たかが結婚、されど結婚です。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

たいようさん、お返事遅くなり申し訳ありません。
ここで、改めて結婚の意味を考えてみました。
同棲を１０年も続けていたら　もうそれは夫婦と同じですよね。
法的な観点からしても　内縁関係の１０年というのは　夫婦同様と考えられるようです。
でも紙一重とは言いながら　やはり紙一枚の違いが大きいのです。
そうです、結婚届を書いて入籍がされているか、どうかが大きな違いになります。
例えば好きになりました・・・・・一緒に住みました、というのと　好きになりました、そして一緒に住み入籍しました・・・・・これは行動的には大きな違いはありませんが　ここに籍を入れているかいれていないかで　「責任」が生じているのです。
この責任ということは　お互いの気持ちの変化にも、効果があります。
同棲の場合は　好きになって、気持ちが失くなれば同棲を解消するという気持ちの問題になります。
しかし結婚となると、そうは行きません。
結婚生活の精算は色々なものが伴いますので、そう簡単には行きません。
つまり同棲とは、気持ちの塊です。
それに対し、結婚とは、諸々の責任を取ろうとする誠意の塊と考えてもいいかもしれません。
紙切れ一枚の入籍。
たかが結婚、されど結婚です。
そういうことで　ここまで長く一緒に住んでいながら、結婚という手段を何故取らなかったかは、それぞれの人生観があるので、私は口を挟めません。
入籍が一番とは言いませんが、少なくとも入籍をするか、しないかを選択する段階で　たいようさんの中で何かを選んでいるはずです。

いつかはきちんと結婚するかも？と期待しつつ１０年が過ぎたのなら、それが二人の成り行きかもしれません。
成り行き任せの人生は何が起きても、成り行きに任せるしかありません。
結婚という制度は面倒くさいものです。
同棲ならば　お互いの親の事も　親戚の不幸も、法事も結婚式もそれぞれの義務は関係ないと拒否出来ます。
しかし結婚となるといろいろ苦痛でも　避けて通れない事も出てきます。
でも結婚という制度に乗っ取る人は　そこにメリットを求めてと言うことになります。
この堅苦しい制度を勇気を出して取り組む夫婦には　それなりの制度が保証という安心感があります。
この制度が、心までも保証するものかどうかはわかりませんが、少なくともそれぐらいの押さえが必要と考えた、堅実さが入籍です。

なんでもアリとは言いませんが　内縁の関係は、何があってもという覚悟は必要で、そこには結婚と同じ効果を求めるのは贅沢というものです。

たいようさんは一度結婚をされ、今の彼とは入籍をしない同棲の形を選んだには　それなりの理由があると思います。
また　これがもし、実際は結婚をしたかったが彼が　それを実行してくれず、ズルズルきたというので　あれば、これが答えです。

まさか、人間は変わらないと思っていたとしたら、何故以前の結婚が離婚になったのか、考えてください。理由はいろいろあるかもしれませんが　以前の結婚だって、結婚するときは、離婚になるなんて考えていなかったと思います。
でも　残念ながら　人生には色々な変化が起きます。
望まぬ事故も起きます。
人の気持ちは変わる・・・・・
だからこそ、倦怠期には　子はかすがいが功を奏しますし、男女のつながりだけでなく、父や母という役割が人生を乗り切らせてくれます。
そこを　男女の気持ちのつながりだけで、人生が続いていくなら、それこそ　本物です。
今はいろんな選択を自由に選べるとしたら、フランス婚だってあるわけですから　それはやはり日本的な結婚とは違うと思います。
今、たいようさんは　旦那さん、と書いておられますが、私はあえて、彼と書きます。
彼と彼女の関係は　やはり心もとない、刹那的な関係だからこそ、いいのかもしれません。

ここに書かれている事は結婚をされている方にも起きてくる問題です。
でも籍が入っていないと、これを乗り切る事はむつかしそうですが、結婚をしていると抵抗くらいは出来ます。
「愛情が冷めたのでは？と思うのは早急なのでしょうか？」と問われていますが　そういうことは
起きうると考えておくべきでしょう。
そして　考えたくないかもしれませんが　ご主人の心の中には　誰か他の方が棲んでいるかもしれません。
たいようさんの観察力は　まさか浮気はしてないだろうという「希望的観測」のメガネを掛けて見ている状態で、「浮気はしているかも？」という度数のメガネに掛け替えれば、見えてくるものもあるかと思います。
私がご主人の様子を見たわけでもないので　断言はできませんが多くの浮気をする人の兆候がたいようさんのメールの中にはいっぱい書かれています。
これを確認するには、もう少し希望的観測ではなく、現実を見る勇気も必要かと思います。
必要であれば、一度お目に掛かってご相談させて頂けると　もう少し、詳しいお話ができるかもしれません。
頑張ってください。

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回答日時：2014年9月21日(日) 12:24 JST

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