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娘との関わり方についての相談です

ご相談者:40代/女性

専門学校2年(19歳)と高校2年(17歳)の娘がいます。
毎日 次から次へと頭の痛いことがあって何から話していい分からない状態になっていますので、うまく表現できないかもしれませんが、お許しください。
まずは、わたしのことについてですが、しつけに厳しい両親に育てられたと思っています。でも、それは
今では良かったと思っていますし、両親にも感謝しています。そのせいか、自分も子供に対して 他の家庭よりは厳しいだろうなと思います。でも、自分が育てられた時よりも、緩くていいんじゃないかと思う個所については、寛大にしてるつもりはあります。
今の家庭は、子どもに理解を示すところが多く、わたしとしてはその中で子育てがしづらくなってると感じることがたびたびあり、そこでうちの子どもとの関係がなかなかうまくいってないのだと思います。
具体的には、下の子どもについてですが、校則で禁止となっている友達宅への外泊をしたがります。
その家のお母さんでも知っていれば まだ少しは考えるのですが、高校となればあまり保護者と会うこともありませんので、お友達の家に泊まると言われても、心配ですし、校則を破るようなことは 親として
賛成できません。でも他の家庭の子は 許すことろが多いみたいで、先日も部活の仲間のうち、4人ほどがその中のお友達の家に泊まったみたいです。
それから、上の子どもについてですが、下の子どもより扱いやすく、うちは厳しいからと分かっているので、初めからあまり無理を言って親を困らせたりはしません。
わたしも、もう高校卒業したので、家を出て一人暮らししてると思えば、そこまで縛り付けるのもよくないので、友達のところへ泊ると言えば 信じて許しています。遊びや飲みに行っても門限12時にしていて
それなりに理解を示しているつもりです。
ところが、やはり自由な友達や家庭が多いみたいで、カラオケのオールをしようと誘われたり、夜中の1時に帰っていいかと聞いてきたりします。カラオケのオールはあまり感心しないので、できれば帰っておいでというと、先日は帰ってきました。しかし、昨日の夜中1時の件に関しては、今ともてぎくしゃくしています。
高校時代の部活の仲間の集まりで、他の家庭は何も言わなかったみたいです。わたしは12時までには帰っておいでといったので、帰ってはきたのですが、部屋で泣いていたみたいですし、それから腹を立てていて、重苦しい空気のままです。もちろん、みんなと1時まで居たいのは分かりますが、夜中1時に若い娘が町をうろうろするのは危険で心配だから了解しなかったのですが、子どもにはわかってもらえないようです。
わたしも子どもの気持ちを考えると 許してあげるほうが親子関係もぎくしゃくしないし、楽なのですが、
学生のうちは親がちゃんと育てなければという思いがあるので、そうしているのですが、わたしが間違っているのでしょうか? わたしだけが、厳しすぎるのでしょうか?
親が今の時代に合わせて、高校生の娘にも大学生の娘にも何も言わずにすべて許すほうがいいのでしょうか?
それと上の子どもに関しては、一人暮らしをさせれば 私もいろんなことを見なくて済むので、一人暮らしをさせて自由にさせたほうがいいのでしょうか?
とても悩んでいますので、どうか助言をお願いいたします。

40代/女性 | 日付:2010年5月 5日(水) 12:34 JST | 閲覧件数: 3,472

ご息女に相談するような形で、自分の気持ちを伝えていきましょう。

公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ 増田 進明

文面から、
① 自分は厳しすぎるのか?(間違っているのか)疑問に思っている
② ご息女としつけについて相互理解が得られず、ぎくしゃくしてしまっている

ということについて、お話していきたいと思います。
(遠隔地に引越しをしたこともあり、現在ネットが常時使える環境にありません。
返信が遅れてしまいもうしわけありません)


まず①についてですが、
しつけなど、家庭内での取り決めについて、それが厳しいか厳しくないかの基準は、
子供の資質にもよりますし、一概に言えないと考えています。


たとえば非常に周囲の影響を受けやすい子供であれば、自立するまでの期間、
特別配慮して門限などの取り決めを守らせるなどの必要があるのかもしれませんし、

それを他の家のお子さんと比較すれば、たしかに「厳しい」という表現になるのかもしれませんが、
だからといってそれが悪いのかといったら、それとこれとは別問題だと思います。


