相談&回答 |
約5分で読めます。
※相談&回答を読んだ時の目安時間 |
回答プロ: 堀野 節雄
ご相談者:30代/女性
堀野 先生、二度目の相談ですよろしくお願いします。
前回とても感銘受けるご回答を頂き、再度相談させてください。
小3の女児の母です。一人娘で2月の早生まれです。
子供は学習障害LDではないかと疑っています。
医療機関にはまだかかっていませんし、判断するのも専門医です。
ただ、ありがちな症状ではありますので、長年のご経験からこのようなタイプの生徒さんをご覧になったかなど踏まえてアドバイスをお願いします。
1歳前で赤ちゃん検診で保健所の目に留まり、4歳3ヶ月まで毎年二回発育相談を受けてきました。
理由は多動性注意欠陥症候群、ADHDです。
最後は「検査をするまでも無いでしょう、卒業です大丈夫です」とのことで発育相談を卒業しました。
その後、安心した私は娘に小学校受験をさせて、一応入りにくいと言われる学校に入学しました。
受験勉強をして入学しましたが、やらなくても出来る子ではなく、十分にやらないと理解できにくい子供です。
今小3ですが、注意欠陥はあると思いましたので今まで工夫してやってきました。
友達同士の関係は今はまだ大丈夫です。
ルールは守れます、順番も守ります。多動はありません。
一年生までは会話中、目線が他に飛んでしまうことがあり叱ることが多かったですが、今は皆無となりました。
でも下記の事を心配して学習障害LDを心配しました。
? テスト前日までに全て理解してドリルなどもこなします。
しかし当日テストになると、不正解を起します。
? 一度苗字を書いて名前が途中で終わっていることがありました。
? 二度ほど、テストで一行丸々抜けていることがありました。その後はさすがにありません。
? 最後の一問が抜けているのは日常茶飯事です。
? 文章をスラスラ読むのは苦手です。読書を好まない、ただそれだけの理由なのかはわかりませんが、 今一生懸命一緒に読書に取り組み中です。遅いですが。。。。
? テストなどで、何を問われて何を作業していいのか全く分からず(社会で)不正解を起したのが二回 あります。帰宅し説明しなおすと、容易に解きます。
? テストで、質問項目の下に参考にするべきイラストがあったのですが、ただの絵だと思って、イラス ト(表)を使わず問題を解いて不正解です。
この問題は確かに初体験な問題ではありましたが。
? 1時間かかっても、私が横について教えていても全く理解できない問題もありました。
その後理解し、テストに臨み正解はしていますが、日々こんな調子なのでこちらは疲れます。
学校では特に問題ないようです。
上記のとおり、注意欠陥ADDの部分は大変多いとは思いますが、LDが目立つように思えてなりません。
見直し、算数なら単位を印付けてから問題を解くなど当たり前のことはしているのですが、カバーしきれないことが最近目立ちます。
テストの点数は、簡単な教科書出版社が作成したワークテストなら(4教科)100点の時もあれば80点の時もあります。それ以下は今のところはないのですが。
学校が手作りした期末テストになると80点程しかとった事が無く、平均点以下だと聞いたことがあります。
漢字テストは大抵100点か98点あたりです。
国語の読解力のテストは100点の時もあれば80点ぐらいの時もあります。
解き方のテクニック的なことは習得したように思いますが、いかんせん、読書が嫌いなので根本的に改善が必要です。
ただの、おっちょこちょいだとか、要領の悪さなら何とか工夫して改善も見込めます。
しかし、障害となると話がまた別になってきます。
核家族で、近くに祖父母もおらずいとこもおらず、早生まれの一人っ子というハンディーは否めません。
それでももう小3ですから、このところ幼児時期のこともありまして、LDを疑っている次第です。
医療機関が診断するのは十分に分かっていますが、このような生徒を客観的に見てどのようにお感じでしょうか?
またご経験から何かアドバイスを頂きたく存じます。
よろしくおねがいします。
30代/女性 | 日付:2009年7月13日(月) 10:57 JST | 閲覧件数: 2,101
2回目のご相談のようで、ありがとうございます。
前回の回答を閲覧していませんが、ADHDの生徒について、横浜の学校教育では、生徒の個性であり、特別視しないと言うことです。ただ、抱えておられる保護者の方は相当の努力をされていることは確かです。保護者のご苦労を支えるためにも、学校ではその生徒を周り(教師と、同じクラスの生徒)がよく理解することが大切という認識で日々その生徒に接しています。
7月7日の毎日新聞で興味深い記事を発見しましたので、ご紹介します。見出しは、「 小児用の新薬登場、海外で普及「ストラテラ」依存性なく多動に効果 」とあります。一部を紹介します。「 ADHDの治療薬として、今年4月、新たにアトモキセチン(商品名・ストラテラ)が承認された。対象は、6歳から18歳未満。朝夕2回服用する。日本では、ADHDの診断、治療、生活指導に対応できる専門医が少ない。アメリカの6000人に対し、日本では140人。なかなか専門医の治療を受けられない。児童精神科医師などで組織した「ADHDの診断・治療指針に関する研究会」は、「注意欠如・多動性障害の診断・治療ガイドライン」(じほう・4200円)をまとめた。 」とあります。専門医の治療が可能なようですのでご検討されてもいいかと思います。
ただ、私の考えでは、ご相談にあるような生徒は私の経験ではたくさんいて、学校の中ではかなり優秀な生徒になるのではないでしょうか。周りと比べたり、悲観することなく、一人の個性として認め、お子さんの保護者として養育されることを勧めます。
ご参考になさってみてください。
回答日時:2009年7月16日(木) 19:07 JSTお礼のコメントを書く
・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。
こちらのプロも相談受付中です。
悩み辞典は、安心して登録・相談できます。
※ 当サイトは、ご記入いただいた個人情報を、お問い合わせに対するご連絡以外の目的では使用いたしません。
※ ご記入いただいた個人情報は、当サイトで保有し、第三者に提供することはありません。
※ 当サイトの個人情報の取扱方針につきましては、プライバシーポリシーをご確認ください。
※ 財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)より個人情報の適切な取扱いを実施している企業であることを 認定する「プライバシーマーク」(Pマーク)を取得しています。
※ ベリサイン社のデジタル認証IDと暗号化(128bit)によって保護され、安全にお申込み頂けます。
ご相談のお礼のコメントがドシドシ届いています。
悩み辞典で笑顔のきっかけを見つけて下さい。