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回答プロ:心理カウンセラー(うつ・人間関係・労働・教育) 渡辺 裕子
ご相談者:30代/男性
初めまして。
私は30歳、独身の会社員です。現在一人で借家生活をしています。
タイトルの件についてなのですが、ここ1年以上悩んでいます。
私の両親は1年半前に離婚を成立させました。
父親の借金と暴力によるもの、また父方の祖父母との関係が大きな原因です。
父親は約20年前に脱サラをし、独立起業を果たしました。
起業当初は需要のある業界だったそうで、母親もまた公的機関で働いていたので、私の家庭は比較的裕福でした。
私だけでなく姉妹も養い、4年生の大学も両親は卒業させてくれました。
父親は起業後数年したのち、自宅から生活の基盤を事務所に移して、10日に1回ほど帰ってくるという家庭環境でした。またそのことを私たち兄妹はそういう家庭なんだと教わっていました。
しかし父親の事業が振るわず、借金を重複、事業内容も当初から逸脱して、世間では「マルチ商法」と呼ばれるような業界に手を染めて借金をその商法の回転資金に回すようになったのはもう10年前のことです。
「金融会社からだけでは足りない」と、母親の給料をせびり、また実父母からも「自宅の修繕費」などという名目で多額の融資を受けて続けていたことなど、両親の成り行きを初めて知ったのは私が大学を卒業し、海外修行を終えて実家に戻った5年前のことです。
その後も私は夢を追って1年間修行を続けていたのですが、どうも両親の関係は金銭トラブルだけではないことを認め、再び実家に戻り、地元で転職をしました。
私が戻る直前まで父親は月に1,2回戻ってきていた様で目的は母親の給料日でした。
それを咎めた母親と姉妹は暴力を振るわれており、家の家電や内装は散々なものでした。
それどころか根こそぎ給料を取られていたので母親は生活費がなく、妹のアルバイト代で生活をしていました。
そこへ私が生活を共にし、資金的な協力関係も始めたので少しだけ和らぎました。
また私の存在を知った父親は暴力も震えず我が家に戻ってこなくなりました。
しかし再々電話で母親に対して振込みの脅迫をするなど、母親を悩ませていました。
事業所としている借家の家賃や光熱費さえ請求してくる程度だったそうです。
私はこれを機会に父方の祖父母へ相談をしました。しかし親は子が可愛いかったのです。
「自分たちの息子はそういうことをしない。どちらかというとそれを咎めたり家庭内を良くしようとしない嫁(私の母)が問題だ」と事実を認めませんでした。
後に調べて分かりましたが父親が起業するために必要な資本金はすべて祖母の退職金からであったことと、
両親が購入した持ち家だと思っていた荒れた我が家は実は祖父の出資によるものであり、半分の所有権があったこと、また更に私の大学費用は両親が祖父に頼み込んで支払われていたものでした。
経済力を振るって、祖父は両親を威圧していたことも知りました。
しかし母親の名義で約10社の銀行やローン会社、また父親の連帯保証人になっていた母親には任意整理を行い、それでも向こう5年は貯金もまた借金も2度とできなくなる見通しでしたので、まず持ち家を売り、それを分配して両親の負債軽減化を図ることが得策として、父方・祖父を説得して、これを実現しました。
半分の所有権を祖父は財産分与として放棄し結局折半により両親が分配した形となりました。
もともと父親は生活していませんでしたし、祖父も購入時の資金だけが関わっていて、来た事がありませんでしたので母親にとっては非常に助かったものだったと今でも言っています。
父親が起業後から事業所を主に生活していた裏には浮気も理由としてあったそうです。
母は私と妹とともに、それぞれの職場と遠くならない安アパートへ引っ越しました。
それと並行に、私と母親はもうこれ以上借金を持ち込まれたくないと弁護士に相談したのち、裁判所にて調停離婚へと進め、これを実現しました。
両親の離婚を成立させ、負債整理のために祖父母や父方を説得させた私は、つまりは結果的に傷付き痩せて、それでも荷担した事実を招いた自分への償いだとして働き続ける母親の人生を応援した格好になります。
父親は自分の事業が理解されないなら一人で生きていくとし、また非常に体裁を気にする封建的な性質がある祖父母は、孫にお家の泥を塗られたとして、私に逆恨みを始めました。
