相談&回答 |
約3分で読めます。
※相談&回答を読んだ時の目安時間 |
回答プロ: 巻幡 直美
ご相談者:30代/男性
巻幡様
この度も迅速な回答ありがとうございます。
>考えられることは売上の計上時期と仕入の計上時期が
まちまちだったり、仕訳の切り方が一定でないことが考えられます。
おっしゃる通りで、仕入れたのだけれど、お客さまの都合によりまだ取り付けが終わっていないことがあります。また、メインの取引先メーカーの月締めが26日で翌月10日の支払になっていて今の私には余計に混乱してしまいます。
ただ、会計ソフトがよく出来ていると思うので買掛帳の項目で、支払後には取引先の買掛け残がすべてゼロになっているので記帳の仕方に間違いないと考えられます。
それと、毎月会計ソフトの中の預金出納長は通帳とピッタリと来るので惜しいところまで来ているとは思うのですが、どの部分に間違いがあるのかを気付くためには会計に関する知識を深めないと見えてこないのでしょうね。
どのような勉強をしていったらよいでしょうか?
30代/男性 | 日付:2008年9月 4日(木) 20:33 JST | 閲覧件数: 1,052
こんにちは、税理士の巻幡です。
ご回答が遅くなりまして大変申し訳ありません。
経理処理をなさる場合、
月次にて正確に損益を計算することはかなり難しいことだと思います。
というのは、
一年間の利益を計算する場合、決算整理が行われます。
例えば棚卸しの計上や減価償却費の計上、
前払費用、未払費用の調整などが代表的なものです。
そういったことをいろいろ処理して初めて
正しい期間損益が算出されるわけですから、
正しい月次損益はなかなか出せないものとお考えください。
また、仕入=売上原価ではありませんので、
月次の損益についてはあまり神経質にならずに
大まかな数字なんだと見ていくことも
頭に入れていただけたらと思います。
売上と仕入を対応させたいとご希望であれば、
例えば
1.月末締めの仕入で請求書の発行が翌月5日の場合、
発行日ではなく、締め日で買掛金を計上する。
2.売上も月末までに納品したもの(仕入に対応)を売掛金に計上する。
上記のルール付けをすることも一つの方法です。
どうしても発行日の日付で仕訳を切りたくなりますが、
本来売上は実現主義、費用は発生主義という考えに基づいて
経理処理が行われております。
請求書発行日がいつであろうと
その売上がどの月に売上として認識されるか、
仕入がどの月に発生しているかという考え方を
していただき、
発生した月にそれぞれ売掛金、買掛金を計上するということです。
経理の知識はかなりある方とお見受けいたします。
知識があるからこそ、月次の損益のばらつきに気がつき、
悩むのだと思います。
わからない方ですとそこまで考えないのではないでしょうか。
経理処理を月次できっちりやろうとすればするほど、
悩みますし、かなり細かいところまで処理しなければならなくなります。
あくまでも一年間の利益を計算し、経営に役立て、
税務申告を行うためのものとして
月次の損益は大まかなところで
とどめておいていただければと思います。
私が申し上げられるのはここまでです。
どうぞ多少でも解決にお役に立てますよう
願っております。
巻幡直美
回答日時:2008年9月 9日(火) 10:02 JSTお礼のコメントを書く
・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。
こちらのプロも相談受付中です。
悩み辞典は、安心して登録・相談できます。
※ 当サイトは、ご記入いただいた個人情報を、お問い合わせに対するご連絡以外の目的では使用いたしません。
※ ご記入いただいた個人情報は、当サイトで保有し、第三者に提供することはありません。
※ 当サイトの個人情報の取扱方針につきましては、プライバシーポリシーをご確認ください。
※ 財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)より個人情報の適切な取扱いを実施している企業であることを 認定する「プライバシーマーク」(Pマーク)を取得しています。
※ ベリサイン社のデジタル認証IDと暗号化(128bit)によって保護され、安全にお申込み頂けます。