相談&回答 |
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回答プロ:夫婦問題カウンセラー 村越 真里子
ご相談者:30代/男性
現在、離婚するに当たり、妻と協議をしています。
財産分与についても、会社都合で転籍しているため、退職金というまとまったお金が入っており、この50%を支払うつもりですが、本来であれば、現時点でないこのお金を支払うことに何の配慮がなく、離婚理由も自分には全くないと言う理解です。
慰謝料及び養育費は支払いますが、相手方の要求に納得ができません。慰謝料について、結婚後に病を患ったことを理由に本来結婚をしていれば生活が保障されるものが、離婚によりなくなるので、死ぬまでの本来得られるはずのものを補償として更に上乗せ要求をされています。結婚前に病など無く、その様な病気になるとも考えられず、あくまでも結婚後の後天性のものです。また、養育費についても、毎月一定額を支払うと申し入れているにも関わらず、一括支払いを要求しています。この様なことは一般的なことでしょう?
更に結婚の際、相手の親から準備金として頂いたお金を返金するようにとも言われています。必要あるのでしょうか?
妻は弁護士に相談をしているようです。しかし、費用は無料で既に数回行っています。無料相談がそんなできるものなのでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですがご回答頂けましたら幸いです。
30代/男性 | 日付:2008年11月 3日(月) 19:58 JST | 閲覧件数: 1,094
nmtさん、お返事遅くなり申し訳ありません。
また 最初に 私はnmtさんに謝ります。
私の仕事は 相談者の悩みを解決する事にあります。
しかし ここに書かれてある内容だけでは情報不足で お答え出来ないのです。
一般の心理カウンセリングは その「思い」に対して 相談者ご本人に「気づき」を
促すもので 手法はオウム返しで 「思い」という苦しみを軽減させてくれる為のものですが
決して アドバイスをしてはいけないのがルールであるのが 心理カウンセリングです。
しかし 私の生業とする 「離婚カウンセリング」では 実際の問題を解決しなければ
意味が無いので 問題の原因が判らなければ 何とも結果をはじき出せないのです。
従いまして「思い」はちょっと 後へ置いておく事になりますが、これは「問題」が解決できる事により
結果的に気持ちは随分軽くなられます。
だから「何があったか」をお聞かせ願い そこから答えを出さなければならないので
実は カウンセリングではご法度の アドバイスをバンバンやっちゃいます。
だから カウンセリンとは 「名ばかり」で、実は「コーチング」だとお考え下さい。
しかし そうは言っても 相談者の訴えは まずお気持ちからお話になられますので
それも充分お聞きした上で 本題に入ります。
しかし 多くの方のお話は 「思いの吐露」であって 何があったかは 触れないで欲しいと
いう思いもあるようです。
特に男性の相談と 女性の相談の違いは ここで如実に現われます。
女性は 過去何があって 紆余曲折の経緯も丁寧に書き これだけ苦しく、これからはこんな事を
望むのだという事まで 表現されるので ある意味 自己完結の自叙伝を読むようです。
そして この事によって 原因がどこにあり 今現在に至る理由もよく判るのでアドバイスが
しやすいのです。
それに反し 男性は 今現在の様子しか おっしゃらず 苦しい胸の内をお話しされるのですが
何があって 今があると言う事を 表現されません。
これは 過ぎた事は もう仕方がないという潔さでもありますが 逆に その根底にある問題に
目を向けていないか あるいは 判っていない場合すらあるのです。
この基本となる考え方は 「過ぎた事はもういいから この先、どうしたらよいかを教えてくれ」
という 姿勢で 来られます。
しかし 物事には 「原因」があり「 結果」があります。
そして 今の事実には 「過去」があり 「今」があります。
ここの所を 全く蓋をされては なにも お答えのしようがありません。
こうした相談は どうしても片方の言う言葉しか 聞けませんが相談者の言われる事を
鵜呑みにするだけでは 正しい判断が出来ません。
私は 相談者 つまりnmtさんの言葉を通し 実際何があって 家庭はどんな状態だったか、また奥様は
何を思っていたのか・・・・等々を nmtさんの言葉をフィルターとして 推測するという 洞察力が 答えの
ヒントになります。
だから 全く 何故離婚の道を選択されたのか その過程をお話しにならずに
「今、結果が こうだから これが全うな事か?」と 聞かれても 事実事項と 比較する事ができません。
また 奥様の言い分と選ばれた結果が 常識的か 逸脱したものか 全く判断材料がありません。
少し厳しい言い方になりますが こうした質問の仕方が 意図したものであれば ご自身の不利益な
情報は伏せ 都合のいい部分だけを お聞きになりたいとすら感じてしまうので ついこちらも人間ですから
心を全開に出来なくなることを お許し下さい。
とは言え これで終るのでは あまりにも 私も不親切ですので 私なりの想像を交えお答えしますので
外れていても お気を悪くなさらないで下さい。
<財産分与についても、会社都合で転籍しているため、退職金というまとまったお金が入っており、この50%を支払うつもりですが、本来であれば、現時点でないこのお金を支払うことに何の配慮がなく、離婚理由も自分には全くないと言う理解です。>
◆ この点についての答えは 会社都合での転籍で退職金は本来現時点で発生する
ものではないとは言え 現に退職し支払われたのですから それは2人の共通財産です。
退職金はもっと将来に貰うものだから 今払われるのは特殊であり もっと感謝を妻に
して欲しいという意味なら 夫婦の形が壊れた後では感謝の念を期待するのは難しいです。
離婚理由も 奥様がないと言われるのは 100対0ではないかもしれないけれど 自分が責任を
負うほどの 切っ掛けもないということだと思います。
<慰謝料及び養育費は支払いますが、相手方の要求に納得ができません。>
◆ ならば払う必要はありません。相手の要求に納得がいかなければ 納得するまで
戦えば いいのです。
しかし 払うと決めた理由は何ですか?
