風評被害などへのお願い

以下のように東北大震災の現地の方が風評被害についてご自身の
ブログ http://d.hatena.ne.jp/yashoku/20110316 にて以下のように書いておられます。
ぜひこの文章を多くの方に伝えてくださるようお願い致します。


2011-03-16
地震、津波、原発事故は防げないが、風評被害は私たちが唯一防げる災害です

私の実家は、福島の中通りです。

実家は母と祖母が二人暮らしで、近くに姉夫婦が住んでいます。姉は地方公務員なので、

避難住民への対応に追われているでしょう。

福島の浜通り地方では、地震災害、津波災害、そして原発事故の「三重苦」です。

放射性物質の過剰な反応により、原発周辺の住民に物資が届かないという「風評被害」が加わりました。

安全なはずの首都圏で、食料の買いだめ、ガソリンスタンドに長蛇の列とのニュースもありました。

今、日本人の多くの人が出来る唯一の災害への援助は、放射性物質の正しい知識を学んで、

理性的に対応することです。

きっと、世界中が私のふるさとを今後「汚染地」として扱うのでしょう。胸が張り裂けんばかりです。

自分の大切な人が原発の近くで恐怖に耐えながらそこにいざるを得ないのを想像して下さい。

どうか、理性的な対応をお願いします。

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1-14 出世

「そうすると早苗さんは10月18日にマンダリンホテルをチェックアウトをしたあと、どこへ行くというようなことを言ってらしたのですか、ご存じの方はおられるでしょうか?」伊勢は尋ねる。
「はい、同僚には仕事の数日前にシンガポール入りして観光するとは言っていたらしいのですが、
具体的にどこに行くというのは誰も聞いていないのです」
「ほう、誰も詳しくは知らない?ところで地井さんは御社で、どういうお立場でしたか?」
「彼女は入社時は事務的な仕事が主でしたが、その後ソフトウェアの開発部門を希望され、
見習いからはじめたのですが、めきめき上達されました。語学も堪能で、現在では開発部門から離れて、
新しい取引先開拓のための営業活動を行うプロジェクトチームのリーダーまでになって
活躍していただいております。プロジェクトチームは専門的な知識だけでなく、語学力や営業面でも
それなりの力がなくてはならないのですが、彼女はその点、技術面だけでなく人当たりがよく、
機転の利くうってつけの人材だと会社は認めていておりました。
いま彼女は部長になっておりまして、近い将来、常務の肩書きを用意していたくらいです。
異例かもしれませんが」と由比専務はそう答えながら、先ほど読み上げた予定表を伊勢に手渡した。
「若くして常務候補ですか?」
「そうです。当社は実力主義的なところがありまして、彼女のことをかっていたのです」
「もしかすると今回のシンガポールでのお仕事というのは彼女1人だったのですか?」
「はい。彼女はDragon社とは日本でも現地でもすでに何度か仕事をこなしておりましたし」
「飛行機やホテルはどこで予約するのですか?」
「うちの近くに取引している旅行社がありまして、そこで出張する人は予約することになって
います。支払いは会社持ちになるのです。もちろん個人的なものの支払いは別ですけど」
「失礼ですが、地井さんがシンガポールへ出張される前後、御社のどなたか同じようにシンガポールへ
行かれた方、あるいはほかの海外へ行っていた方はおられますか?」
「そこまでは考えておりませんでしたが、調べてみることにいたします」と由比専務は少しうろたえたような
様子を見せた。

