相談&回答

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学校・校長の対応について

ご相談者:30代/女性

11月の初め学校で傘たてが壊される事件が起こりました。
木曜日の朝の読書時間に(授業前の)友達と一緒に、廊下で話していたそうです。そのことで、11人の男子が放課後、1.2組の先生達から指導を受けたそうです。その後、子供たちは下駄箱で靴をはき、ちょっとおしゃべりを各々していたそうです。
私の子供はちょっと離れた所で友達とおしゃべり三昧。物音がしたので、ちょっと下駄箱を見たそうです。
それを崩していたのは、ADHDの子だったそうです。子供はまたか~みたいに思って、またおしゃべりをしたそうです。(いつも教頭先生が、その子を追いかけたりしているので)
次の日にそこに居た10人を呼び出し事実確認が学校で行われていた模様。うちの子供はインフルで休んでいました。後日病み上がりで登校したら放課後、校長室に一人呼び出され、あたかも笑って見ていたと決め付けられ尋問されたそうです。
担任は、その前の昼休みに子供に事実を確認していましたが、(ノートにメモを取っていたそうです。)校長の前では何も言わず、子供も不信に思ったそうです。先生は何も言わないっと。
おまけに、「この様に書け」と、反省文まで書かされて帰ってきました。後日担任の先生に、話を聞こうと学校へ伺う旨を伝え、校長を抜きで、どうゆう事が教室であっているのかを聞きたいと思っていました。
しかし、学校へ行ってみると、校長・教頭まで同席しました。壊れた傘たてを写真に撮り、A4サイズに引き伸ばし、私にチラつかせ、目も合わせずにしゃべるのです。おまけに、「そこにいた11人を呼び出し取調べをしました。」と言うのです。取調べって?って思わず私はいいました。
話になりませんでした。証拠で固めて話をしたのです。
どうゆう風に、対応をしていけばよいでしょうか?
その時の会話を録音はしていませんが、帰ってすぐに、記録で紙に残しています。また、子供が校長室で話されたことを一文字聞き取り、残しました。
また、反省文を返却して欲しいことと、写真、及び記録として担任がノートにメモっている事も開示して欲しいのです。

30代/女性 | 日付:2009年11月12日(木) 21:38 | 閲覧件数: 54
で、ここで相談をさせてもらい、人権関係機関を紹介回してもらい相談をしました。まずは、学校との話し合いをとのことでした。市の教育委員会にも相談をしましたが、そこでも、学校との話し合いとのことで、12月4日にまた話し合いをしたのですが、校長のいいたいことが分かりません。「校長に与えられた権限」っと言われました。何かが、違うのですがその何かがはっきりせず、また、あの雰囲気は私が悪いような感じにさせられるのです。(11月の時も)
また、明らかに、旦那が話す時と、私が話すときとの校長の対応は違うのです。校長は説明の時、11月の時もそうでしたが、相手の目を見ずに遠くを見つめて話し、担任が話すときは、別なことをして落ち着きがない。
不愉快な気持ちは再度植えつけられました。
結局は、反省文の返却はしてもらえませんでした。しかし、そのときの会話は、録音させてもらい、
反省文のコピー、当時壊された傘立ての写真の引き伸ばし写真はコピーをしました。記録の開示は「それで(録音してるという意味)いいでしょう!」と感情的になるので、私もムットしてしまいました。
これから、どのように進めたらよいでしょう。子供の名誉回復をしたいのです。

30代/女性 | 日付:2009年12月 5日(土) 10:06 JST | 閲覧件数: 2,002

ご子息のためになるにはどうしたら?を基準としてお答えします。

公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ 増田 進明

ご相談ありがとうございます!
内容、読ませていただきました。


少年院でもこのような「誰がやった、やらなかった」の話は数多くあり、

そして生徒はまさに警察の取調べを受けた経験がありますので、
疑いをかけられることに対しては非常に不信感を感じやすい生徒も少なくないですから、

このようなことがあった場合、
現場の先生は、生徒と慎重に話をすることが徹底されている感がありました。


文面からするとその学校にはそこまでの配慮はないように感じますし、
不当な思いをさせられて、ご子息が現在どのような心境なのか、特に気がかりな感じがいたしました。


少年院は法律でご相談のような、たとえば器物破損などの出来事があった場合、
どのような手順を踏んで調べるのかが決められているのですが、

学校の場合はそこまでのものはないと思いますので、
結果的に学校によって対応がまちまちになり、このような事態も散見されるのが現状なのかもしれません。


他の方にも同様のご相談をされているご様子ですが、
私も同じく、できる限り第3者的に話を聴いてくださる相談機関にお伝えしたほうがよろしいと感じます。


教育現場において、問題があれば修正していく動きが内外に存在しなければ、
そのままなおざりにされてしまうだけで、生徒にとってマイナスなだけだと思います。


まずはご子息のお気持ちが最も大切なはずですので、
お母様におかれましては、本人の心情を十分に汲み取り、

本人ために必要であると感じた場合は、
声を挙げていただけたらと思いますし、何のそしりを受ける言われはないはずです。


その際、学校側のどんな点が問題と感じているかを明確にしてから、相談することをオススメします。


文面から私が感じる、今回の件での学校側の問題点としては、

①校長先生が決め付けるような言い方(すくなくとも子供がそのように感じた点)をしたこと
②担任の先生が校長先生の前でご子息の言い分を全くとりあげなかったこと
③反省文を強制的に書かせたこと
④目もあわせないで話す誠意のない対応
⑤おそらく自分たちの間違いを感じているであろうのに、認めないこと