納得は出来なくても 早く離婚をしたいという要求がnmtさんにある場合 それをかなえる為に
慰謝料も飲んだのであれば これも駆け引きでしょう。
<慰謝料について、結婚後に病を患ったことを理由に本来結婚をしていれば生活が保障される ものが、離婚によりなくなるので、死ぬまでの本来得られるはずのものを補償として更に上乗せ要求をされています。結婚前に病など無く、その様な病気になる とも考えられず、あくまでも結婚後の後天性のものです。>
◆ 人生においていつ病気になるかなんて 判りません。
特に病気と原因の因果関係は現代医学をもってしても 証明できる事は難しいです。
しかし それでも「死ぬまでの生活保障」を慰謝料の中に上乗せさせるとは かなり
その病状が 精神的なストレスと関係があるのではないでしょうか?
しかしながら その上乗せされた金額を 一旦は払っても離婚をしたいと思ったのは
nmtさんですから それなりの 因果関係を自覚されたのではないでしょうか?
慰謝料と云うのは 「お金で謝って慰める」と書きます。
完全に病気が後天性で 回復の見込みがあるのであれば 断固拒否すれば済むことです。
今 落ち着いて考えてみれば 謝る必要もないし 生活費も保証してあげる必要もなければ
今からでも 遅くはないです。約束を反故にし もう一度取り決めたら良いだけです。
でも そのとき ある程度 早く離婚をしたいがあまり 奥様の条件に判子をついたのであれば
nmtさんにも 早く離婚をするほうがいいと思う理由があったはずです。
だから このせっかく決った事に不満があるのなら 振り出しに戻り 離婚はもう少し先になっても
nmtさんも納得がいく条件に決めなおせばイイだけで 冷静に考えて疑問であればやり直しは
利くでしょう。
<養育費についても、毎月一定額を支払うと申し入れているにも関わらず、一括支払いを要求して います。この様なことは一般的なことでしょうか?>
これは それまでの夫婦の信頼度を表す事に繋がりますが 要するにnmtさんが信用されていないと
いう事でしょう。ここは このような夫婦は多いです。
特に(勝手な想像ですが)不貞をした夫が そこそこの力のある男性ならば 系列グループ会社に
いいポジションに迎えられたり はたまた独立したり、万一役員になれば 当然今迄勤めていた会社は退職と
いう形を取り 今までは給与振込みだったのが 銀行口座も変る事になります。
そうなれば 基本給は表面上下げる事もできるので 夫は養育費の減額請求もしてきますし 人間ですから
次の暮らしや もしかして 新所帯に子供でもできれば 養育費のストップも考えられます。
だから 長く貰う養育費より 現金でもらう一括払いを望むのです。
これは それまで奥様に嘘をついたり 裏切ったりした夫に よく課せられることで
「信用度」の問題です。
ここは胸に手を当てよく考えてください。
先ほども書きましたが 夫婦の落ち度は どちらもゼロではありません。
しかし常識的に考えて 認めるべき非があるならば 償うのも今後の自分の人生の為でもあります。
少なくとも 今の日本の男性の給料は女性より高い。
母子家庭は 殆どが年収200万円以下です。
それに引き換え 今からnmtさんは働いてすれば もっと沢山の年収が入るわけですし
退職金もまたもらえます。
今から苦労される奥様と子供さんです。
母子家庭は 奨学金はもらえても クラブ活動の遠征費用など いっぱい必要になり
両親揃った家庭の子よりも我慢しなくてはなりません。
男の子なら野球のグローブもバットも 思ったようには買えません。
女の子なら おしゃれも出来ず お母さん代わりに家事をし 兄弟と母親の帰りを待つのです。
それに引き換え 男性は綺麗なおねえちゃんと一晩お酒を飲めば そんなお金 すぐパ〜です。
奥様は nmtさんのお金を持っていく 小憎らしい存在でしょう。
でもそのお金は nmtさんの子供達へのお金だと思ってあげてくれませんか?
子供達が喜んでくれる・・・・・そう思って お金を払ってあげてほしいな。
そうすれば 今後 子供達も 「おやじ」「おとうさん」と 会ってくれるでしょう。
離婚しても 父親には代わりないのですよ。
弁護士に何度無料相談に行っているか それが可能か 私がお答えする事ではありませんし
それは奥様にお聞き下さい。
これまでの私の話が まったくの的外れだとすれば 失礼をおわび致します。
回答日時:2008年11月 6日(木) 15:43 JSTお礼のコメントを書く
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