後は交渉事をプロに任せるしかありません。「

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

愚か者さん、自分の蒔いた種とは言え、苦しい思いでお気の毒だと思います。
私は日ごろ　パートナーの不貞に苦しむ方からご相談を受け　その方々の苦しみが刺さるほど私も胸が痛いです。
妻が相談に来られる場合は、夫を不倫に走らせた事の原因を自分にあると思い、自分を責めます。
しかし　反対に夫が妻に浮気をされた場合は　どういう訳か自分の責任よりも　浮気相手の男性に恨みが向かい、特に慰謝料で恨みを解消しようとします。
そして　特にそういう場合は相手の家庭は破綻している場合が多く、慰謝料を取ったところで離婚になるケースが多いのです。
浮気は愚か者さんがリードしたか　相手女性のモーションで始まったか、など、始まりはともかく、こうして不倫が決定的になると、五分五分の責任です。
しかし愚か者さんの家庭が離婚にならなければ、それだけ自分の家庭がこの浮気により、犠牲になったという　被害者意識が出来ますし、実際にお互いの配偶者が慰謝料請求しあうという事もあるのですが　実際、離婚になる家庭と、離婚にならない家庭とが　慰謝料の金額が同じではないでしょう。

しかし、愚か者さんの奥様は　こうした慰謝料をちょっとでも相殺したいという、戦いには巻き込まれたくないでしょうし、本当の所、奥様自身も傷つかれているので、それどころではないと言うのが　心情だと思うのです。
相手の夫の性格にもよりますが　男性という生き物は、どうしても恨みをお金で取らなければ、謝られたくらいでは腹の虫がおさまらないのでしょう。

愚か者さん、不倫が始まる時に　相手女性からその夫の事の不満を聞いていませんでしたか？
もちろん愚か者さんだって、自分の家庭が平和で奥様を愛しているというような事を言っていては
女性を口説けませんので、たいてい妻の悪口か、家庭が冷え切っていてさびしいなどと言いながら
相手女性の同情を買うような所から不倫は始まりますが男性という性は、妻への愛情があっても
他の女性に心を移す、欲張りなものです。
しかし男性と違って　女性の場合は、夫を愛していると絶対に不倫に走りません。
そんなに一度に複数を愛せないと言うのが普通の女性です。
ですから　女性側の家庭にばれた場合は　元々ひびが入っているので相手の家庭は離婚へ向かってしまうため、単なる火遊びでは済まなくなることがあります。

同じ不倫をしてもそれぞれの家庭で違った結果が出ると言うのが不倫の特徴です
それは、今回の事でもお分かりになったでしょう。

しかし、それなら、それでその相手女性は愚か者さんにも離婚を迫ったりして、未練がましい事は言わなかったのでしょうか？
ここが少し　不思議な感じがしますが、もうこれは愚か者さんに対しても諦めが良すぎますね。
元々自分の夫婦関係が破たんしていたので　夫のする事なんてどうでもよくって、夫を制する事もせず、
愚か者さんに後追いするわけでもなく、何かその女性が蚊帳の外になってる感じがするのですが・・・・

ここで　何でも疑って掛るという嫌な性格で疑問が湧くのですが、まさかこの女性と夫が手を組んで今となっては　慰謝料のつり上げをたくらんでいるという事はないでしょうね？

何でも疑い始めたらきりがありませんが、物事には裏がある時もあります。
そうなると、額面どおり、表面に現れている事だけを問題視していてもいいのだろうか？という深読みをしたくなるというのも、私の悪い癖です。
そういう事も　世の中にはあるという事を　頭の隅に入れておいてください。

さあ　そこでこちらが弁護士を付けた事は　このような相手では仕方がなかった事だと思います。
逆に弁護士を使わずにいると、もっとグズグズのもめ事になり、収拾つかなくなると思います。

