もう少し上手く相手を土俵に乗せましょう

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

慰藉料という問題につきましては、法律問題になりますので、できましたら法律家にご相談をお勧めいたします。

しかし、そうは言いましても夫婦問題において深く関わりのあることですから、私の立場からの見解も述べさせて頂きます。

まず、とこちさんのお気持ちはよく解るのですが、先ず、気持ちという感情的な面の話と、実際の慰藉料請求の話は
区別して考えないといけません。

そのピアノの先生に慰藉料請求は現段階では難しいように思えます。
何故なら、とこちさんの中ではご主人には、もう自白をしてもらったし、日々の生活のある中で、特にお咎めなしのような形でありながら、事、その女性だけには浮気の原因を作った責任を取らせたいという事ですが、これでは女性は何か不公平を感じて、慰藉料どころか、その浮気すら、認めたくない気持ちになるのは良く分かります。

謝罪とひと言で言っても、ご主人の自白のテープと同じく、何がしかの、形に残されたら、たまったもんじゃないはずです。
そしてここはよく、妻という立場の人が陥る部分ですが、相手女性の毒牙に掛かった自分の夫という構図で物事を考えますが、私は世の中の不貞は、かなり男性からのアプローチがないと前に進まない事は知っています。

それなのに、ご主人は謝ったからもうお終い・・・という相手に比べ、自分は慰藉料までも請求されそうというのでは
納得が行かないと思います。
まして、そんな謝罪を形に残す事になると、万一、自分の夫との間で離婚問題が持ち上がった場合、その女性は
モラハラ問題は横において、自分のご主人にも慰藉料を払わないといけなくなる可能性があります。、

そんな割りに合わない「謝罪」という不倫を認める訳がないと、私なら思います。
そして、ご主人の自白だけでは自分のご主人にお灸をすえる事は出来ても、その彼女へ慰藉料を問うには
証拠不足と言わざるをえません。

ところで、とこちさんにお聞きしたいのですが、その彼女の謝罪に何の意味を求めますか？
本当の目的は、もう二度と、私の夫にちょっかい出さないでよ・・・という事ではないですか？

それならば、慰藉料や、謝罪やというより、もう少し実のある歯止めをしておかないといけないはずです。

今のとこちさんの希望は　
【私の一番の希望は、このまま離婚せず、ピアノも今までどおり、月日が流れてあんなこともあったと振り返られるようになることです。】と、有りますが、このような事をただ願うだけでは、甘すぎると思います。

だって、この彼女の言葉　【謝るときは自分が死ぬときだと言ったそうです。】という意味の中に、本当に2人の仲は
終っているのかさえ疑問を感じます。

だから、とこちさんの本当に、得ないといけないのは、謝罪の言葉や、慰藉料ではないはずです。
言葉なんて何とでも言えます。

それよりも、この彼女の言葉に「生きた」意地を感じますので、いつ再燃するかどうか不安を感じます。

とこちさん、男女が本当に別れるという事は、簡単ではありません。
本当に彼女とご主人は別れたという保証はどこにありますか？
彼女の謝罪がない事は、付き合いが継続中だからという可能性はないですか？

男女が別れるという事は、「会わない・連絡しない・距離を措く」などの原始的な方法して初めて縁がきれるのです。

しかしピアノの先生をしてもらっているという事で、これらの縁を切ることが出来ないという事になります。

と、いう事は、事実上、縁が切れないという事だと我慢するしかありません。
でも、ピアノのレッスン所を変えれば子供は最初は色々、ぐずっても、案外慣れてくれば、何ともなくなります。

それでも、レッスンは、その女性に・・・という事は、縁が切れないし、そんな相手に慰藉料請求をして
いい関係を保てるはずがないのです。
私なら、縁を切るために、ご主人からも遠ざける為に、人の夫にちょっかい出したような女性を、我が家に近づけさせません。例え、どれだけ腕のいいピアノの先生でもね。芸術を学ぶのは技術だけではないはずです。

今のとこちさんの仰っている事は、矛盾だらけです。

今のままで、何もせずに、笑い話にしたいなんて、例え話にすると、虫歯があるのに、治療をせずに痛み止めだけで
虫歯を完治させたいと言っているのと同じです。

それよりも大事な事は、もう二度とご主人に近づけないことでしょ？
お金や謝罪などという事より、実質的に彼女と別れさせたいのでしょ？

それならば、あまり回りくどい事をせずに、ダイレクトに防止策を練る方が、ずっと実践的ではないですか？
私なら、紙切れに書く謝罪文より、もっと彼女が交渉に応じるように、水面下で、うまくやります。すべて表、立って交渉しても上手く行きません。

要するに、本当にしなければならない事は、本当の意味での交際禁止命令・・・・これです。

これは私の秘策ですので、ここでオープンにお教えする事は控えます。（相手に読まれて裏を描かれても困りますので）
必要であれば直接お話ししましょう。
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回答日時：2010年6月27日(日) 16:03 JST

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