まずは聴き上手になることを目指し、アサーショントレーニングやカウンセリング、書籍なども参考にしてみて下さい。

野崎 るみ花

はじめまして、カウンセラーの野崎るみ花です。
ご相談いただきまして、ありがとうございました。

人との接し方や会社でのプレッシャーなどは、本当に苦しいですし悩みますよね。私も職場での人間関係に悩むことが多かったですし、仕事でのストレス要因のトップは男女ともに人間関係ですから、こっちゃんさんはとても苦しい毎日だと思います。

適応障害も患っておられるとのことですから、いっそう辛い状況だと思います。そのような中で、リーダー的存在として本当によく頑張っておられますし、なんとかしてご自分を変え、状況をよくしていきたいという、強い思いが伝わってまいりました。

適応障害は環境変化や辛い出来事などによって、生じるストレスから来る疾患ですが、こっちゃんさんの場合は昇進や異動などによる環境変化が原因と考えてよろしいでしょうか。クリニックでの医師による治療は受けられてますか？もし未受診であれば投薬治療によってある程度の辛い諸症状は和らぎますので、お勧め致します。

その上で可能であれば、クリニック併設のカウセリングですと保険適用で受けられる場合もありますので、ご自分がどのような人間になりたいのか、人とどう接したいのか、今どんなことに苦しみ、どのような気持ちなのか、じっくり話を聴いてもらい、思いつくままに話してみて下さい。

カウンセリングを続けていくと、不思議なことに徐々に自分の考えや問題が整理され、どうしていったらよいのか、自分で見出すことができたり、適応障害の要因である環境に対し、別の見方や考え方で接することができるようになることもあります。

恐らくこっちゃんさんは、人ともっとうまく会話できるようになりたい、もう少し優しい態度で接することができるようになりたい、などとお考えですよね。ではそのためにはどうしたらよいのか。

私からの提案としては、いきなりうまく会話しようとするのは少しハードルが高いと思いますので、まずは相手の話をじっくりしっかりと聴いてあげられるようになることを目指してみてはいかがでしょうか。人間関係においては“聴き上手”であることが、実はとても大切であるとも言われております。相手の話をじっくり聴いていくと、その中で興味をひかれたり、ひっかかるところが出てくると思います。そこから少しづつ、話題や質問をふったり、「そうなんですか、へ～、それは面白そうですね」などと相づちしながら感想や自分の気持ちを、ほんの少しづつ言ってみるだけで、会話の流れはスムーズになっていくと思います。

無理に自分から話そうとしなくても、まずは相手に寄り添う気持ちで、なるべくにこやかに接するようにすると、それだけでも変わっていくのではないでしょうか。

また人を傷つけずに自分の要求や主張を伝えるためには、アサーションという技術が有効です。自治体やNPO団体、カルチャーセンターのような所でもアサーショントレーニングの講座を開催していますし、以下の書籍などもよろしければご覧ください。

●「図解　自分の気持ちをきちんと〈伝える〉技術　人間関係がラクになる自己カウン
　　セリングのすすめ」　　平木典子著　PHP研究所

また以下の本も最近ベストセラーになりましたが、実は私も買いまして、面白くてなかなか参考になりましたのでご紹介致します。

●「誰とでも15分以上会話がとぎれない！　話し方66のルール」
　　野口敏著　すばる舎

こっちゃんさんが自分のことを少しでも好きになれますように、この回答がお役に立てれば幸いです。

回答日時：2011年4月11日(月) 17:56 JST

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