テレビなどでは　芸能人の慰謝料の金額などが表示され、如何にも高額がまかり通るように思いますが
それは有名人や名のある人が名誉を傷つけられた場合や、社長などそれなりの収入に見合った慰謝料です。だから一般サラリーマンがその位の金額を請求するのは、身の程という事から考えると、法外だと言えるのです。
弁護士を使っても　相手の請求をゼロにさせる事は困難かもしれませんが　この請求金額を　妥当な金額に、交渉すると言うのが役割になると思います。
こうした場合は　弁護士選びから　勝負が分かれます。
弁護士先生も　色んなタイプがいて、刑事事件が得意な先生もいれば、会社設立や遺産相続が専門の方もいます。しかし離婚に弁護士を使う事は、極わずかで　その意味で離婚に長けている弁護士が
数多くいるという訳ではないのです。
もちろん　ホームページでは　何でも受けるとアピールはしてあっても、実際は得意分野があるはずですが
アメリカと違い　離婚に弁護士を使うという事は　数少ないから　先日の高嶋政伸と美元さんのように
裁判に進展する事に注目が行くのです。つまり弁護士が離婚のもめ事を数多く体験し、腕を上げるという事までは行かず今の日本では　借金の整理や、会社の顧問弁護などが多いと言うのが実情です。

と、いう事で　愚か者さんが依頼した弁護士が愚か者さんと一緒に戦って下さるかどうかも
見極めとしては必要かと思います。
でも、もう依頼されたという事は　着手金も30万円くらいは支払われたという事ですから
もう、後には引けませんね。
それなら　この弁護士とちゃんとチームワークを持って、どんなことでも任せっきりにせず、
何でも相談しながら進めて行きましょう。
弁護士の先生は話しにくいとか、敷居を高く感じる必要はありません。
愚か者さんは知らない事だらけなのですから　何でも恥ずかしがらず、聞いてみてください。

そこで　その相手男性が請求していている金額が妥当かどうかです。

普通慰謝料って　金額に相場はないと言われます。
傷つけられた人が　自分の傷つき料を金額に表すというのが慰謝料ですから
傷つき加減と言うのは自分しか分からず、自分で決めるのです。

とは言え　自分のお給料が年収400万円で　慰謝料1000万円なんておかしいですよね
。
そして普通の夫婦の離婚時の慰謝料が平均
200万円～３００万円というのが、多い中で、その男性の請求額が異常かどうかです。

先日も実は相談を受けたことなのですが　ある資産家の男性が慰謝料を請求され
その金額を、難なく払える人でした。請求した相手は簡単にそれを支払える人でそうなると
請求した方は　逆に腹の虫が収まらなくなるわけです。

こうして　慰謝料請求する方は　それで相手にダメージを与える為の物と言っても過言ではありません。

いくらがダメージがあるかと言うのは　その人によりますから　愚か者さんにとって
払えない金額であれば、あるほど相手は子気味いいのでしょう。

しかし、何等かお金に貪欲な相手であれば　本当お金が欲しいのかもしれませんから、そうなると本気でお金を取りに掛ってくると思います。
そうなると無い袖を振られるより　少しでも入る方法を選びますから、この妥協点を弁護士と協力し、相手とも交渉するのが得策かと思います。

今　愚か者さんは　弁護士の先生とスクラムを組んで、慰謝料を少しでも減額させなければなりませんが　それは　弁護士の実力や経験が物を言いますので　そこはもう依頼した以上私が介入できない部分になります。ごめんなさい、慰謝料のアドバイスなどをすると　私が非弁行為をしたという事で罰せられるのです。だから　この部分にはあまり進言はできませんが　弁護士と言う役割は、
非常識な請求を常識的な所に土俵を持ってきてくれるものだという事に役立てて下さい。

それにしても、不倫は始めるのは簡単です。
しかし、何でも終い仕事は大変なのです。
今回、この事を身を持って経験されたのですから
この経験は活かさないのはもったいない。
特に　この事を卒業出来たら　今度は奥様の方が　焦燥感に襲われます。
特に夫に対する信頼感も失っていますから　愚か者さん以上に奥様の立ち直りが
できるかどうか、心配です。今回の事を人生勉強として　奥様との絆を深めて下さい。
そして　罪滅ぼしに奥様を絶対にもう苦しめるような事はせず　いっぱい愛してあげて下さい。

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回答日時：2012年11月19日(月) 09:47 JSTお礼のコメントを書く

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