まずは仕事について、そしてあなたのありたい人間性について考えてください。

公認心理士 / ｽｸｰﾙｶｳﾝｾﾗｰ / 研修講師 / ｺｰﾁ 増田 進明

ご相談ありがとうございます！
内容、読ませていただきました。


まず、反省についてですが、少年院の生徒にも、
「反省している」というのはどういう状態なのかわからないという悩みを抱えている生徒がすくなからずおり、

なにをもって「反省が見られている」というのかは、定義が非常に難しいところだと思います。


あなたの周囲の方々が「反省が見られない」と感じている理由がどこにあるのか、
文面からは読み取りにくいですが、

横領をしてしまったころのあなたとは、なにか成長があったりすることを期待しているのではないかと思いますし、

その「成長」のひとつの要素として「自分で考えて動く」という点を挙げているんだと思います。


では、お母様や保証人の方が、なにをどう考えて動いてほしいのかということについてですが、
文面から推察する限りでは、

今後のあなたの人生設計について、

①生活の基盤となる仕事について、今後どのようにしていこうと考えているのか、

（どんな仕事で生計を立てていくか、仕事は経験を積むとステップアップできるものなので、
たとえばまずはこのような仕事をして、１０年後にはこのように仕事を発展させていくことを視野に入れている、などの見通しなどを考える、など）


あるいはもっと深い部分として、
②ひとりの人間として、どのような生き方をしていきたいと考えているのか、
（人生理念として、どんな人間性でありたいか、一度の人生でどんな自分に成長していきたいか、など）

そのようなことを質問されたとして、あなたが明確に答えることができ、
さらに行動として、示していく（見せていく）ことができるようになっていく、
そんな感じになれば、周囲の方の意向に沿うような方向にむかっていくような気がします。


そして、たとえば仕事を着実にこなすことができているとか、
目に見えた結果が出てきたら、徐々に信頼が得られるようになってきて、
反省が感じられないということも言われなくなってくると思います。


まずは①や②について考えてみてください。
そして、その考えを実現するためにできることとして、すぐにできることをから、
実行してみることだと思います。


さらに「今自分は将来設計として仕事はこのように考えていて、こういうところから取り掛かろうと思っている」ということを周囲の方々に伝えていくことだと思います。


反応として「そんなことできてあたりまえだ、その程度のことしかしないつもりなのか」
といった、もっと高い要求水準を期待されるかもしれません。

多少の背伸びはいいですが、現時点での自分のできることとできないことは冷静に見極めをして、

「口だけ人間」にならないよう、「行動」という目に見える結果を着実に示していくことです。

地道な努力が必要ですし、文面からではお母様や保証人の方の口調は非常に厳しいものがあるでしょうが、
それらで心が折れてしまうことなく、「結果」に焦点をあてて取り組んでいく、
そういう姿こそ、真に「反省の感じられる姿」なのかもしれません。


あなたがこのようなご相談をしてくださった背景には、
「今までの自分を変えたい」というお気持ちがどこかにあるからだと思いますので、
そのお気持ちを大切に、今回の逆境を成長の材料に変えてくださればと思います。

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回答日時：2010年2月16日(火) 00:00 JSTお礼のコメントを書く

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