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親の面倒について

ご相談者:30代/男性

私の親に関する相談です。相談の本題の前に経緯と状況をお伝えします。
私の父は以前、自営業をやっていましたが、うまくいかずに
金融機関、知人、親戚等に多額の借金を負ってしまいました。
金融機関方面は父親の兄が肩代わりをして、歯止めをかけることは
出来ましたが、結局父は自己破産をしました。両親共に地元を出て
福岡に引っ越し、父は電気製品の出張修理(契約社員)、母はパートを
して生活しています。
法律的には返済義務は無くなっているはずですが、知人、親戚には
義理を通すためにこの10数年間返済を続けています。しかし、特に
肩代わりをしてくれた伯父へは数千万の借りがあり、とても完済出来る
状況ではありません。
両親がこのような状況であるため、私も毎月仕送りをしていましたが、
5年程前に結婚した事で、仕送りが出来ない状況となりました。その後は
弟にバトンタッチして仕送りをしてもらいましたが、その弟も昨年結婚し、
そのタイミングで、両親も「もう受け取れない」と、仕送りは完全に
ストップしています。
福岡に移ってからの父親の仕事はというと、毎日修理で飛び回り、
毎日手取りで売上を持ち帰り、月に一回前月分の部品代を会社に支払う
システムらしいのですが、使用した部品の種類によって非常に波が
あるらしく、月によっては支払い超過で手元に残らないこともあり、
年に1~2回、援助要請が来ます。
このような状況で生活してきましたが、両親共に60歳を超えたことで
給料が下がり(毎月の請求が上がり)、両親も先行きが非常に不安だそうで、
今後の事を考えなければならない時期になってきました。
まず最初に考えたのが、長男の私、若しくは弟が同居で面倒を見る
ということですが、まず私が現在、仕事で一時的に(のつもりですが)
東京にいます。東京での同居は両親も私も嫌だと思っており、福岡だと
私の会社的に仕事が無く、難しくなります。昨年まで私が住んでいた
関西だと両親も悪くない感触なのですが、いつ戻れるかわからない状況
です。私の妻もそもそも同居には抵抗がある模様です。
弟夫婦は両親と同じ福岡に住んでいるのでその点は都合が良いのですが
経済的に余裕が無い模様です。
長くなりましたが、相談の本題はここからになります。
同居が暫く難しそうなので、①あらゆる手段で自立してもらう②仕送りをする
が解決策かと思っています。①で最初に思いつくのが生活保護なのですが、
まず審査が非常に厳しいと聞いているのと、条件を調べたところ、
「まずあらゆる制度等を利用して自立を試みること」みたいなことがここでも
うたわれています。私の勉強不足なのもありますが、一体どのような制度が
世の中に存在するのでしょうか?ここを教えて頂きたくて相談した次第です。
ちなみに年金については、若干支払い不足がある模様で、65歳支給に向けて
支払いを続けているみたいです。
あと、加えて②の方法ですが、どの程度の仕送りが最適で、みんなが納得出来る
のかが悩みどころです。私の妻によると、妻側の両親は毎月の年金6万円で生活
出来ているとのことで、仕送りの必要性に疑問を持っているみたいです。
このような話は、全家族の家計簿、収支、生活ぶりを丸裸にしないと全員が
納得出来ないような気がしており、どうしたら良いものかと思っています。
(6万円で生活出来る、というのも証明するものがありませんし。。。)
こちらの②の方も、何か良い事例があれば教えてください。
非常に長くなりましたが、合わせて2点、良いアドバイスがあればご教授
頂けますよう、よろしくお願いいたします。

30代/男性 | 日付:2009年12月12日(土) 23:50 JST | 閲覧件数: 6,048

伯父様ともよく話し合ってください。

永井 隆一

はじめまして、永井でございます。
ご相談内容を拝読いたしました。

生活保護制度に関することからご紹介いたします。

生活保護は「国で定める最低生活費を下回る場合に、足りない部分について保障する」制度です。仕事の給与、年金、各種福祉手当、仕送りなどを合計して、なお最低生活費に満たない場合に、その足りない部分がお金(保護費)として支給されます。

