結婚前の個人の財産・借金は、結婚後もそのままです。

松下 豊太郎

ご相談文を法的視点で整理すると次のようになります。
結婚前からの預貯金等のプラス財産も借金等マイナス財産は、結婚後も本人の独自のもので、相談者さんの共有財産(借金)にはなりません。したがって、相談者さんが保証人とならない限り責任は生じません。

結婚後　ご主人が相談者さんより先に死亡した場合、その借金は相続の対象となります。この場合、一切の財産を相続しない相続放棄の手続を家庭裁判所ですれば、責任を負うことはありません。また相談者さんのご両親ご兄弟は相続人とはなりません。事業資金などの保証人や担保提供者にならないことです。

別途、新規開業アドバイスの視点からは次のようになります。
個人事業なのか　法人を設立されるのかは不明ですが、新規事業は軌道に乗せるまで、「石の上にも３年」ということわざの通り、経営者として無給無休の覚悟がいるといわれるほど気力体力を消耗します。
サラーマンの妻と違って、直接事業に加わらなくても、そのご主人をそっと笑顔で支える覚悟が必要です。この相談者さんの心の支えが、事業成功のキーポイントとなるといっても過言ではないでしょう。

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回答日時：2009年8月17日(月) 21:40 JST

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