お父様はご自分に文句を言っているのかもしれません。

心理カウンセラー 筒井 恵里子

　お父様の言動に、困っていらっしゃるのですね。怒りっぽく、一日中何かしら文句を言っているのを聞いているのは苦痛でしょう。ましてやそれがあなた自身に向けられたら尚のことですね。苦手意識や許せない気持ちを持つのも無理のないことかもしれません。
　そして休日になると部屋を占領されるのですからたまりませんね。お父様には言っても無駄なようですから困ったものです。まずあなたの居場所を探す必要がありますね。休日、家の中にゆったりできる居場所はありそうですか？もしなければ外に作ってみてはどうでしょう。仕事を始めたら経済的な余裕もできるでしょうから、あなたがリラックスできる空間や時間を作ってみてはいかがでしょうか。
　それから、お父様の言動ですが、こんなふうに考えてみてはどうですか。お父様が文句を言う対象は、たぶんお父様以外の人や物なのだと思いますが、本当はお父様自身に向かって発しているのだと捉えてみてください。例えば、あなたに親孝行するように言うことは、本当はお父様自身が親孝行しなかったことへの罪悪感からお父様自身に向けた言葉なのだと。つまりお父様は自分でも気づいていないけれど、自分に対して不満や罪悪感がたくさんあって、それを認めずに、自分は正しいとばかりに強がっているので、本当は自分に向かうべき言葉が他の人や物に向かってしまうのではないかと思うのです。そんなふうにお父様の言動をとらえてみたら、あなた自身には関係のないことだからいちいち気に留めるのはやめよう！と少し気楽になりませんか？
　お父様が変わることは当面期待できないようですから、あなたのとらえ方やお父様との距離を変えていくことで、今よりも居心地良く過ごしてみてください。

回答日時：2010年1月11日(月) 16:26 JST

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