生活保護は世帯を単位として適用されます。ですから、世帯全体の収入を合計して、最低生活費を上回るときは適用されません。

保護の申請にあたっては、「補足性の原理」を満たしているかが問われます。内容は多岐に渡りますが、目的は補足性の原理を満たしているかどうか、すなわち、「できることはすべてやった上で、相談に来ているのかどうか」を確認することです。
相談の際に福祉事務所で確認されることは、次の点です。

① 働ける人は働くこと。
病気や高齢が原因で働けない人にまで、「働くこと」を条件にすることはありません。微妙な判断は一律的に決められるものではなく、個別に生活状況等をうかがいながら福祉事務所が判断していきます。なお、「ワーキングプア」のように明らかに低収入で生活が成り立たないと判断された場合、正社員や契約社員という身分であっても認められることがあります。

②資産価値のあるものは処分すること。
有名なのは自家用車ですが、保有はまず認められません。また、生命保険についても、原則として解約する必要があります。ただし、いずれも例外がありますから、かならず事前に相談してみてください。なお、手持金や預貯金は、合計で数万円程度しか保有は認められません。これ以上の手持金がある時は、生活費等に消費してから申請を受け付けることになります。

③援助できる身内がいればその人に援助を求めること
三親等内の親族には扶養義務が発生します。通常は、「親兄弟子供」が扶養の範囲に入ると考えてください。生活保護の申請後、通常は扶養義務者に「扶養照会」と呼ばれる手紙が送付されます。
後述いたしますが、伯父さんとはこの扶養義務者に含まれることになると思われます。

④利用できる制度があれば利用すること。
 「他法他施策の原則」と呼ばれています。高齢者なら年金や介護保険、母子家庭なら児童扶養手当・児童手当、失業中なら失業保険などです。どんな制度が対象になるのかは、生活保護の相談にいくと教えてくれます。

小職において、最近まで某市の生活保護ワーカー(生活保護の担当職員のことです)だった者に参考として、意見を求めました。
その者曰く、
・ 伯父さんへの返済は、道義上の理由によるものとのことであれば、免除してはもらえないか?窓口でも、最低生活を営むことをに困難しているのが、本来、扶養すべき親族への借金の返済であれば、結局のところ、これを免除してもらうことで、自主的に解決するように助言されると考えられる。
・ 最低生活の水準を図るうえで、毎月の世帯収入・親族からの仕送りの額及び借金の返済額を記録として提出してほしい。これが、月々でまちまちになっている場合、審査に非常に時間がかかる。
・ 自治体によっては、福祉総合相談という窓口があるので、相談に行かれて欲しい。もちろん無料なので、ここで別のアドバイスを受けることができる可能性もある。
というものでした。

次に、月々6万円の年金によりで生活が成り立つかということですが、地方に居住していて、持ち家に住み、ご夫婦で約12万円の年金を受給し、さらに、預貯金もあるのであれば、一般的には可能でしょう。しかし、本件ではいかがでしょうか。小職は難しいと推測します。

さらに、お父様の借金についてですが、これは何かしらの書面によるお約束がされているのかご確認ください。もちろん。書面の有無に関わらず、将来、お父様の借金は相続によりあなたにも及びます。もちろん、相続の放棄は可能ですが、お父様もご親戚との関係に配慮されて返済されていることと存じます。これについてもあなたのご家庭の将来の問題としてご考慮いただきたく存じます。伯父様にもご家族があるかと存じますので、よくお話合いをされことをお勧めいたします。

ご不明なところ、また、具体的な手続きのご要望がございましたら、小職までご連絡賜りますようお願い申し上げます。

回答日時:2009年12月13日(日) 21:33 JST

迅速な回答有難うございました。
父と叔父との間で一度話し会ってもらうこと、そして両親の住む自治体の福祉制度を
確認して相談してみることにします。
どうも有難うございました。

| 30代/男性 | コメント投稿日:2009-12-15 |

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