…などがあげられます。



それらを単に感情論で話をしているわけでなく、
ご子息の名誉回復のために話をしているだけでもなく、
ご子息の学校における教育環境の改善の願いも込めて、冷静にお伝えすることが大切だと思います。


なぜなら、ひとつのことで鬼の首をとったかのように感情的になり、
執拗に謝罪を求めるようなタイプの保護者もすくなからずいる学校現場情勢の中で、
学校側もつい身構えてしまうのが現状だと思います。

「いったん非を認めたら最後、どこまでも大きな事態に発展してしまう。だから認めてはならない」くらいの強迫観念もあるかもしれないのです。


それら学校側の苦しい現状までも踏まえた上で、
あくまで誠実に、改善が必要だと感じたことだから伝えているんだ、
それ以上でもそれ以下でもない、という姿勢を見せていくことが肝心で、
そのような姿勢は相手側の過度な警戒心を取り除き、双方の歩み寄りを生みやすいです。

そしてそのようなコミュニケーションの取り方を、保護者がしていくことこそが、
なによりもご子息にとって一番の教育効果にもなると思います。


自分に不利益になるような事態になったときに、
どのような声の挙げ方をするか、相手とはどのように向き合うのか、
それらをご子息が学ぶ絶好の機会でもあると思いますので、

たとえば、
①誤解をされたときにどれだけ傷つくかを知ることで、人に対して決め付けた考えを持つことの危険性を知ること

②人は完璧ではないので、この先なにかで誤解をされることもある。それに対してどのような対処をするか、感情的なやりとりになるとこじれることが多いので、適切なコミュニケーションの取り方を身に着ける必要があること

③間違いを認めない相手に対して、どのような対処をするかを考えさせること。ただ相手を心理的に追い込むことはお互いに有益な結果を生まないことを知ること

④どちらが正しいでなくて、どうすればお互いにとってより良くなるかを話し合うことの大切さを知ること

などを考えさせ、お母様自身がしてみせることは、
将来のご子息にとってプラスになるはずです。



また、相談機関に伝えたとして、当然その反応がありますが、それに対してどのような受け止め方をするかも大切だと思います。


自分たちの思いを組み入れて、しかるべき対応をしてくださるかもしれませんし、
反対に、思いを十分にくみとってくれなかったと感じる結果になるかもしれません。


前者の場合、自分の主張が通ったなどと勝ち誇った感じになったり、
単に「先生が悪者だった」といった感じにならないようにすることが大切です。

いくら相手に非があるとはいえ、学校側が今後過剰に、萎縮したような生徒との接し方しかできなくなるような事態になったり、
先生という大人に対する不信感を持つことが当然のことであるといった結論付けになることは、ご子息のためになりません。


先にもあげましたが、人は不完全なものであることはわかっているし、
今回はあくまで改善の必要と感じた部分を伝えただけであり、

それはそれとして、普段は様々な教育を子供たちにしてくれているわけで、
今後も先生方には子供たちのために存分にがんばってほしいと感じていますよ、
という姿勢を示してほしいと思います。


私の持論として、現場の先生が生き生きとしていることが、
子供たちにとっては一番の教育効果だと思っています。
(もちろん、今回のような横暴をふるっていいという意味ではありません)

今回の失敗を教訓として、先生方が教育者としてさらに成長することが子供のためになるわけですから、
主張が通った際には、学校側にそういったフォローをしてくださればと思います。


そして後者の場合、こちらは感情のコントロールが非常に必要になるかと思います。
不当な思いをされた上に、自分の思いを聞き入れるべき相談相手がその期待に沿わなかったわけですから、

大変な失望感、憤りの気持ちがあろうかと思います。

しかし、人間感情的になっているときにする言動なんてものは、
たいていろくなものではありません。

本来ご子息のためにと思ってしていたはずのことが、
自分の気が済まないからやっている、といった事態にいつのまにかすりかわったり、
子供のためにも、お母様のためにも、学校のためにもならない結果に終わることになってしまうこともあるかもしれません。

そうならないためにも、あらかじめ前者の場合と後者の場合と、両方の結果を想定の範囲内にしてから、
こころの準備をした上でご相談なされることがよろしいかと思います。

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回答日時:2009年12月15日(火) 00:45 JSTお礼のコメントを書く

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公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ
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