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身に覚えのないいいがかりをつけられました。

ご相談者:40代/女性

中2の娘のことでのご相談です。
2日前に、他校のテニスの友達(娘はソフトテニス部で、小学生のころから強化選手として、色々な地域の子供たちと交流があります)から、『うちの学校の1年生のOさんが、12月の近畿大会の日に、あなたにあざが残るほどの暴力を受けたと言っているけれど本当?』とのメールがきました。  娘には全く身に覚えのないことで、指1本も触れていない、と申しています。  その件は相手の学校のテニスの顧問に伝わったようで、昨日うちの学校の顧問に事実確認の連絡があり、娘は夕方学校へ呼び出されました。

うちの顧問からの報告では、相手の学校の顧問が相手の親御さんに『何もやっていない』と伝えたところ、その場でも0さんは『やられた』と言い張ったそうで、親御さんはそれが事実なら被害届云々とまでおっしゃったそうです。

事件があったとされる日は私も応援のために会場にいましたし、状況から考えても100パーセントやっていませんので、なにがあっても引くつもりはありませんが、やった、やらない、言った、言わない、では堂々巡りになるのは目にみえています。

今度、本人・顧問・親が集まって話し合いをする予定ですが、相手があくまでも『やられた』、と言う場合どうすればよいのでしょうか。 今回、私も娘も事実無根の濡れ衣をきせられて、たいへん憤慨し、精神的に被害を受けています。 そこことについて、こちらから訴えをすることは可能でしょうか?

40代/女性 | 日付:2010年3月12日(金) 22:29 JST | 閲覧件数: 4,975

対人関係における「危機的場面」の乗り越え方を学ばせてください。

公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ 増田 進明

ご相談、ありがとうございます!
内容、読ませていただきました。


こちらから訴えを起こす、といったことに関しては、
ご息女とお母様にとって、熟慮した上でそれが最善とご判断されるのであれば、
そのときは法律を専門とされる方にご相談いただければと思います。

私からはご息女に対する教育上の配慮について書かせていただきます。

(引っ越しをしたためしばらくPCを使える環境にいなかったことがあり、ご返答が遅れてしまい大変申し訳ありません)


これは以前のご相談者の方にもお伝えしたことですが、
このような形でいわれもない誤解を受け、不利益を被ることというのは、
社会生活を送る上で、今後も起こりうることであると思います。


今回の場合あきらかに言いがかりであるわけですし、
ご息女が大変憤慨し、精神的に苦しい思いをすることも無理からぬことで、
お母様がなんとかご息女を守ってあげたいと思う気持ちが大変伝わってまいります。


すでに一同が顔をそろえて話し合いをした後のことだと思いますし、
あるいはなんらかの決着がついていることと拝察いたしますが、
今回の体験をできるかぎり今後のご息女の人生の糧になるような形で終えていただければと思います。


つまり、この先の人生において、
なにかで今回のようないわれのない疑いや言いがかりを受けることがあるかもしれませんから、
それに対してどのような対応をするか、せめてその処世法のようなものを学ぶ場にしていただければと思います。


今回のように、言われもないいいがかりを言われたら、
大変な苦痛ですし、感情的になってしまうことは人として至極自然なことだと思います。

しかし一方で、人間感情的になっているときにする言動なんてものは、たいていろくなものではありませんし、
感情的なやりとりになるとこじれることが多いので、ますます心労が募る結果になってしまいます。


今回の出来事でそのような事態になった場面がもしあれば、
今後は憤慨した心境の中でも、できるかぎり適切なコミュニケーションを取る必要があることを認識させ、

それができれば、将来の対人トラブルを回避することができたり、
トラブルがあったとしても、その苦痛を軽減することができるということに気付かせてほしいと思います。


(つまり、コミュニケーション能力を磨いていくことは「身に着ける価値」があることだと、ご息女に気付いてもらえれば、
ご息女の今後の対人関係において、成長が促進されることだと思います。)



今回のように間違いを認めない相手に対して向き合う場合は、
かなりのこころの広さが必要になります。

しかし単に「こちらが被害を受けた」という被害感情を残すだけで終わらせたり、

こちらが正しいからといって、相手の批判をしたりというような、
ご息女の人間不信感情を募らせる経験だけをさせて決着という形にしてしまうと、

今回の一件は、今後のご息女の人間関係においてはマイナスの効果でしかありません。


文面では読み取れませんが、相手の彼女にもなにか言い分があったり、
「もう今さら後には引けない」と意地になっているような、まだ未熟な部分があって、
事実無根の出来事をいつまでも言い張っているのかもしれません。


そんなときに相手のそんな「至らなさ」をできるだけ許し、
「どちらが正しい」でなくて、どうすればお互いにとってより良くなるかを話し合えるような人間になれるようこころがけさせ、

将来における、対人関係においての「危機的場面」を円滑に乗り越える力を、ご息女に身につけさせてほしいと思います。


長文読んでいただき、ありがとうございました!

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回答日時:2010年4月 6日(火) 22:36 JSTお礼のコメントを書く

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公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ
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