誰かわかってくれる人がすこしでもいれば、それは嬉しいことだよなという風に、
ある程度冷静に見つめられるようになってきました。


最後に、他の方にも同様の記載をいたしましたが、困難な人生背景や、悩みを抱えた人であっても、
「あんな時期があったから、だから今、幸せです」という考えを持つことができるのが人間という生き物です。

今まさに苦しみのただ中におられるときだからこそ、どこかに長期的な視点に立った、希望的な考え方を残していただければと
思います。


長文読んでいただき、ありがとうございました！

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回答日時：2010年4月23日(金) 00:29 JSTお礼のコメントを書く

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