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心の悩み

ご相談者:10代/男性

僕は男なのに男の子の事が好きです。
これからどうしていけばいいかわかりません。
教えてください

10代/男性 | 日付:2010年3月 3日(水) 01:19 JST | 閲覧件数: 5,592

ありのままで生きることができるよう、準備を進めましょう。

公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ 増田 進明

ご相談ありがとうございます!
内容、読ませていただきました。


(私からはご依頼主様の現状や社会情勢を踏まえて、
現実的に必要な対策や、こころがまえについてお話させていただきますが、
医療的な事柄に関してお悩みがあれば、医師などの専門家にご相談ください。)


物心がついたときから、男の子全般において、好きだという感情を覚えているのか、
それとも通常はそうではなくて、特定の誰かにのみそういう対象に見えるのか、文面からは読み取れませんが、


いずれにせよ日本は諸外国と比べて、性に関する心の悩みを持った人たちに対して、
残念ながら、全体的にまだまだ理解や共感をしてくれる人が少ないのが現状だと思います。


おそらく10代のころの現在が、周囲の人の理解や、居場所が一番必要なときであろうのに、
それがなかなか困難な状況におかれていると思いますので、孤独な気持ちもあるでしょうし、
大変おつらい心境であることと思いますが、

私からは以下のふたつについて、こころがけていただければと思います。


それは、
① ありのままで明るく生活できる環境作りにとりかかること
② 「自分は自分で良い」と信じ、周囲の「不理解」に対する「理解」をすること、です。


まず①についてですが、たいてい10代などの若い頃は、性の悩みを抱えている人たちについて、つい偏見を持って見てしまったりする人が多いものですが、
情報は徐々に広まっていますから、ご依頼主様のような心の悩みを理解し、支えてくれる方が増えてくることはまちがいありません。


特に都会においては人も情報も多く、かつ価値観が多様なので受容的な人が多いようです。
今はサイトもあったりしますから身近にいなくても理解者は得られる可能性も高いですし、
今後ご依頼主様にとって、理解者を得ることにおいても、居心地の良い環境を作ることにおいても、今よりも先行きが暗い要素はありません。

その事実を踏まえた上で、まずは徐々に自分のありのままを発揮できる環境を作る準備をしていってください。

たとえば、都会に住むことができるよう、必要なお金を準備したり、
都会で就職や進学ができるように勉強することも、必要だと思うのであれば努力する価値があります。

平行して、サイトなどで同じ悩みを抱えているような人の情報を集めてみるのでもいいと思います。


ご依頼主様と同じ悩みを抱えている方の多くが、そうやって徐々に居場所を見つけていった経緯がありますし、
先行きはすくなくとも今よりは明るい社会情勢であるわけなので、今は将来の生活の環境整備をしてほしいと思います。



次に②についてですが、これは他のご依頼主様にもお伝えしていることですが、
自分に素直な生き方をすることがとても大切で、そうすれば長期的に見て最も生産的、建設的な人生を送ることができます。
反対に、自分を偽って生きることは、非常に消耗的な人生になりがちです。


理想を言えば、性に関する悩みを抱えている方々に対して、
世の中の人すべてが理解を示していくことが望ましいのですが、
中にはまだまだ理解のない方や、こころない方がいたりするのが現実の社会情勢だと思います。

また、今までは理解を示している人であったのに、感情的になったりしているときに、つい相手を傷つけようとして差別的な発言をしたりするかもしれません。
そうなると「今まで理解してくれていると思ったのに」と、裏切られた気持ちがしてとても傷ついたりするという事態になりかねません。


そんなときにこそ、自分らしさを見失ってしまわないよう、今のうちから「自分は自分で良く、自分に素直に生きることが大切」をこころがけてください。
そうは言ってもなかなかそういう生き方ができないときももちろんあるかと思いますが、①のように環境整備をしていくことと平行してこころがけていくことだと思います。

そして、不理解な人は、たまたま情報に触れる機会がなく、知識が足りなかったり、自分と違う考え方の人が受け入れられない、まだ器が小さい人であったり、
なんらかの原因で理解できない状態である人であるわけです。

本来はそういう不理解な人に非があるのかもしれませんし、そういう人たちがいなくなるのが望ましいのですが、現状はまだその段階でない以上、
むやみにそんな人たちに人生をふりまわされることがないよう、不理解な人に対し、「なんらかの原因でこの人は理解できない状態なんだ」という理解を示すような、
「心の準備」をしておけば、いざそういう場面に立ち会ってしまったとしても、ショックが小さくなると思いますので、
もっともっと社会情勢が良くなり、多くの人が心の悩みに理解を示してくれるようになるまでの、当面の処世術としては、②のようなことも必要かと思います。


長文読んでいただき、ありがとうございました!

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回答日時:2010年3月20日(土) 02:54 JSTお礼のコメントを書く

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公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ
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