1年半前、離婚を成立させる条件として家庭裁判所にて弁護士を介して「祖父母宅に嫁入り道具を引き取りに来い」と言われ、指定日に母親の代行を妹と赴いた際、祖父母宅で息子嫁に対する憤慨の念を私たちにぶつけました。
「事実を目にせず、どのような思いと環境で生活をしていたかもよく理解せずに、体裁や保身的な思いで悪者扱いにするのは大いに間違っている」と私は反論し、口論となった結果母親の嫁入り道具だけを携えて祖父母宅を出ました。
それ以来私たち兄妹は父方とは一切の関係を絶っています。
私はその後転勤になり、月1回ほど母親の住むアパートを帰省先として帰っています。
妹も近くで自立生活を始め、また嫁いだ姉も父方とは関係を絶ち母親宅に子供を連れて帰省しています。
姉も以前父親から給料をせびられ、多額の金額を貸与したままで今に至っています。
転勤後も私は今の職業が手につき、生活や経済面が安定し始めました。
また春に30歳を迎え、現在交際中の女性との結婚を真剣に考えるようにもなりました。
しかし、この父方との悩みを抱えているままで、果たして結婚などできるものだろうか?大きな問題を抱えたまま毎日を過ごしています。仲間や同僚が盛大な挙式をあげる度に、私にはこういうのはできない、と辛くなるばかりです。
私はこれからの全うな人生を歩むに当たりどうすればよいのでしょうか?教えてください・・・
30代/男性 | 日付:2010年10月17日(日) 00:36 JST | 閲覧件数: 1,408
こんにちは。心理カウンセラーの渡辺です。
まずは、お父さんのことも含め、詳しいことを書いていただいて、本当にありがとうございます。
あなただけでなく、お母さんや、ご姉妹のご苦労や、どれだけ辛い思いをされたことか、どれだけ心に深い傷を負ったことか、考えるだけで心が痛みます。
本当に辛かったことでしょう。
そして、皆さんで力を合わせて、よく頑張りましたね。
ご両親の離婚を成立させ、お父さん方の親類と縁を切ったのは、賢明な選択だったと私は思いますよ。
そして、みなさん、新たな幸せに向けて、少しづつ安定した生活を送ることができるようになってきたのですね。
本当に良かったですね。
しかし、あなたはこのまま、幸せな結婚ができるのだろうか?とお悩みなのですね。
まず、あなたのお悩みは、結婚に対してなのでしょうか?結婚式に対してなのでしょうか?
お友達や同僚が盛大な結婚式を挙げるたびに・・・ということでしたら、全く問題はありません。
今の結婚式の形は、昔と違いいろいろなスタイルがありますが、親類縁者をたくさん呼ぶより、友達や同僚をたくさん呼ぶ方が主流です。
そもそも、あなたのような理由以外でも、両親がそろっていないご家庭もたくさんありますし、いろいろな理由で、どちらか一方の親類とは疎遠になる例もごまんとあります。
ですから、そんなことを引け目に感じる必要性は全くありませんし、あなたはお父さんとは一切縁を切っているので、これから先も問題になることはありません。
結婚式に関して言えば、あなたがたが呼びたい人に最高のおもてなしをすればよいだけなので、他の人がどんな式を挙げようとも、そんなことは関係ありません。
あなたがたが満足のいくような、やりたいことをやればよいし、今のブライダル業界は、そのニーズに答えられる様な、いろいろな場所やいろいろなプランニングがあります。
こじんまりしていても、お金をかけなくても、一生に一度の心に残る素敵な結婚式を二人で企画していってください。
そして、結婚式は、節目の儀式で、結婚とはその後の生活のことですよね。
まだまだお父さんとの関係で、あなたの心の傷は大きく、それが問題になるのではないかとお思いなのかもしれませんが、あなたはがんばって、みんなと力を合わせてこの問題をもう乗り越えたではありませんか。
この、問題解決能力は、今後のあなたの人生にとっても、いかなる困難にぶち当たっても、乗り越えるだけの力を与えてくれました。
今後、あなたは、あなたの愛する家族を守るためにも、どんな問題にも強く立ち向かっていけるスキルをお持ちのはずです。
そして、愛する人と一緒なら、必ず乗り越えられるはずです。
そして、人を愛する心は、よりあなたを強くしてくれるはずです。
何も恐れることはありません。
あなたは愛する人とお互いに思いやりながら、幸せな人生を歩んで行ってください。
きっとあなたならできますよ。
回答日時:2010年10月19日(火) 00:27 JSTお礼のコメントを書く
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