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1-13 経過


「彼女は10月17日、シンガポー市内のマンダリンホテルに宿泊し、予定通り翌日の18日(土)には

チェックアウトしています。出張前には同僚に18日から21日まで土日の休日と有給休暇を

消化して現地で観光をすると言っていたそうです。その後は10月22日の午前10時に

取引先のDragon社での仕事のアポイントが入っており22日から24日まで、その会社との

仕事の予定でした。ですから、その前日の21日に再びそのマンダリンホテルにも4連泊の

予約しておりました。ですが、その約束の22日にDragon社から

「地井さんが約束の時間に来ないが、どうなっていますか?」というお問い合わせが

弊社へ入ったわけです。それはおかしいということになって彼女の携帯に連絡をしてみたのですが

不通になっていたのです。そこで宿泊先のマンダリンホテルに問合せしてみましたところ、

予約していたはずの21日にチェックインもキャンセルの連絡もなかったというのです。

これはもしかすると彼女に事情ができたり、体調でも悪くなって、ほかのホテルかあるいは

病院にでもいるかもしれないと考えまして探してはいるのですが、いまだに見つかりません。

それにしても彼女が理由もなく仕事の約束の日時をたがえるはずがなく連絡もないというのは

おかしなことなのです。ご両親様もそうでしょうが、不安なのは彼女の携帯電話が不通に

なっていることです。私どもといたしましては念のため、彼女の東京のご自宅のマンションへ社の者を

行かせたのですが、入り口のインターフォンでは返答がありませんでした。それでたいへん

心配になりまして10月23日にご実家のほうに連絡をさせていただいたわけです」

と説明した。

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1-12 早苗の予定

「10月17日(金)羽田→シンガポールのフライト済み。シンガポール市内にあるマンダリンホ
テルに1泊の予定でチェックイン済み。
10月18日(土)チェックアウト済み。休日
10月19日(日)休日
10月20日(月)会社には、この日の休暇を届け済み。
10月21日(火)会社には、この日の休暇を届け済み。ただ翌日から仕事が入っている
ため、この日から再びマンダリンホテルに4連泊の宿泊予約済みだったがチェッインもキャン
セルもなされていないようです。
10月22日(水)午前10時、シンガポールの取引会社Dragon社にて担当者とアポイント
がありましたが、地井早苗さんは来社していないし、連絡がとれない状態となっていること
がわかりました。Dragon社とは、この22日(水)から24日(金)まで仕事の予定でした。
10月25日(土)休日
10月26日(日)休日
10月27日(月)シンガポール→羽田、帰国予定だったが、フライトをしていないようです。
10月28日(火)出社予定だったが、不明。
10月31日(金)羽田→ソウルのフライト予約済み。会社には事前にこの日の休暇を届け
済み。この日から2日(月・祝日)まで、ソウル市内の某ホテルに3連泊の宿泊予約済み。
11月 3日(月)ソウル→羽田の夕方のフライトを予約済み。会社には事前に休暇を届け
済み。
11月 4日(火)出社予定         
11月14日(金)羽田→上海のフライトを予約済み。上海の某ホテルに3連泊を予約済み。
会社には事前にこの日の休暇を届け済み。
11月15日(土)休日
11月16日(日)休日
11月17日(月)上海→羽田のフライトを予約済み。会社には事前にこの日の休暇を届け
済み。
11月18日(火) 出社予定
と由比専務は、その予定表を読み上げたあと、地井夫婦の方を向いて言った。