そしてお母様ご自身も、ただ単に自分の思い込みのようなもので判断しているわけではなく、
さまざまな試行錯誤や思い悩みの末に、思慮深く決めている事柄であるわけですので、
基本的にはそれで良いと考えますし、誰のそしりを受けるいわれはないはずです。
ですのでそれはご安心くださればと思います。


次に②についてですが、

このような場合、私としては今回ご相談いただいた文面のようなお母様のお気持ちを、
質問形式でお子様に伝える(相談するような形で)ことをいつもオススメしています。

お子様と話し合える土壌はできているご様子ですので、
「こうやってぎくしゃくしてしまっていることについて、本当はそうならないようにしたいんだけど、
どうしたらいい?」

という感じで相談してみるような感じです。
当然ご息女からしたら、「自分の思うようにしてもらえればぎくしゃくしない」という答えが
返ってきたりすることでしょうから、

それについては、
「でもそうすると私はこういうことがあるんじゃないかと心配なんだけど、安心するにはどうしたらいい?」
といった感じで質問してみたりすると良いと思います。


ポイントは、相手の答えを期待することではなく、自分の気持ちを伝えることなので、
相手の答えが期待するようなものでなくても気にしないことです。

「そうか、そういう考えなんだね」という感じで終わらせると良いと思います。

何日かした後、あらためて同じような質問を再度してみたりするようにして、
お母様がなぜそのようなしつけをしているのか、その「なぜ」の部分をときどき伝えてあげたらと思います。

そうすればその場面ではご息女の理解が得られなくても、お母様の気持ちに触れる回数は増えますので、
「大人になった今となっては感謝できる」といった、
現在のお母様と同じ心境を将来的には得られるような、最低限の土台は出来上がると思います。

ですのでこれについても、将来的にはわかってもらえるという意味では大丈夫ですので、ご安心いただければと思います。


その上で、やはりいくら心配していろいろ手を尽くしても、それで100%安全という状態にはならないわけですし、
子供は最終的には「自立」させていく必要があるわけですので、段階的に寛容にしていっても良いかもしれません。

現在のお母様の心境としては、「すくなくとも学生の間は…」というお考えですので、
それはそれでかまわないのですが、お母様ご自身がそのためにあまりにも苦しんでしまっているのであれば、
部分的にお子様のご意向に沿ってあげることも、お母様とご息女双方にとってプラスとなる手段のひとつかもしれません。

今よりも寛容になった場合と、現在のままである場合と、
同時に比較することができない以上、どちらがよかったのかなんて誰にもわからないわけですから、
最後はお母様の選択によって決めていくしかないのですが、
①、②について今一度考えを整理して、いくらか実行していただきながら、
今の一番心配な時期を乗り越えていただけたらと思います。


長文読んでいただきありがとうございました!

このプロに有料相談

回答日時:2010年5月12日(水) 21:58 JST

増田先生、お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。

とても丁寧に、しかも具体的に回答していただいて、本当にありがとうございました。
読んでいてまた質問したくなるところで、それを察したかのように回答していただいたのには、
正直びっくりしました。どうして私の気持ちや疑問がわかるんだろうと。
でもお陰で、十分納得した感じがしています。

わたしは気短かで、こどもとの会話(特に下の娘・・・下の娘も短気なので)とは、なかなか時間をかけて自分の考えを冷静に語り、子どもの気持ちを聞くということがうまく行きにくいのです。

あれから子どもとの関係も少し落ち着いて、幸い今は心配事もない状態なのですが、また遠からず
わたしにとって困ったことが起きると思います。
でもその時に困らないように、増田先生の書いてくださったことを普段から、少しずつ実践できるようにしたいと思っています。

先生に回答していただいて、わたしの気持ちが先生に理解していただいたのがとてもうれしくて、
安心できました。絶えず子育てには、試行錯誤してるつもりですが、子どもとの関係がうまく行かなく
なると、間違ってるのだろうかと不安になって心配してしまい、自信が持てなくなったりしていたので、
先生に心強い言葉をかけていただいて、本当によかったです。

先生の言葉を胸に自分自身頑張りたいと思いますが、またいつか行き詰った時には相談するかもしれません。
その時は、どうかよろしくお願いいたします。

| 40代/女性 | コメント投稿日:2010-05-23 |

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公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ
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