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離婚後暫くしか養育費を払ってもらえてません、請求するには?

ご相談者:70代/男性

娘が9年ほど前に協議離婚いたしまして、養育費を月3万円でお互いの親を立会人で覚書を取り交わしました。2年ほどは支払がありましたが、その後全く音信不通です。勿論養育費も支払われておりません。
本人の実家は分かっていますし、本人の姉上も年一回の孫への便りはあります。
今後差し押さえなど法的請求は出来ますでしょうか。お尋ねいたします。

70代/男性 | 日付:2009年6月15日(月) 19:15 JST | 閲覧件数: 1,523

請求は出来ますが その前に準備が必要です。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

ezokumaさん、御相談 ありがとうございます。
しかし冒頭でつれない事を申し上げますが私は離婚に関するカウンセリングという事で 考え方や心構え。または離婚を回避したりのアドバイスをしている為 このように離婚が成立していて 約束の内容を不履行にされている場合はやはり法律家に御相談される方が的確なのではないかと思います。
とは言え、私の所へこうした相談が多く寄せられる為 弁護士の先生をご紹介したり、時には一緒に立ち会って先生の回答の見聞きしておりますので 全く知らないわけではありませんので どういった先生に(法律家といえども色々な立場の先生が居られますので)ご相談するべきかも含め私の立場から見た感想を述べさせていただきますね。

まず 差し押さえや法的請求などは 覚書も交わされていることから可能だと思いますが これは一度、覚書を持参し法律家に見ていただいただくか、直接裁判所の窓口で御相談下さい。職員の方でも丁寧におしえてくださいます。
恐らく裁判に進む事になると思います。
しかし こうした裁判をする事において お子様のお父様、つまり娘さんの元ご主人の生活状況も聞いていきますので逆に生活状態が困窮している理由などがあれば 元ご主人から減額請求などをされてしまうときがあります。
そして脅かす訳ではありませんが 離婚された当時と仕事の状態などが同じであれば、まだいいのですが
仕事を辞めていたり、また再婚して子供さんが出来ている場合などは 養育費の支払い条件の見直しと云うことも言われるかもしれません。

私はこうした事が元ご主人さんに本当に起きているといいのですが 支払いができ難いというポーズをされてしまったら(つまり嘘を付かれたら)確かめる事に苦労をします。
それでも まだサラリーマンでいるのであれば収入証明の開示を請求すればいいのですが 中には仕事をしていなかったりすると 本当の意味で支払いが困難になりますよね。
そしてもっと困るのが自営業に転身していたら 収入は自己申告のようなものですから 低く抑えられていることがあります。
ですから もし 裁判となる場合 私なら 裁判をかける前に 元ご主人の身辺の状況を調べておいてから
裁判へ進まれるべきかと思います。
つまり これから 元ご主人の述べられる事が 何が嘘で何が本当かという事を 前もって把握しておかないと 何かを言われてそれを確認するという事になると 全てが後手後手になり もっと悪く言うと
「絵を描かかれる」事になる事もあります。

こうして 単に裁判や養育費請求と言っても 申し立てたらあとは 裁判さえ待てばいいという考え方は受身過ぎます。 申し立てればそれで終わりという事ではなく水面下で準備しておかないといけない事はあるという事を知っておいて下さい。

そして弁護士の先生にお願いするという事もひとつの方法です。
これはどういうことかと云うと 裁判とかをすると言うより 手っ取り早い場合があります。
つまり 示談交渉ですね。これは弁護士の先生に入ってもらって これまでの不払い分の請求と同時に養育費の請求と確約を新たに交わすという事です。

離婚時にご両親立会いの元で 「覚書」を交わされたことは 間違いではありませんが 本当の事を言えば覚書ではなく 「公正証書」の形にして 「公証人役場」に届けておけば 今回のような場合に 「約束不履行」として 直ぐ裁判を出来る強化手段だったのです。差し押さえは それからです。
だから覚書では少々 効力は弱かったかな・・と云う気がします。

でも法律家の中には 行政書士と立場の先生もいらっしゃいます。
こうした立場の先生に 離婚時に「協議離婚合意書」という物を作成していただき、公証人役場に届け出ておくというのも 上記にある効果と同様の役目を果たしますが 行政書士の先生の仕事はあくまでも「文書作成」です。
これは普通、貸したお金を返して下さいとか 約束事を守って下さいという事を 内容証明で送る時などには
効果的ですが こうした夫婦の養育費など、すでに何年も払っていないような悪質な場合 文書を送っただけで解決する事は 考え難く やはり裁判にもって行くという運びになります。

そうなれば 文書を書いていただくということより やはり裁判と云う事に お供してくださる弁護士先生と云う事になるのではないでしょうか。

これまで 離婚に際して、色々な調べ事もされezokumaさん親子が一丸となって取り組まれた事は判りますが 一般人が先のアクシデントまでに備える事が出来るかというと難しいと思います。
やはりどこかプロが取り組む場合は 約束を不履行にされた場合の事までも視野に置いて対策を練りますので 今の状況を考えると弁護士の先生に依頼されることが 得策かと思います。

普通に考えると 「養育費不払い」だから 「請求」という文書などで請求すると言う方法をとるのが 簡単ですがこうした現状を起こすタイプのご主人に請求しても 「ハイ、そうですか」と素直に応じるとは思えません。それでも 一度文書で 駄目元で請求してみようということも考え方としてあると思いますが なんでも「試し」と云うことは 相手に本気と取られません。

変な例え話ですが 田んぼに集まるスズメを脅かす為に ドドーンと空砲を撃ったら スズメは警戒して暫く寄り付かなくなります。
それと一緒です。特に人生にはお試しなどはなくて 全て本番と云うか 本気しか効果はありませんのであまり回り道はせず 裁判を掛けるという事をした方がいいと思います。
その時に弁護士に協力を仰ぐ事は 一層の力の強化になりますので 裁判を強いものにしますね。

そして その前に大切な事は 隠密で元ご主人の現況を把握しておく事。
この事をお勧めいたします。

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回答日時:2009年6月16日(火) 09:35 JSTお礼のコメントを書く

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