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1-11 オフィサーソフト社

伊勢の詳しい説明を聞き、納得した一同は早苗の自宅マンションを出た足で、

彼女の勤務先であるオフイサーソフト社に向かった。到着したのは陽が傾きかけたころだった。

オフィサーソフト社は東京の池袋駅の東口側にあり、事前に訪問することは連絡してあった。

エレベーターから出て、案内されたすぐ斜め前の応接室で待っていると中年の男性が急ぎ

足で入室してきた。「すみません。お待たせいたしました、、、、、、はじめまして、

地井さんのご両親様ですね。このたびはたいへんご心配のことと思います。

私、専務の由比と申します、どうぞよろしくお願いいたします」と低姿勢だった。

探偵の伊勢とは顔見知りのようであり、一通りの挨拶を済ませ話し出した。

「私どもが10月22日に地井さんと連絡がとれないとわかって、今日が28日になりますから、

一週間以上にもなります。いまだに地井さんの携帯電話が不通になっているようなのです。

うちとしましてもたいへん心配しておりまして、いろいろと問い合わせをしているのですが、

いまだによくわからないのです」と軽く頭を下げ、続けて言うには「地井さんはうちの

プロジェクトチームのリーダーで、彼女がいないと支障をきたすことが多いのです。

地井さんの予定では10月17日に日本を発って10月22日にシンガポールの取引先会社と

仕事の打ち合わせに行くことになっておりました。その17日にシンガポールに到着されてから

21日まで、土日の休日と有給休暇で現地の観光をするということになっていたのです。

現地で休暇を楽しんだ後の22日の約束の時間に相手先の会社に行くという旨を本社には

届けていたのです。一応、彼女の予定を調べておきましたので」と次のように読み上げた。

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1-10 監視カメラ

「このマンションの出入り口には監視カメラが設置してありましたから、おそらく録画

されてるはずです。その録画されたものを見たいのです。地井さんは大家さんと

連絡がとれるのでしょうから、これからすぐに大家さんに連絡をとっていただいて、

その録画をすぐにでも見せてもらえるようにしていただけませんか?」

「あぁ、そうだわ。それが見れれば一目瞭然ということですね」とキエは納得している。

伊勢に促された地井敬介は携帯電話を取り出し、大家に連絡をしたところ

「入り口にある監視カメラの録画は12日のサイクルで録画されるので、

今日から12日前までのものは見ることができると思います。ですがその録画

されたものを見るためには、私の一存ではできません。このマンションの管理組合の

理事長の承諾が必要です。ご事情がご事情ですから、これから理事長に連絡を

とってみます」と好意的な返事に伊勢は喜んだ。

「もしその録画を見ることができ、さらに机の埃の調査をすれば、ほぼ日付が

わかるだろう」

「えぇっ、さっきの早苗さんが出て行った日付を推定するというのは、

録画されたものから確定できるということじゃないんですか?伊勢さん」

「いや意味が少し違う。録画では出入りの日時が確定できると思いますが。

机の埃の調査を行うことで、ほかの重要な情報が得られる可能性があるのです」

「重要な情報?」



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1-9 推定可能


「もちろんそのことに問題はない。ただひっかかるのは、そのパソコンの両サイドを持ち上げるとき、

人差し指から小指ぐらいの甲側が机の表面に触れると思うのです。早苗さんは小柄だということですし、

女性の手は小さいでしょうから、そのパソコンを持ち上げるときには、ほとんど机の表面に触れるか

触れないくらいかもしれない。ところが、その部分をよく見てみると、その部分の埃が普通の女性の

手より大きく取り去られているようなのです。まるで持ち上げた人が手袋をつけてでもいたかように

見えるのです」

「ええっ、」とそばに立っているキエは素っとん狂な声を出した。

「たしかに早苗の指は細いし、手は小さいほうです」と早苗の母である恵子はうなずいた。

「なるほど言われてみれば、少し気になるところですね。早苗さんがノートを持ち上げるときに

手袋をつけていた?もしくは両手にタオルか何かを持っていてそれで持ち上げた?」

キエはそう言いながら、うんうんとうなずいている。

「それもそうだが、問題はいつ彼女が机を拭いて、いつパソコンを持っていったかということでしょうね。

調べてみれば、おそらく、その日付がわかるだろうということです」

「えぇっ、そんなことどうやって推定できるんですか?」


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1-8 埃

「もし机を拭いたあと、すぐにノートパソコンを持っていったとすれば、机の表面は均一な埃が

ついているはずです。しかしそうはなっていない。そのノートパソコンを置いていたらしい部分の

埃のつき方と、その周りの埃のつき方はよく見ると違う。とすれば早苗さんが机の表面を拭いて

ノートパソコンを置いた何日後かにそのノートパソコンを持っていったらしいことがわかる」

そう伊勢は言いながら、右手の人差指で2か所を指し示しながら、「それにこの部分を見てほしいのですが、

この二つの部分はパソコンが置いてあったところの両サイドのところだと思います。ノートパソコンを

持ち上げるときに机の表面に手が触れた部分らしく、大きく埃が取れているところです」

「ということはノートパソコンを置いてあったけれども持ち去った日から今日までの日にちに少し埃が

ついていて、持ち去るときに両手でパソコンを持ち上げたとき、持ち上げる手の部分の2か所のところの

埃が取れたというわけですね。でも机を拭いた数日後に、持っていったということで別に何もおかしくは

ありませんよね」


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1-8 埃


「もし机を拭いたあと、すぐにノートパソコンを持っていったとすれば、机の表面は均一な埃が

ついているはずです。しかしそうはなっていない。そのノートパソコンを置いていたらしい部分の

埃のつき方と、その周りの埃のつき方はよく見ると違う。とすれば早苗さんが机の表面を拭いて

ノートパソコンを置いた何日後かにそのノートパソコンを持っていったらしいことがわかる」

そう伊勢は言いながら、右手の人差指で2か所を指し示しながら、

「それにこの部分を見てほしいのですが、この二つの部分はパソコンが置いてあったところの

両サイドのところだと思います。ノートパソコンを持ち上げるときに机の表面に手が触れた部分らしく、

大きく埃が取れているところです」

「ということはノートパソコンを置いてあったけれども持ち去った日から今日までの日にちに少し埃が

ついていて、持ち去るときに両手でパソコンを持ち上げたとき、持ち上げる手の部分の2か所の

ところの埃が取れたというわけですね。でも机を拭いた数日後に、持っていったということで

別に何もおかしくはありませんよね」

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1-7 机の表面


「これって、もしかすると、、」

「おそらくそうです。この付近ですが、なにか置いてあったようにようですね。この辺の部分と

周りの部分の埃の量が違うようです」と伊勢は指差した。

「どういうことなのか教えていただけませんか?」地井敬介は心配そうに声を出し、

妻の恵子は隣で黙っている。

「早苗さんは、きれい好きとのことですから、部屋はよく掃除をされると思うのです。普通、机の表面を

拭くときは置いてあるものを片付けたあと、その表面全体をきれいに拭くはずですよね。

そして拭いたあとに元のように物を戻すと思うのです。ところが、これをよく見ると何か物を

置いていた部分があるようなのです。そこの埃のつき方とその周りのと違いがあるように見えるのです。

つまり机を拭いたあとに何かを置いていた。そしてそのものを何日後かに持ち去ったような」

「というと、どうゆうことなのですか?」と地井敬介は心配そうに言ったが、優子は言い出した。

「私もそう言われて思い出したことがあるのですが、以前にこの部屋にお邪魔したことがあって、

そのとき1台の黒色のノートパソコンが、たしかこの机の上に置いてあったと思います」

「早苗さんが、パソコンを持って海外に行ったということなのでしょう?」とキエは言い出す。

「でも、この机に置いてあったノートパソコンには、彼女が集めたお気に入りの嵐のシールを

飾っていて、普段は持ち出さないようなことを言っていたと思います」

「それは本当ですか?」と伊勢は優子を見つめた。

「だとしても、やっぱりご本人が持ち出したものでしょうから、問題ありませんよね」とキエは言ったのだが、

「いや、そうじゃないかもしれない」と伊勢はさえぎった。



(困りごとができたら電話 012007884 オナヤミハナシ)

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